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鷲石山・鷹ノ巣山・井ノ上台(長門市油谷向津具下) [県北部の山]

向津具半島の西端、油谷島の山を歩いた。
幹線道路は舗装されているが、車の通行は稀なので山道感覚で歩ける。
鷲石山で狼煙場とおぼしき石積を見つける。狼煙場があったとされる井ノ上台の山頂付近は一面のササヤブで、三角点を見つけるのが精一杯だった。(2017.3.17)
P1370446鷲石山.JPG鷲石山
P1370510鷲石山・鷹ノ巣山.JPG俵島側から鷲石山・鷹ノ巣山
P1370498井上台.JPG俵島側から井ノ上台
鷲石山・井ノ上台.jpeg (1,2クリックで拡大)

●駐車地~鷲石山
油谷島バス停近くの県道沿いに駐車。バスはここが終点らしい。
市道に入り、右に海岸線や前方の鷲石山を見ながら舗装の道を歩く。
籠をしょったお婆さんが海岸から上がってきたので、何を採っているのか尋ねたところ、ワカメだとのこと。
P1370444市道分岐.JPG市道分岐
P1370445市道・鷲石山.JPG市道・鷲石山

峠で右の踏み跡に入る。わずかな踏み跡をたどってヤブ気味の雑木尾根を進む。
踏み跡が不明瞭となり、斜面を登り切ると、平坦尾根の最高処あたりに四等三角点(点名「鷲石」)を見つける。展望はまったく得られない。
P1370448峠・取り付き.JPG峠・取り付き
P1370451取り付き.JPG取り付き(正面)
P1370452わずかな踏み跡.JPGわずかな踏み跡
P1370453平坦疎林尾根.JPG疎林尾根
P1370454鷲石山・三角点ピーク.JPG鷲石山三角点ピーク
P1370455四等三角点.JPG四等三角点

次に北西方向にある88mピークをめざす。
明瞭な踏み跡もない平坦尾根で、ヤブの薄いところを探しながら進む。
小岩が散在するところを過ぎ、標高点88m近くで突然石積みを見つける。ツタと倒木に覆われて明瞭ではないが、明らかに人工的なものである。外径が6~7m。内側が2~2.5mぐらいの穴となっている。素人判断だが場所や形から狼煙場跡ではないかと推測した。
樹木で囲まれ展望は得られない。峠まで方向を確認しながら戻る。
P1370456平坦尾根.JPG平坦尾根
P1370457平坦尾根.JPG平坦尾根
P1370459小岩.JPG小岩
P1370470小岩・88m付近?.JPG小岩・88m付近?
P1370469石積み全景.JPG石積み全景
P1370461石積み.JPG石積み
P1370462.JPG石積み
P1370467.JPG石積み
P1370466中央凹部.JPG中央凹部
P1370468中央凹部.JPG中央凹部

● ~鷹ノ巣山
峠から反対側の尾根に取り付こうと思ったが、明瞭な山道は残っているものの、ヤダケが生え荒れているようなので敬遠し、南の鷹ノ巣山をめざす。
峠近くから尾根に取り付く。すぐに巻き道となるので、踏み跡はないものの歩きやすそうな左の雑木疎林斜面を上がる。
P1370475鷹ノ巣山取り付き.JPG鷹ノ巣山取り付き
P1370476取り付き.JPG取り付き(正面)
P1370477巻き道.JPG巻き道
P1370478っ雑木疎林斜面.JPG雑木疎林斜面

上方の尾根に上がると右からの踏み跡と合流し、尾根を左へ向かう。
踏み跡が巻き道に変わるあたりで右の高所へ向かう。踏み跡が不明瞭な平坦尾根を進むと最高処あたりへ出る。ここも樹木に囲まれ展望はない。
P1370479平坦尾根・踏み跡.JPG平坦尾根・踏み跡
P1370480平坦尾根.JPG平坦尾根
P1370481西方向へ.JPG西へ向かう
P1370482鷹ノ巣山山頂.JPG鷹ノ巣山山頂

市道方向を目指して踏み跡のない疎林尾根を下っていくと、市道へ出る直前で堀割状の古道と出合う。右へ下ってみると耕作地上へ出た。
P1370483疎林平坦尾根.JPG疎林平坦尾根
P1370484掘割道出合い(右方向).JPG掘割道出合い(右方向)
P1370485掘割道.JPG掘割道
P1370486耕作地上へ出る.JPG耕作地上へ出る
P1370488下降箇所(逆方向).JPG下降箇所(逆方向)

