地吉山・狼岩山(山口市小郡上郷、美祢市美東町真名・長田) [県央部の山]
美祢市と山口市の市境尾根を二本木峠付近から北上してみた。
地吉山へは十数年前に一度登ったが記憶はほとんどない。
地吉山から476mピーク近くまでは灌木ヤブなどで荒れている。展望箇所もわずかでひたすらアップダウンの繰り返しである。帰路二つの滝が疲れを癒してくれた。(2016.02.11)
地吉山(370mピークより)
(1,2クリックで拡大)
二本木峠の少し西から市道に入ると、ナメ滝のそばに駐車スペースがある。舗装道を北上し、最奥民家を過ぎるとまもなく未舗装林道となる。
ナメ滝
集落道
地吉山
コン橋
最奥民家・舗装林道
未舗装林道
林道・棚田跡
山道分岐
堰堤①の手前で林道が右に分岐するのでこれを上ると、上方で堰堤②と出合う。
林道分岐
堰堤①
林道
崩落箇所
堰堤②
すぐに林道終点に着く。作業道風の道に変わり右に折れると灌木で荒れ気味の山道となる。植林帯の斜面をたどり、上方の支尾根と合わさったところで道が終わるので植林境を直登する。
林道終点
山道右折
山道
植林境・灌木
植林が終わり雑木林に変わると市境尾根上の380m①ピークへ出る。
雑木
380mピーク①
左折し灌木ヤブ気味の切開き尾根を進み380m②を越え、コン杭箇所で方向を確認し北西に下ると360m鞍部へ着く。石杭のほか町有林コン杭がある。コン杭には3桁の番号(854)が付いている。この後も各所で番号入りの町有林コン杭を見る。
平坦尾根
380mピーク②・石杭
コン杭(支尾根分岐点)
360m鞍部
町有林コン杭
登り返しシダを少し分けると370mピークへ出る。庭園風の趣のあるところで、展望が開け前方に482mピークの地吉山が間近に望める。
上り・シダ
370mピーク(背後は地吉山)
平原山・二本木山
山椒峠
尾根上のシダをよけ右に巻きながら切開き尾根を上ると、水平道の巻き道に出合う。コン杭「町有林」・美東町黄プラポール・火の用心札を見る。
右へトラバース
シダ尾根の踏み跡
雑木尾根切開き
石杭
巻き道出合い
左折すると植林と出合い、道はさらに水平方向へ続き山頂へ向かう道はなさそうなので、元へ戻り、右方向の巻き道を進む。
まもなく下方からの山道と交差するところへ着き、ここでも町有林コン杭などを見る。
巻き道(左方向)
ヒノキ植林出合い
巻き道(右方向)
山道交差
左上方の切開きを登る。石杭等を確認しながら上っていくと尾根上で小岩と石杭に出合う。ここが市境の折れ地点と思われる。
尾根の切開き
石杭
黄プラポール・火の用心札
小岩・石杭
そのまま平坦尾根を進むと地吉山山頂へ着く。山頂には石杭と町有林コン杭「838」を見る。展望は疎林越しわずかに望める程度である。
地吉山山頂
西方向の切開き
東方向の市境へ戻る。小岩のある分岐点からの縦走方向はひどい灌木ヤブとなっている。そこでヤブが薄そうな少し下った黄プラポールのところから、左へトラバースしながら下る。
下降点(黄プラポール)
灌木ヤブ尾根
雑木切開き
鞍部へ出て縦走路を進む。この先しばらくは灌木ヤブの多い荒れた尾根が続く。
450mピーク①ではコン杭「小郡町」を確認する。
鞍部
上り
450mピーク①
灌木ヤブとイバラの尾根を進み450m②ピークからの下りはヤブがひどいので、市境を外れ右の雑木疎林へ逃げながら進む。
灌木・イバラヤブ
450mピーク②
左側植林境ヤブ
右側雑木疎林
次の鞍部で尾根上に戻り、小さなピークを越え、440mピークでコン杭「小郡町」を確認する。
430m鞍部
小ピーク
鞍部
灌木ヤブ
