So-net無料ブログ作成
検索選択

鬼ヶ迫山・叶木山(周南市上村、川上) [県央部の山]

記録を見ると叶木山は、平成13年5月に東麓の周南カントリークラブ側から一度歩いているので、上村の間上(はざかみ)集落側から尾根伝いに縦走してみた。
縦走路には3系統の高圧電線が横断しており、各電線の巡視路をつなぐ道を期待したが、地形図上の破線道はまったく消失しており、当てが外れた。
測量や林業関係者が最近入った様子はなく、境界石杭や測量杭も見当たらず、植林地もほとんどが荒れている。
頼みとなる巡視路も途中で行き止まりや消失するなど、いつもと勝手が違い、ひどいヤブコギはないものの、思いのほか緊張を強いられる山行となった。(2016.05.05)
P1330445間上大橋から216mピークほか.JPG間上大橋から鬼ヶ迫山・大休山
鬼ヶ迫山・叶木山.jpeg (1,2クリックで拡大)

間上集落で富田川沿いにあるグランドの駐車場を借りる。中国電力間上発電所の前を通り、集落道を進み、谷あいにある最奥民家のところから山道に入る。
P1330448駐車地から鉄塔②.JPG駐車地から鉄塔②
P1330292集落道.JPG集落道
P1330293山道取り付き.JPG山道取り付き

コンクリート水路沿いに続く道を進むと右の谷に急勾配のコンクリート階段道が上がっている。上方の小溜地(発電所関連施設)まで続いているのかもしれない。これを右に過ごし、小コン橋を渡ってガレ石の沢を遡る。
P1330294コン水路沿い.JPGコン水路沿い
P1330296コン水路沿い.JPGコン水路沿い
P1330298コン階段道分岐・コン小橋.JPGコン階段道分岐・コン小橋
P1330299右のコン階段方向.JPG右のコン階段方向
P1330300ガレ石の沢上を進む.JPGガレ石の沢を進む

棚田跡の石垣沿いに進み、竹林や杉植林の谷を詰め、登り切ると右方向の巻き道となる。
P1330301棚田跡沿い.JPG棚田跡沿い
P1330304竹林.JPG竹林
P1330305スギ植林.JPGスギ植林
P1330306炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
P1330307巻き道状の踏み跡.JPG巻き道
P1330308幅広道となる.JPG幅広道となる

巡視路と出合い、左折し鞍部に出て、巻き道の巡視路をたどると216mピーク(鬼ヶ迫山)で鉄塔①と出合う。前方に四熊ヶ岳と法師ヶ岳が望める。
P1330315巡視路分岐(逆方向).JPG巡視路出合い(逆方向)
P1330310巡視路・鞍部(左方向).JPG巡視路・鞍部
P1330311巻き道の巡視路.JPG巻き道の巡視路
P1330313鉄塔.JPG鉄塔①
P1330314市四熊ヶ岳.JPG法師ヶ岳・四熊ヶ岳

巡視路を戻り、分岐を直進し縦走にかかる。古道と時々交差しながら幅広道の巡視路をたどる。標柱(JR西日本新徳山線 →13、14)を見て右折し、鉄塔②へ立ち寄る。
P1330309巡視路・鞍部(右方向).JPG巡視路・鞍部
P1330316巡視路.JPG巡視路
P1330318巡視路(掘割状)・210m尾根へ出る.JPG巡視路(掘割状)・210m尾根へ出る
P1330320巡視路.JPG巡視路
P1330321分岐・標柱.JPG分岐・標柱
P1330322鉄塔.JPG鉄塔

標柱分岐へ戻り巡視路を先へ進むと、先ほどと同じ標柱(→13、14)を見て、右上の道へ進んだが、倒木箇所あたりからやや荒れ気味となったので引き返す(幹に幅広の赤テープを巻いた分岐があり、右斜面に付いた踏み跡を進んだところ、まもなく道が消失する。地形図上の小溜池の上部へ出たようだ。テープ箇所の分岐を直進しても道が不明瞭となる)。
P1330324巡視路.JPG巡視路
P1330325分岐・標柱.JPG分岐・標柱
P1330326倒木.JPG倒木
P1330327分岐・テープ.JPG分岐・テープ

巻き道状に続く巡視路を進むと、鉄塔番号表示の看板が右斜面に立てかけられていたので、踏み跡を登るとまもなく鉄塔③と出合う(看板箇所から直進すると竹林となり道が消失する)。鉄塔から展望は得られない。
P1330332巡視路.JPG巡視路
P1330334分岐・看板.JPG分岐・看板
P1330335.JPG看板
P1330336鉄塔③(No.13).JPG鉄塔③(No.13)

