神面山・三百山(阿武町宇田) [県北部の山]
いずれも国土地理院の「点の記」で名前を知り、平成13年2月に一度歩いている。ひさしぶりに歩くと、山頂部のほかはまったく記憶になく、まるで初めての山のようだった。
神面山には石垣で四方を囲まれた祠がある。最近お参りされた様子はない。
三百山への縦走尾根は植林境や植林尾根となっており、平坦尾根では灌木やシダヤブのため尾根筋をよけながら歩かざるを得ないところもある。
帰路は植林谷を下り葛篭集落へ出た。(2016.06.02)
葛篭集落より三百山(左奥)・300mピーク
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県道をつづら川沿いに南下し、葛篭集落手前の路肩スペースに車を置く。
神面山への登山口となる谷への入口はこれといった目印もない。取り付きの法面を少し登ると「公社造林堂ノ本事業地」の看板がある。
登山口
取り付き法面
公社造林看板
ここから右の巻き道に入ると、谷沿いの山道が植林帯の中に続いている。石垣が築かれたところもあるしっかりした道で参道跡かもしれない。
左に谷を見下ろしながら山道を登ると、谷と合わさり、そのうち踏み跡が不明瞭となるので、上方の鞍部をめざし植林谷を詰める。
巻き道
谷沿いの山道
谷を詰める
鞍部近くになり、右から巻き道が合わさり、さらに左からの巻き道が合わさると、「公社造林大畑事業地」の看板が立つ鞍部へ出る。(15年前はここから西の井部田側にも下ってみた。現在も踏み跡が西の谷方向へ下っている)
右からの巻き道
左からの巻き道・鞍部
鞍部・公社造林看板
右折し、ややシダが被る植林境を登ると勾配が緩み、植林帯が切れた最高所の平坦部に石垣で四方を囲まれたコンクリート製の祠がある。「点の記」には「神面神社」と記されている。
中には四角い小さな板が置かれ、祠の後ろには木製のミニ小社が壊れたまま残っている。(15年前には「祠の中に銅鏡が祀られシメ飾りがある」と山行記録に残している)
植林境
シダ被りの植林境
山頂手前・植林切れ
山頂部・石垣
奥にコン祠
コン祠
ミニ小社
四等三角点(点名「神面山」)は北側の石垣から6mほどの植林帯の中にある。展望は樹間わずかに南東方向が覗ける程度だ。以前建っていた共同TVアンテナの一部が残っている。
石垣
三角点山頂
四等三角点
樹間越しの展望
鞍部へ戻り、三百山への縦走にかかる。
左側ヒノキ植林の境を登る。一旦勾配が緩み、樹間の灌木やシダをよけながら登り切ると290m支尾根合流点に出る。
植林境・上り
植林境・灌木ヤブ
植林境・シダ被り
240m平坦尾根
植林境
290m支尾根合流点
植林境の平坦尾根を、シダや灌木ヤブを右の雑木疎林に逃げながら進むと、シダ被りの300mピークへ着く。
植林境・シダ被り
右の雑木疎林へ逃げる
植林境
300mピーク・シダ
ピークから三百山方向
床並山
さらに灌木ヤブの植林境を右の雑木林へよけながら進むと、右からヒノキ植林尾根が合わさり290mピークへ着く。
右の雑木林に逃げる
290mピーク
両側ヒノキ林となり尾根上が灌木ヤブで歩きにくいので、右の植林斜面に逃げながら進む。
右の植林斜面へ逃げる
植林斜面
280m鞍部を登り返し、290m平坦ピークを越えると290m鞍部へ着く。
280m鞍部
植林斜面
290m平坦ピーク
鞍部
植林尾根上をたどり、シダヤブを抜けながら登っていくと、360m支尾根合流点へ着く。右の雑木林の中に赤プラ杭やポールを見る。
植林尾根
シダヤブ
植林尾根
植林尾根
360m支尾根合流点
赤プラ杭・赤ポール
