大浦岳・雲屏嶺・粟野嶽・宝蔵山(下関市豊北町粟野) [県西部の山]
大浦岳・雲屏嶺と粟野嶽・宝蔵山とは過去にそれぞれ縦走しているが、今回それをつなぎ周回してみた。
雲屏嶺から林道へ抜けるあたりがてこずった。粟野嶽・宝蔵山間の縦走路は防獣ネット沿いに枝打ちとシダ刈りされたところがあり、展望はよいものの歩きづらい。(2016.01.03)
安崎集落より粟野嶽
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安崎(あんざき)集落に入り粟野簡易水道安崎ポンプ所のところに駐車。道を隔てて道路改修記念碑がある。
ポンプ所
コン橋を渡り、近道と思い分岐を右に取り未舗装林道へ入る。
防獣フェンス沿いに林道を進み、耕作地奥で左へ折れるところから山道に入る。
分岐
林道・フェンス
宝蔵山
山道取り付き
棚田跡沿いに谷を進むと次第に道が怪しくなる。方向を確認しながら棚田跡の右端を進み、ササや竹林箇所を抜け、スギ植林の斜面を登り切ると突然整備された林道へ抜け出る。林道をたどった方がよかったようだ。
棚田跡沿い
荒れ地沿い
棚田跡
倒竹(右方向)
植林・竹
林道出合い
右折し左へ大きくカーブしながら進むと北面に広がる展望箇所がある。
コン舗装林道
向津具半島・串山
尾根伝いに緩やかな勾配の道を進み、右に電柱の管理道を分け、トラバース気味に登ると林道終点となる。
石祠跡
林道
電柱管理道分岐
林道終点
適当なところから右の斜面に取り付き、尾根へ上がると電柱管理道と合わさる。カヤ等で草被り気味の道を登るとNHK中継所のある山頂部の一角へ出る。
電柱管理道
NHK中継所
舗装管理道を横切り、林立する通信施設沿いに最高所の三角点山頂をめざす。山頂付近は刈られたカヤが被り三角点を探すのに手間取った。最高所より数メートル西側に四等三角点「大浦岳」がある。
山頂尾根
大浦岳山頂(逆方向)
四等三角点
舗装管理道へ出て、見晴らし広場への分岐を右に過ごす。
山頂部は溜池の分岐から芝生広場を縦断する遊歩道へ入る。森林公園として整備されているが人の姿は見当たらない。
舗装管理道・雲屏嶺
森林公園案内図
水辺の広場分岐
眺望の丘から中央広場を通り舗装管理道へ出る。
眺望の丘(逆方向)
中央広場
遊歩道
舗装管理道出合い
道標を見て遊歩道に入り、登り切るとニ六三広場に着く。公園案内図では「ニ六三広場」、道標では「ニ六ニ広場」となっている。名前の由来はわからないが標高の数字だろうか。展望はない。
遊歩道
ニ六三広場
さらに遊歩道をたどるとだだっ広い頂上広場へ着く。雲屏嶺山頂である。二等三角点「阿川岳」がある。
遊歩道
頂上広場(雲屏嶺)
二等三角点
粟野嶽への縦走にかかる。三角点のところから南東方向の尾根上に明瞭な切開きの尾根道があるのでこれをたどる。コン杭や境界石を確認しながら下っていくと標高250mあたりで突然切開きが南西方向へ変わる。そのまま尾根を直進するつもりだったが切開きもないようなので、明瞭な切開きを下る。
尾根道・コン杭
尾根道・境界石
切開き折れ点の境界石
南西方向の切開き
鞍部へ降りたところでヤブ気味となる。ヤブ尾根を少したどってみると尾根の左に作業道があったがヤブがひどいため、鞍部まで戻り、左の雑木疎林斜面沿いにトラバースしながら進む。
鞍部
荒れ作業道
トラバース斜面