440mピーク
江嶺山
シダ混じりの雑木尾根は尾根筋が不明瞭なので、歩きやすいところを選びながら下り、平坦尾根上の市境へ戻る。
雑木シダ尾根の下り
平坦尾根上へ出る
鞍部で左谷にヒノキ林を過ごし、不明瞭な雑木疎林尾根を登り切ると植林境の平坦尾根上へ出る。右折するとすぐに400mピークへ着く。町有林コン杭「831」がある。
左植林境鞍部
雑木尾根上り
ヒノキ植林境尾根
400mピーク
雑木尾根鞍部を登り返し不明瞭な雑木尾根を登ると、420mピークでヒノキ植林と出合う。
鞍部から上り
420mピーク
北東方向へ植林境を下り、植林尾根を登ると440mピークで赤プラポールを見る。
植林境下り
植林尾根上り
440mピーク
植林境の灌木ヤブを下り、430m平坦ピークを越え植林境を登ると440m平坦尾根へ出る。
江嶺山
植林境・灌木ヤブ植林境・灌木ヤブ下り
鞍部
植林境・灌木上り
430mピーク
鞍部
灌木ヤブ上り
440m平坦尾根
まもなく右側ヒノキ植林境となりやっと灌木ヤブから解放される。
植林境を登り切ると右からの支尾根と出合い、赤プラポール2本を見る。
右ヒノキ林植林境
460m支尾根出合い
左折し植林境をたどると476mピークへ着く。赤プラポールがあるぐらいで展望もない。
植林境
476mピーク
植林境を進み上りになるとアカマツの立つ470m平坦ピークに着く。
植林境上り
470mピーク・アカマツ
平坦尾根から北方向へ尾根を下ると植林境鞍部でコン杭「小郡町」を見る。
平坦尾根
鞍部
植林境を登り480m支尾根合流点で倒木を越えたところにコン杭「小郡町」と石杭を見る。
植林境上り
480mピーク・倒木
コン杭・石杭
植林境の灌木ヤブとなるので右の雑木疎林斜面に逃げ込みながら登り返すと500mピークへ出る。
植林境・灌木ヤブ
右雑木疎林へ逃げる
500mピーク
雑木平坦尾根を進むと最高処が標高511mの狼岩山である。小プラ杭のほかこれといった特徴的なものはない。山名の由来となるような岩を期待したが周辺にそれらしきものは見当たらない。
雑木尾根
狼岩山
さらに縦走路を続け、わずかな踏み跡の残る雑木尾根を下ると鞍部に出る。左の谷から重機の動く音が聞こえ、樹間に伐採中の斜面が見える。
雑木疎林尾根
鞍部
左の伐採谷
雑木尾根を登ると490m小ピークに出て、町有林コン杭「828」、境界標コン杭、コン杭「団15?」を見る。
すぐ先のピークでヒノキ植林と出合い、町有林コン杭「829」を見る。
490m小ピーク
コン杭828など
植林出合い・コン杭829
西・東鳳翩山
右の尾根へ向かうが灌木ヤブとなるので、一旦右の雑木疎林へよけ植林境尾根に戻ると、次の480m支尾根分岐点で町有林コン杭「830」、コン杭「団14」を確認する。
灌木ヤブ
右雑木疎林へ逃げる
ヒノキ植林境
470mピーク・コン杭830など
尾根を下ると植林境鞍部で私設の小さな道標を見る。左に江嶺山へ続く巻き道がある。
下り
私設道標
鞍部・山道(逆方向)
460m、440mの支尾根分岐点を確認し、古道と交差しながら雑木尾根を下っていくと峠状の鞍部へ出て、尾根道と右へ下る巻き道に分かれる。左谷の町絵へ下る破線道は倒木で潰れているようだ。
雑木尾根切開き
460m支尾根分岐
鞍部
440m支尾根分岐
雑木尾根切開き
鞍部・山道分岐
右の山道を下る。
すぐに林道と出合う。林道はカーブして前方の斜面へ続いている。新設のようだ。
山道
林道出合い(カーブ地点)
林道を道なりに下っていくと砂防指定地看板のある小広場へ出る。左奥にトタン小屋がある。ここが市道奥畑線の終点と思われる。