● ~俵島
前方に俵島を見下ろしながら市道を下る。
俵島集落手前の直角にカーブする所で右のコンクリート小道を下り、海岸へ降りる。途中から地道に変わる。

P1370491俵島.JPG俵島・角島
P1370492説明板.JPG俵島説明板
P1370493俵島への下降口.JPG俵島への下降口
P1370494コン道・鷲石山.JPGコン道・鷲石山
P1370495俵島・コン道.JPG俵島・コン道

海岸へ出て、玉砂利を踏みながら海岸沿いに進むと、俵島への付け根のところに天然記念物指定の記念石碑があった。玄武岩による柱状節理の岩壁が眼前に望める。
俵島へ渡るつもりだったが、島を結ぶコンクリート製の台座が中央部分は途切れており、干潮時でないと無理のようだ。
P1370499海岸・俵島.JPG海岸・俵島
P1370501柱状節理・天然記念物石碑.JPG記念石碑
P1370504.JPG柱状節理
P1370505俵島.JPG俵島
P1370507.JPG柱状節理
P1370508角島・大橋.JPG角島・大橋

● ~井ノ上台
集落へ直接通じるコンクリート道を上がり車道へ出る。ちょうど市道と県道の出合い箇所らしい。
P1370500コン道②.JPGコン道取り付き
P1370511コン道・井ノ上台.JPGコン道・井ノ上台
P1370513車道出合い.JPG車道出合い
P1370515庚申塚.JPG庚申塚

右の県道へ進むとカーブ地点で山道が上がっており、これに取り付く。
堀割状の道を上がっていくと上方で左からの山道と出合う。左奥にトタン小屋を過ごすとまもなく尾根道に変わる。道沿いに石が並ぶ。
P1370516山道取り付き.JPG山道取り付き
P1370518山道.JPG山道
P1370520山道出合い.JPG山道出合い
P1370521トタン小屋.JPGトタン小屋
P1370522尾根道.JPG尾根道
P1370524平坦尾根上の山道.JPG平坦尾根上の山道

竹林の平坦地へ出て、左の巻き道へ変わる。
分岐を右に上がり、倒壊小屋を左に見ると、ふたたび尾根道となる。
P1370526巻き道.JPG巻き道
P1370527分岐(右へ).JPG分岐(右へ)
P1370529尾根道.JPG尾根道

道が一旦不明瞭となるがまもなく植林尾根に出合い、明瞭な踏み跡が左の巻き道に変わる。
分岐を右に取り、巻き道の踏み跡をたどると植林谷へ出る。
P1370530踏み跡.JPG踏み跡
P1370531植林帯.JPG植林帯
P1370532巻き道状の踏み跡.JPG巻き道状の踏み跡
P1370537次の谷へ続く踏み跡.JPG谷へ出る

行き過ぎたことがわかり、少し戻って方向を確認し、明瞭な踏み跡のない植林斜面を登る。地形図上では谷だが、実際は平坦な植林斜面の感じである。まもなく植林帯を抜けると灌木ヤブの緩斜面に変わる。
P1370538植林斜面を登る(谷?).JPG植林斜面を登る
P1370539灌木ヤブ.JPG灌木ヤブ

見通しがきかない灌木ヤブの中を不安を感じながら進むと雑木境の尾根へ出た。境界部から右はササ原となっている。
右折し雑木とササ境の平坦尾根を進む。最高処あたりで三角点をめざし右のササヤブへ突入する。
平坦な山頂は一面が丈の高いササ原となっており、至る所をイノシシが掘り返している。三角点を見つけるのは至難の技かと覚悟していたら、周囲が掘り返されていたせいか、意外に早く二等三角点(点名「油谷」)が見つかった。そばの木の幹にテープが巻かれている。
狼煙場跡を一応探索してみたが、この状況では無理と早々にあきらめた。
P1370541雑木境のササ尾根.JPG雑木とササ境の平坦尾根
P1370542ササ.JPGササ
P1370543右の山頂方向へ向かう.JPG右の山頂方向へ向かう
P1370547山頂部のササ.JPG山頂部のササ原
P1370545三角点山頂・幹のテープ.JPG三角点山頂・幹のテープ
P1370544三角点.JPGササヤブの中の二等三角点