鉄塔地東端の倒木の先に巡視路が続いていたので、これに進む。途中右にテープと最近の切り開きがありたどってみたが、すぐに消失したため巡視路へ戻る。
巡視路を登りきると340mピーク上で鉄塔④と出合う。これがNo.14鉄塔だろうか? 地形図上の高圧電線位置より北へずれているので、鉄塔の付け替えがあったのかもしれない。展望は得られない。
P1330338巡視路.JPG巡視路
P1330339巡視路.JPG巡視路
P1330341鉄塔④.JPG鉄塔④

ここで巡視路を探したが行き止まりとなり、どうしても見つからないので諦め、北方向の雑木ヤブ尾根へ突っ込む。
この後、電線系統が違う次の鉄塔まで、踏み跡のないヤブ尾根を進む。ところどころ植林が現れるが、人の手が入っておらず荒れている。
P1330342雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ尾根
P1330343タケ交じり.JPGタケが交じる

370mピークを二つ越え、植林平坦地や雑木尾根を進むと、標高390mあたりからササが現れる。足元が透けてみえるほどの薄いササなので、さほど苦にはならない。
P1330345 370mピーク①.JPG370mピーク①
P1330346雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ
P1330348鞍部.JPG鞍部
P1330349 370m平坦ピーク②.JPG370m平坦ピーク②
P1330350 360m平坦鞍部・植林.JPG360m鞍部・植林
P1330351平坦植林地.JPG平坦植林地
P1330352雑木尾根.JPG雑木尾根
P1330353 平坦尾根・左スギ植林.JPG左スギ植林
P1330355雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ
P1330356ギンリョウソウ.JPGギンリョウソウ
P1330357薄いササ.JPG薄いササ
P1330360 410mピーク.JPG410mピーク
P1330361ササ・下り.JPGササ・下り
P1330362 400m鞍部.JPG400m鞍部
P1330364ササ・上り.JPGササ・上り

山頂部のササが少し刈られたような感じの411mピークを越え、400mヤブピークに着くと、すぐ前方に鉄塔を見る。この鉄塔も地形図上の高圧電線位置より南へ少しずれている。展望なし。
P1330366 411mピーク・ササ小刈り.JPG411mピーク・ササ刈り
P1330368ササ・鞍部.JPGササ・鞍部
P1330369雑木・ササ・上り.JPG雑木・ササ・上り
P1330371 400mピーク・鉄塔.JPG400mピーク・前方に鉄塔
P1330373鉄塔.JPG鉄塔

鉄塔から延びる巡視路を下るとすぐに分岐となり、尾根上の直進道と分かれ、左下方へ向かう巡視路を下る。
勾配のある巡視路をどんどん下っていくと、右に巻き道状に分かれるわずかな踏み跡を見付け、これに入る。目印となるものは今のところない。
P1330374巡視路.JPG巡視路
P1330375分岐.JPG分岐
P1330376巡視路.JPG巡視路
P1330378巡視路・踏み跡分岐.JPG巡視路・踏み跡分岐

踏み跡をたどってトラバースすると植林境の鞍部で古道と出合う。
P1330379わずかな踏み跡.JPGわずかな踏み跡
P1330381幅広古道・ヒノキ植林鞍部.JPG幅広の古道・植林境鞍部

右折し、アオキ等が交じる湿地帯風のだだっ広い植林鞍部を進む。適当なところから北側の尾根斜面に取り付き、少し登ると尾根上へ出る。
P1330385植林平坦鞍部・アオキ.JPG植林平坦鞍部・アオキ
P1330388雑木尾根へ取り付く.JPG雑木尾根へ取り付く

雑木疎林尾根を進み、右からのヒノキ植林と出合いながら、登り切ると390mピークへ着く。
P1330389雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根
P1330391右ヒノキ林境.JPGヒノキ林境
P1330393ヒノキ林境.JPGヒノキ林境
P1330395植林境鞍部.JPG植林境鞍部
P1330396植林境上のヌタ場.JPG尾根上のヌタ場
P1330397 390mピーク.JPG390mピーク

鞍部で掘割道を二つ横切り尾根へ取り付く。細尾根を進むと次の鞍部で山道へ出る。
P1330398掘割状道①・鞍部.JPG掘割状道①・鞍部
P1330399掘割状道②・尾根取り付き.JPG掘割状道②・尾根取り付き
P1330400踏み跡.JPG踏み跡
P1330401雑木尾根.JPG雑木尾根
P1330402山道出合い.JPG山道出合い

右折すると植林境の十字路へ出て、「火の用心」マークのある右の巡視路へ入る。すぐに尾根へ出て、左に巻き加減に進むと前方が開け、鉄塔が現れる。
右の植林沿いに斜面を登り切ると鉄塔地へ出る。展望は北西方向に少し開ける程度。
P1330403巡視路分岐.JPG十字路
P1330404巡視路・巻き道.JPG巻き道の巡視路
P1330405鉄塔・巡視路.JPG鉄塔・巡視路
P1330406鉄塔.JPG鉄塔
P1330407展望(北西方向).JPG北西方向の展望