踏み跡程度の山道が現われたがまもなくヤブとなる。すぐ下にも作業道跡があったがこれもヤブ化が進みとても歩き気になれない。200m鞍部あたりまで進んだがヤブで林道らしきものも見えないので、そのまま疎林斜面をトラバースしていくと、やっと道が下に見え、明瞭な林道へ降り立つ。
切開きの折れ地点から尾根伝いに直接ここへ下ればみやすかったと思われる。
灌木等ヤブ
竹林鞍部
林道下降地点(左方向から)
林道下降地点(右方向から)
確認のため林道を南方向へたどってみるとまもなく広場があり、その先もややヤブ気味ながら続いている。
林道広場
林道を戻り、次は粟野嶽をめざす。
林道を先へ進むと、途中倒竹などでやや荒れたところもあるが歩く分にはさほど支障はない。ここ最近車両が入った形跡はない。
林道
炭焼き窯跡
林道・倒竹
林道分岐
コンクリート舗装に変わると間もなく林道分岐となる。コン道は直進方向へ延びているが、右折し未舗装道へ入る。
林道分岐(左コン舗装道)
林道
林道を進むとやがて右方向に展望が開ける。特に支尾根を切る200m鞍部あたりからの展望がよい。東には粟野嶽が近い。
林道
雲屏嶺
大浦岳
<
白滝山
粟野嶽
林道
山頂への最短距離と思われる南へ大きくカーブする地点から取り付くことにする。以前歩いたことのある北東尾根へ上がるつもりだったが、カーブの右端の斜面に蛍光色のピンクテープが付けられているのに気が付き、ここから取り付いてみた。
取り付きのカーブ
取り付き斜面・テープ
小谷となっており、わずかに踏み跡もある。谷を登っていくと右の小尾根がヒノキの植林境となっており防獣ネットが張られている。
小谷
小谷
右尾根の防獣ネット
谷が消失するあたりで右の尾根へ上がり、ネット沿いに登る。勾配が緩むとネットの先端部に着き、そばにはコン杭「15」がある。
ネット出合い・テープ
ネット沿い
コン杭・ネット終端部
雑木疎林の平坦尾根を進み、コン杭を過ごすと、だだっ広い雑木疎林の中に四等三角点「粟野嶽」を見る。雑木に囲まれ展望はまったく得られない。
雑木疎林尾根
粟野嶽山頂・四等三角点
宝蔵山をめざし縦走を続ける。尾根を東へ進むとすぐ左方向にピンクのビニールテープが小刻みに付けられている。『防長山野へのいざない第4集』で紹介された北尾根からの直登コースだろうか。
さらに東方向へ進むと丸に団の字のコン杭を過ごし、両方向へネットが張られたヒノキ植林の頂部へ出合う。
テープ
コン杭
ヒノキ植林頂部
左側の植林境を下る。ネットは既に役目を終え、ところどころ倒壊しているので、歩きやすいネットと植林の境を歩くことにする。
コン杭を確認しながら植林境を下っていくと190m鞍部に降り立つ。ここから膝高のシダが現われる。
ネット沿い・植林境
コン杭「十五」
鞍部
シダが現われる
植林作業の踏み跡をたどりシダ被りを分けながら登っていくと、裸地状の200mピークに出て360度の展望が広がる。
植林境・シダ
200m裸地ピーク
宝蔵山
粟野嶽
白滝山
ザレ山
方向を変え下りにかかると、枝打ちされたばかりの小枝やシダ刈り後のシダが絨毯のように積まれ、とても歩きづらい。鞍部で一旦解放されるが、次の190mピークも同様のようなので、斜面上の踏み跡をたどって右へトラバースしながらふたたび尾根上へ出る。
枝打ち・シダ刈り
180m鞍部
190mピーク方向
植林斜面のトラバース
180m尾根出合いから宝蔵山