雑木境界部へ戻り南西尾根を下る。明瞭な踏み跡のない雑木疎林尾根を下っていく。植林帯となり、まもなく終わると耕作地跡と思われる段状の雑木尾根に変わる。
最後はヤブ斜面を少し下って県道へ降り立つ。
P1370548北西尾根.JPG北西尾根
P1370549雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根
P1370550植林帯.JPG植林帯
P1370551段状の尾根.JPG段状の尾根
P1370554県道出合い.JPG県道出合い
P1370555下降地点の斜面.JPG下降地点の斜面(逆方向)

県道の少し西寄りのところから明瞭な山道が上がっているのが見えたので、たどってみると、溝道となり石杭のある植林帯が切れるところで行き止まりとなった。下りの際、植林帯に変わるところでこちらの道へ下ると少しは見やすいかもしれない。
P1370556山道.JPG山道取り付き
P1370558山道.JPG山道
P1370559溝状の道.JPG溝状の道
P1370560石杭.JPG石杭

● ~駐車地
県道へ戻り、海側の小ピークが気になったので上がってみた。ピーク上は平坦なササヤブとなり、抜けると、前方に異様な塔があったので降りてみたら、「本油谷船瀬 照射燈」とプレートに記されていて、灯台らしい。
P1370562ササヤブの山頂部.JPGササヤブの平坦小ピーク
P1370567照射燈.JPG照射燈
P1370568灯台分岐(逆方向).JPG照射燈への分岐(逆方向)

県道を東へ向かい、本油谷集落を抜ける。
P1370569庚申塚・石祠・石仏.JPG庚申塚・石祠・石仏
P1370573 200mピーク・大社神社.JPG200mピーク・大社神社
P1370575舗装林道分岐.JPG舗装林道分岐
P1370576庚申塚.JPG庚申塚

泊り集落の分岐で破線道をたどり、舗装林道へ出る。本油谷集落から上がっている林道だが、少し古い地形図には記されているのに、なぜか新しい地図ではここで行き止まりとなっている。
P1370577泊り・分岐.JPG泊り集落・分岐
P1370580山道分岐(直進).JPG山道分岐(直進)
P1370582廃屋沿い.JPG廃屋沿い
P1370583山道.JPG山道
P1370584減圧槽(ポンプ所?).JPG減圧槽(ポンプ所?)
P1370585溜池.JPG溜池
P1370586竹林沿い.JPG竹林を抜ける
P1370587舗装林道出合い.JPG舗装林道出合い

舗装林道をたどり駐車地へ戻る。
P1370588.JPG舗装林道
P1370589分岐.JPG未舗装林道分岐
P1370591庚申塚.JPG庚申塚
P1370592江ノ島・道元山・妙見山.JPG江ノ島・道元山・妙見山
P1370594中継ポンプ所(逆方向).JPG中継ポンプ所(逆方向)
P1370595大浦集落.JPG大浦集落

●山名考

◆鷲石山
地下上申向津具村石高境目書および注進案の御立山の項に山名があり、「点の記」には俗称「鷲石」とある。
山域の特定は、油谷町史掲載の地名図に、三角点ピークと88mピークを含む山域の地名として「鷲石」と記載があることに拠る。

◆鷹ノ巣山
地下上申向津具村石高境目書および注進案向津具村の御立山の項に、それぞれ「鷹ノ巣山」、「鷹巣山」の山名が見える。
山域の特定は、油谷町史掲載の地名図に当山域の地名として「鷹巣」と記載があることに拠る。

◆井ノ上台
注進案向津具村の狼煙場山の項に「井の上台」、「井上台」の名がある。
山域の特定は、油谷町史掲載の地名図に当山域の地名として「井ノ上」と記載があることに拠る。


●狼煙場
井ノ上台の狼煙場は注進案に記載があるほか、『油谷町の文化財』の添付地図に、狼煙場位置が三角点近くに示されている。
神田上村高坪山から受け、池田原に渡したという。池田原は池田堤の西側、三等三角点(点名「菰池」)のあるあたりと思われる。ただ、井ノ上台の北側に標高150mと、ほぼ同程度の高さの平坦ピークがあり、高木などがあると見通しが悪くなる可能性が高い。
今回見つけた鷲石山の石積が仮に狼煙場跡とすれば、高坪山と池田原の両方向に見通しが可能と思われる。したがって、井ノ上台の狼煙場の補完として、あるいは代替として、鷲石山に狼煙場が設置された可能性もあるのではなかろうか。

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