鉄塔南西側のササヤブを少し分け、ヒノキ植林境を上方へ少し登ると叶木山山頂で、ササヤブの中に三等三角点(点名「三坊師」)を見る。展望はない。
P1330408三角点方向のヤブ.JPG三角点方向のササヤブ
P1330409植林境から三角点ピーク.JPG植林境から山頂
P1330411叶木山山頂.JPG叶木山山頂

植林境を下って巡視路へ出る。十字路まで戻り、直進方向の植林境を下る。まもなく道が不明瞭となるが、そのまま植林境を前方の鉄塔まで下る。
P1330412植林境の道.JPG植林境の道
P1330413道?・前方に鉄塔.JPG道が?・前方に鉄塔
P1330414鉄塔.JPG鉄塔

巡視路の目印となる「火の用心」マーク札も見当たらないので、さらに植林境を下ることにする。
かなりの急勾配の谷となるあたりから、左の植林斜面へ逃げ、歩きやすいところをジグザグに下る。
P1330415植林沿い.JPG植林沿い
P1330416急斜面の谷.JPG急勾配の谷
P1330418植林斜面.JPG植林斜面

谷底へ出て、右の沢を渡る。谷の右岸側に踏み跡が続くので、これをたどり下っていくと、ササ道に変わり、抜けると山道に出る。
P1330420沢渡り.JPG沢渡り
P1330421踏み跡.JPG踏み跡
P1330422平坦植林湿地.JPG平坦植林湿地
P1330423山道.JPG山道
P1330424ササ沿い.JPGササ沿い
P1330425山道.JPG山道

途中からそま道状に変わり倒木等で道が怪しくなるが、まもなく県道が下方に見える。植林谷の斜面を下り切ると県道へ飛び出る。
P1330426スギ植林沿い・ソマ道.JPGスギ植林沿い・そま道
P1330427倒木・アオキヤブ.JPG倒木・アオキヤブ
P1330430植林谷.JPG植林谷
P1330432ササヤブ・県道.JPGササヤブ・県道
P1330433下降地点.JPG下降地点

帰路、県道側の巡視路取り付き箇所を確認しながら戻る。北側の巡視路取り付きは結局不明に終わる。県道側に巡視路は設置されなかったのか、あるいは消失したのだろうか。
近道でもあり車の通行量も大したことはあるまいと、高を括って西麓の県道側へ下ったが、連休のせいもあるのか案外車が多い。歩道はほとんどなく、路肩も狭いので、すぐそばをサーキットと勘違いをして走る車に肝を冷やしながら駐車地まで戻った。
P1330434巡視路入口①.JPG巡視路入口①
P1330436古墓.JPG古墓
P1330438菊川湖・四熊ヶ岳.JPG菊川湖・四熊ヶ岳
P1330439巡視路入口②.JPG巡視路入口②
P1330440川上ダム.JPG川上ダム
P1330441川上大橋.JPG川上大橋
P1330443河川公園.JPG川上ダム公園
P1330444間上隧道.JPG間上隧道
P1330447石・コン石祠.JPG石・コン石祠

■山名考
●鬼ヶ迫山、大休山
『防長地下上申』の上々村・上村の項に山名が出てくる。大休山は旧村境の山であり、同書の川曲村の項では「あけみ山」となっている。

●叶木山(仙ヶ垰山)
地下上申にはこの山名は見えない。『周防アルハイク』の県内山名一覧や『防長山野へのいざない第4集』の山口県の山標高ランキングに出ているので、これに拠ったが、旧村境の山であり、地下上申によると長穂村では「せんが垰山」、川曲村では「三方谷頭」と記されている(三角点名の「三坊師」は川曲村での呼称に関係した名だろう)。
また、地下上申の中野河上村の項には「仙か垰」、『防長風土注進案』の長穂村の項には小名として「仙ヶ浴」の名が見える。これらから類推すると、叶木山の長穂側の谷を「仙ヶ浴」、北西鞍部を「仙ヶ垰」、その上の山ということで「仙ヶ垰山」と呼んでいたのではないかと思われる。
なお、小字一覧には「叶木」の名も見えるが、山口県風土誌の長穂村の項では字「桧谷」の小字名としてあり、別の場所と思われる。

●馬の背、硯石の頭、野畑
地下上申の川曲村の項には、三方谷頭と大休山の間にこれら三つの名が記されているので、地形図上で位置を推定してみた。なお、野畑は川上村の小字名にもある。

コメント(0)