ここからは尾根上が雑木ヤブとなり、やや左の斜面が植林境となって踏み跡が続くので、これをたどる。
植林境斜面
床並山
栃原山
370m小ピーク①を左に巻きながら植林境を進む。
小ピーク①の植林境斜面
543mピークと栃原山
370m小ピーク②を巻くと植林境が下方へ向かうので、ここで右の雑木ヤブに入り、すぐに尾根の小鞍部へ出る(尾根上には左右に切り開きが残るが、右の切り開きは370m小ピーク②あたりで不明瞭となる)。
小ピーク②の植林境斜面
植林境斜面・下り
雑木疎林・小鞍部
右方向の切り開き
左方向の切り開き
左折し雑木切り開き尾根を進む。370m小ピーク③を越え、鞍部を登り返してたどると四等三角点のある三百山山頂に至る。山頂は雑木に囲まれた小空間で、樹間ごくわずかに東側の展望が覗く程度である。
370m小ピーク③
雑木疎林尾根・下り
鞍部
切り開き・上り
三百山山頂
三角点・林業公社プラ杭
樹間に543m、栃原山を望む
山頂からさらに南へ尾根をたどってみる。360m小ピークを過ぎたところで裸地状の展望地へ出て、海側に展望が大きく開ける。大平山を前に遠岳山のすっきりとした山容が望める。
雑木疎林・下り
鞍部
360m小ピーク
裸地展望地
遠岳山・大平山
宇田島・姫島
543m、栃原山
次の350m鞍部まで下り、ここから左の谷を下るつもりだったが、植林谷は灌木が茂り下方の様子が見えないため引き返す。(15年前も同じくここで戻っている)
植林境・踏み跡をたどる
鞍部
三百山山頂を過ぎ、今度は尾根上の370m小ピークをたどりながら290m鞍部まで戻る。
370m小ピーク②
切り開きが不明瞭となる
370m小ピーク①
右の植林谷方向へわずかな踏み跡があったので下ってみると、次第に明瞭な踏み跡となり、幅広の平坦道へ出た。
わずかな踏み跡を下る
植林谷・踏み跡
幅広平坦道出合い(右方向)
幅広平坦道出合い(左方向)
右に取ると巻き道状の谷沿いの山道となる。右に分岐を二つほど過ごしながら下っていくと、水田耕作地へ出た。
山道・下り
山道・倒竹
炭焼窯跡
山道
植林・竹林沿い
水田耕作地へ出る
耕作地沿いの道を下り、防獣フェンスを抜け集落道へ出る。
葛篭集落
幅広農道
防獣フェンス
集落を抜けていくと、県道とつづら川に挟まれたところに庭園風の場所があった。「只楽園(しらくえん)」という真新しい木製看板が立っている。個人で整備されたもののようだ。

同園(川沿い)
■山名考
山名はいずれも「点の記」に拠ったが、点の記では三百山は「さんばくやま」と振られており、地番の字名は「三百」となっている。
また、行政作製図では葛篭集落から南西へ延びる谷に「三百谷」と記されている。これからするとさらに南の408mピークあたりが本来の三百山山頂かもしれない。
神面山には石垣で四方を囲まれた祠がある。最近お参りされた様子はない。
三百山への縦走尾根は植林境や植林尾根となっており、平坦尾根では灌木やシダヤブのため尾根筋をよけながら歩かざるを得ないところもある。
帰路は植林谷を下り葛篭集落へ出た。(2016.06.02)

県道をつづら川沿いに南下し、葛篭集落手前の路肩スペースに車を置く。
神面山への登山口となる谷への入口はこれといった目印もない。取り付きの法面を少し登ると「公社造林堂ノ本事業地」の看板がある。
ここから右の巻き道に入ると、谷沿いの山道が植林帯の中に続いている。石垣が築かれたところもあるしっかりした道で参道跡かもしれない。
左に谷を見下ろしながら山道を登ると、谷と合わさり、そのうち踏み跡が不明瞭となるので、上方の鞍部をめざし植林谷を詰める。