しばらくはヒノキ幼木の平坦尾根上をネット跡沿いに進む。標高180mあたりで左からの支尾根と合流すると植林境の上りとなる。ヒノキ林が高木となるので、まもなくシダが薄くなり歩きやすくなる。
平坦尾根
支尾根出合い
植林境
220mピークを越え、次の220mピークでネットと植林境が東方向へ変わるので、ネット外側にコン杭「二十三」を見るあたりでネットをくぐり北方向へ向かう。
220mピーク
植林境
コン杭「二十三」
やや荒れたヒノキ林を抜け、210m鞍部から雑木尾根を登り返す。
荒れ植林尾根
鞍部
雑木尾根
山頂尾根の一角へ出て、右折し、雑木疎林を少し進むと宝蔵山の山頂小広場へ着く。
中央に角が欠けた三等三角点「宝蔵」を見る。展望はほとんどなく、東南東方向の樹間わずかに望める程度である。
尾根出合い
雑木尾根
宝蔵山山頂
三等三角点
僅かな展望(天井ヶ岳方向)
帰路は取りあえず登山道を下る。登山道が整備されて年数が経ち登山者も少ないせいか、多少荒れが目立ち一部不明瞭なところもある。
登山道
登山道・テープ
倒木・平たい岩
シダ尾根
登山道
右折れ部
登山道
標高160mの尾根分岐点まで登山道を下り、ここで北方向の雑木疎林尾根へ向かう。
最初は切開きが不明瞭だがすぐに明瞭な切開きが現われる。一部シダ被り箇所があるが右に迂回すればよい。
ルート分岐点
切開き
シダ尾根
右斜面をトラバース
尾根道へ戻る
標高100m地点で地籍多角プラ杭を見ると右ヒノキ林と出合い、植林沿いに尾根を少し下る。
地籍多角プラ杭
右ヒノキ植林出合い
標高80mあたりで植林が終わり、右の踏み跡を下る。
トラバース気味に下り、尾根上で明瞭な古道となる。
植林終端部・右折れ点
踏み跡
溝道となり、30m鞍部で右の谷へ下り、谷沿いに進むと分岐に出る。
溝状道
右へ下る
植林谷沿いに左へ
分岐
右に下るとひどい倒竹ヤブに入るので引き返し、左道を少し登ると尾根上で墓地に出合う。
倒竹帯
左道を登る
墓地(逆方向)
ヒノキ尾根上の山道を少し下ると墓地跡に出る。山道を右へ下り、溜池沿いに進むと民家横へ出て、その先で集落道と出合う。
植林尾根上の道
墓地跡
右道へ下る
溜池沿い
民家下へ出る
集落道出合い
ここから一旦国道へ出て駐車地へ戻るのがみやすいが、古道をたどって二つの峠を越えながら駐車地へ戻る。前半の林道横畑線に出合うまではやや荒れて分かりにくいところもあるが、概ね明瞭な道が残っている。
溜池から宝蔵山
山道・石仏
ササ
溜池沿い
荒地沿い
谷沿い
峠
倒竹
谷を回り込む
棚田跡沿い(左岸側)
小さな貯水槽
倒木
谷を横切り右岸側へ
そま道
前方が開ける
小寺
石・石仏
宝蔵山
林道・フェンス
コン板橋
山道
林道出合い
溜池・堰堤
分岐・右道へ下る
土堰堤
丸木橋
溜池沿い
棚田跡沿い
峠
フェンス・イノシシワナ
分岐・ゲートを抜ける
山道
集落道出合い(逆方向)
粟野嶽
雲屏嶺から林道へ抜けるあたりがてこずった。粟野嶽・宝蔵山間の縦走路は防獣ネット沿いに枝打ちとシダ刈りされたところがあり、展望はよいものの歩きづらい。(2016.01.03)

安崎(あんざき)集落に入り粟野簡易水道安崎ポンプ所のところに駐車。道を隔てて道路改修記念碑がある。
コン橋を渡り、近道と思い分岐を右に取り未舗装林道へ入る。
防獣フェンス沿いに林道を進み、耕作地奥で左へ折れるところから山道に入る。