林道
市道終点
100mほど未舗装道を下ると右の沢に丸木橋が架かり山道が続いている。奥に看板が見えたので橋を渡っていくと、「権現の滝」だった。水量は少ないがかなりの高低差があり、見ごたえがある。入口に看板がないので見過ごしやすいだろう。
滝入口・丸木橋
権現の滝


亀山集落民家が見えると舗装道に変わる。
源流石碑・権現の滝道標
原河内より476mピーク
四十八瀬川沿いに曲がりの多い道を下る。途中、観音の滝に立ち寄る。
看板・鉄橋
山道
大岩
観音の滝

県道に出ると交通量の多い車道を避け、山口秋吉台自転車道を歩いて駐車地へ戻る。
自転車道
■山名考
◆地吉山
真名・長田・小郡上郷の旧三村境であり地下上申の記載により特定した。
◆狼岩山
地下上申絵図にあたってみたが位置の特定には至らなかった。『美東町史』(平成16年発行)資料編の地名地図記載の位置が概ね正しいと思われるのでこれを採った。
その他の山名や峠名は地下上申絵図等から推定した位置を記した。
いずれも地元での現在の呼び名は確認していない。
地吉山へは十数年前に一度登ったが記憶はほとんどない。
地吉山から476mピーク近くまでは灌木ヤブなどで荒れている。展望箇所もわずかでひたすらアップダウンの繰り返しである。帰路二つの滝が疲れを癒してくれた。(2016.02.11)

二本木峠の少し西から市道に入ると、ナメ滝のそばに駐車スペースがある。舗装道を北上し、最奥民家を過ぎるとまもなく未舗装林道となる。
堰堤①の手前で林道が右に分岐するのでこれを上ると、上方で堰堤②と出合う。
すぐに林道終点に着く。作業道風の道に変わり右に折れると灌木で荒れ気味の山道となる。植林帯の斜面をたどり、上方の支尾根と合わさったところで道が終わるので植林境を直登する。
植林が終わり雑木林に変わると市境尾根上の380m①ピークへ出る。
左折し灌木ヤブ気味の切開き尾根を進み380m②を越え、コン杭箇所で方向を確認し北西に下ると360m鞍部へ着く。石杭のほか町有林コン杭がある。コン杭には3桁の番号(854)が付いている。この後も各所で番号入りの町有林コン杭を見る。
登り返しシダを少し分けると370mピークへ出る。庭園風の趣のあるところで、展望が開け前方に482mピークの地吉山が間近に望める。
尾根上のシダをよけ右に巻きながら切開き尾根を上ると、水平道の巻き道に出合う。コン杭「町有林」・美東町黄プラポール・火の用心札を見る。
左折すると植林と出合い、道はさらに水平方向へ続き山頂へ向かう道はなさそうなので、元へ戻り、右方向の巻き道を進む。
まもなく下方からの山道と交差するところへ着き、ここでも町有林コン杭などを見る。
左上方の切開きを登る。石杭等を確認しながら上っていくと尾根上で小岩と石杭に出合う。ここが市境の折れ地点と思われる。
そのまま平坦尾根を進むと地吉山山頂へ着く。山頂には石杭と町有林コン杭「838」を見る。展望は疎林越しわずかに望める程度である。
東方向の市境へ戻る。小岩のある分岐点からの縦走方向はひどい灌木ヤブとなっている。そこでヤブが薄そうな少し下った黄プラポールのところから、左へトラバースしながら下る。
鞍部へ出て縦走路を進む。この先しばらくは灌木ヤブの多い荒れた尾根が続く。
450mピーク①ではコン杭「小郡町」を確認する。
灌木ヤブとイバラの尾根を進み450m②ピークからの下りはヤブがひどいので、市境を外れ右の雑木疎林へ逃げながら進む。
次の鞍部で尾根上に戻り、小さなピークを越え、440mピークでコン杭「小郡町」を確認する。