鞍部近くになり、右から巻き道が合わさり、さらに左からの巻き道が合わさると、「公社造林大畑事業地」の看板が立つ鞍部へ出る。(15年前はここから西の井部田側にも下ってみた。現在も踏み跡が西の谷方向へ下っている)
右折し、ややシダが被る植林境を登ると勾配が緩み、植林帯が切れた最高所の平坦部に石垣で四方を囲まれたコンクリート製の祠がある。「点の記」には「神面神社」と記されている。
中には四角い小さな板が置かれ、祠の後ろには木製のミニ小社が壊れたまま残っている。(15年前には「祠の中に銅鏡が祀られシメ飾りがある」と山行記録に残している)
四等三角点(点名「神面山」)は北側の石垣から6mほどの植林帯の中にある。展望は樹間わずかに南東方向が覗ける程度だ。以前建っていた共同TVアンテナの一部が残っている。
鞍部へ戻り、三百山への縦走にかかる。
左側ヒノキ植林の境を登る。一旦勾配が緩み、樹間の灌木やシダをよけながら登り切ると290m支尾根合流点に出る。
植林境の平坦尾根を、シダや灌木ヤブを右の雑木疎林に逃げながら進むと、シダ被りの300mピークへ着く。
さらに灌木ヤブの植林境を右の雑木林へよけながら進むと、右からヒノキ植林尾根が合わさり290mピークへ着く。
両側ヒノキ林となり尾根上が灌木ヤブで歩きにくいので、右の植林斜面に逃げながら進む。
280m鞍部を登り返し、290m平坦ピークを越えると290m鞍部へ着く。
植林尾根上をたどり、シダヤブを抜けながら登っていくと、360m支尾根合流点へ着く。右の雑木林の中に赤プラ杭やポールを見る。
ここからは尾根上が雑木ヤブとなり、やや左の斜面が植林境となって踏み跡が続くので、これをたどる。
370m小ピーク①を左に巻きながら植林境を進む。
370m小ピーク②を巻くと植林境が下方へ向かうので、ここで右の雑木ヤブに入り、すぐに尾根の小鞍部へ出る(尾根上には左右に切り開きが残るが、右の切り開きは370m小ピーク②あたりで不明瞭となる)。
左折し雑木切り開き尾根を進む。370m小ピーク③を越え、鞍部を登り返してたどると四等三角点のある三百山山頂に至る。山頂は雑木に囲まれた小空間で、樹間ごくわずかに東側の展望が覗く程度である。
山頂からさらに南へ尾根をたどってみる。360m小ピークを過ぎたところで裸地状の展望地へ出て、海側に展望が大きく開ける。大平山を前に遠岳山のすっきりとした山容が望める。
次の350m鞍部まで下り、ここから左の谷を下るつもりだったが、植林谷は灌木が茂り下方の様子が見えないため引き返す。(15年前も同じくここで戻っている)
三百山山頂を過ぎ、今度は尾根上の370m小ピークをたどりながら290m鞍部まで戻る。
右の植林谷方向へわずかな踏み跡があったので下ってみると、次第に明瞭な踏み跡となり、幅広の平坦道へ出た。
右に取ると巻き道状の谷沿いの山道となる。右に分岐を二つほど過ごしながら下っていくと、水田耕作地へ出た。
耕作地沿いの道を下り、防獣フェンスを抜け集落道へ出る。
集落を抜けていくと、県道とつづら川に挟まれたところに庭園風の場所があった。「只楽園(しらくえん)」という真新しい木製看板が立っている。個人で整備されたもののようだ。
■山名考
山名はいずれも「点の記」に拠ったが、点の記では三百山は「さんばくやま」と振られており、地番の字名は「三百」となっている。
また、行政作製図では葛篭集落から南西へ延びる谷に「三百谷」と記されている。これからするとさらに南の408mピークあたりが本来の三百山山頂かもしれない。
2016-06-04 17:24
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