シダ混じりの雑木尾根は尾根筋が不明瞭なので、歩きやすいところを選びながら下り、平坦尾根上の市境へ戻る。
鞍部で左谷にヒノキ林を過ごし、不明瞭な雑木疎林尾根を登り切ると植林境の平坦尾根上へ出る。右折するとすぐに400mピークへ着く。町有林コン杭「831」がある。
雑木尾根鞍部を登り返し不明瞭な雑木尾根を登ると、420mピークでヒノキ植林と出合う。
北東方向へ植林境を下り、植林尾根を登ると440mピークで赤プラポールを見る。
植林境の灌木ヤブを下り、430m平坦ピークを越え植林境を登ると440m平坦尾根へ出る。
まもなく右側ヒノキ植林境となりやっと灌木ヤブから解放される。
植林境を登り切ると右からの支尾根と出合い、赤プラポール2本を見る。
左折し植林境をたどると476mピークへ着く。赤プラポールがあるぐらいで展望もない。
植林境を進み上りになるとアカマツの立つ470m平坦ピークに着く。
平坦尾根から北方向へ尾根を下ると植林境鞍部でコン杭「小郡町」を見る。
植林境を登り480m支尾根合流点で倒木を越えたところにコン杭「小郡町」と石杭を見る。
植林境の灌木ヤブとなるので右の雑木疎林斜面に逃げ込みながら登り返すと500mピークへ出る。
雑木平坦尾根を進むと最高処が標高511mの狼岩山である。小プラ杭のほかこれといった特徴的なものはない。山名の由来となるような岩を期待したが周辺にそれらしきものは見当たらない。
さらに縦走路を続け、わずかな踏み跡の残る雑木尾根を下ると鞍部に出る。左の谷から重機の動く音が聞こえ、樹間に伐採中の斜面が見える。
雑木尾根を登ると490m小ピークに出て、町有林コン杭「828」、境界標コン杭、コン杭「団15?」を見る。
すぐ先のピークでヒノキ植林と出合い、町有林コン杭「829」を見る。
右の尾根へ向かうが灌木ヤブとなるので、一旦右の雑木疎林へよけ植林境尾根に戻ると、次の480m支尾根分岐点で町有林コン杭「830」、コン杭「団14」を確認する。
尾根を下ると植林境鞍部で私設の小さな道標を見る。左に江嶺山へ続く巻き道がある。
460m、440mの支尾根分岐点を確認し、古道と交差しながら雑木尾根を下っていくと峠状の鞍部へ出て、尾根道と右へ下る巻き道に分かれる。左谷の町絵へ下る破線道は倒木で潰れているようだ。
右の山道を下る。
すぐに林道と出合う。林道はカーブして前方の斜面へ続いている。新設のようだ。
林道を道なりに下っていくと砂防指定地看板のある小広場へ出る。左奥にトタン小屋がある。ここが市道奥畑線の終点と思われる。
100mほど未舗装道を下ると右の沢に丸木橋が架かり山道が続いている。奥に看板が見えたので橋を渡っていくと、「権現の滝」だった。水量は少ないがかなりの高低差があり、見ごたえがある。入口に看板がないので見過ごしやすいだろう。
亀山集落民家が見えると舗装道に変わる。
四十八瀬川沿いに曲がりの多い道を下る。途中、観音の滝に立ち寄る。
県道に出ると交通量の多い車道を避け、山口秋吉台自転車道を歩いて駐車地へ戻る。
■山名考
◆地吉山
真名・長田・小郡上郷の旧三村境であり地下上申の記載により特定した。
◆狼岩山
地下上申絵図にあたってみたが位置の特定には至らなかった。『美東町史』(平成16年発行)資料編の地名地図記載の位置が概ね正しいと思われるのでこれを採った。
その他の山名や峠名は地下上申絵図等から推定した位置を記した。
いずれも地元での現在の呼び名は確認していない。
2016-02-20 11:31
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