棚田跡沿いに谷を進むと次第に道が怪しくなる。方向を確認しながら棚田跡の右端を進み、ササや竹林箇所を抜け、スギ植林の斜面を登り切ると突然整備された林道へ抜け出る。林道をたどった方がよかったようだ。
右折し左へ大きくカーブしながら進むと北面に広がる展望箇所がある。
尾根伝いに緩やかな勾配の道を進み、右に電柱の管理道を分け、トラバース気味に登ると林道終点となる。
適当なところから右の斜面に取り付き、尾根へ上がると電柱管理道と合わさる。カヤ等で草被り気味の道を登るとNHK中継所のある山頂部の一角へ出る。
舗装管理道を横切り、林立する通信施設沿いに最高所の三角点山頂をめざす。山頂付近は刈られたカヤが被り三角点を探すのに手間取った。最高所より数メートル西側に四等三角点「大浦岳」がある。
舗装管理道へ出て、見晴らし広場への分岐を右に過ごす。
山頂部は溜池の分岐から芝生広場を縦断する遊歩道へ入る。森林公園として整備されているが人の姿は見当たらない。
眺望の丘から中央広場を通り舗装管理道へ出る。
道標を見て遊歩道に入り、登り切るとニ六三広場に着く。公園案内図では「ニ六三広場」、道標では「ニ六ニ広場」となっている。名前の由来はわからないが標高の数字だろうか。展望はない。
さらに遊歩道をたどるとだだっ広い頂上広場へ着く。雲屏嶺山頂である。二等三角点「阿川岳」がある。
粟野嶽への縦走にかかる。三角点のところから南東方向の尾根上に明瞭な切開きの尾根道があるのでこれをたどる。コン杭や境界石を確認しながら下っていくと標高250mあたりで突然切開きが南西方向へ変わる。そのまま尾根を直進するつもりだったが切開きもないようなので、明瞭な切開きを下る。
鞍部へ降りたところでヤブ気味となる。ヤブ尾根を少したどってみると尾根の左に作業道があったがヤブがひどいため、鞍部まで戻り、左の雑木疎林斜面沿いにトラバースしながら進む。
踏み跡程度の山道が現われたがまもなくヤブとなる。すぐ下にも作業道跡があったがこれもヤブ化が進みとても歩き気になれない。200m鞍部あたりまで進んだがヤブで林道らしきものも見えないので、そのまま疎林斜面をトラバースしていくと、やっと道が下に見え、明瞭な林道へ降り立つ。
切開きの折れ地点から尾根伝いに直接ここへ下ればみやすかったと思われる。
確認のため林道を南方向へたどってみるとまもなく広場があり、その先もややヤブ気味ながら続いている。
林道を戻り、次は粟野嶽をめざす。
林道を先へ進むと、途中倒竹などでやや荒れたところもあるが歩く分にはさほど支障はない。ここ最近車両が入った形跡はない。
コンクリート舗装に変わると間もなく林道分岐となる。コン道は直進方向へ延びているが、右折し未舗装道へ入る。
林道を進むとやがて右方向に展望が開ける。特に支尾根を切る200m鞍部あたりからの展望がよい。東には粟野嶽が近い。
<
山頂への最短距離と思われる南へ大きくカーブする地点から取り付くことにする。以前歩いたことのある北東尾根へ上がるつもりだったが、カーブの右端の斜面に蛍光色のピンクテープが付けられているのに気が付き、ここから取り付いてみた。
小谷となっており、わずかに踏み跡もある。谷を登っていくと右の小尾根がヒノキの植林境となっており防獣ネットが張られている。
谷が消失するあたりで右の尾根へ上がり、ネット沿いに登る。勾配が緩むとネットの先端部に着き、そばにはコン杭「15」がある。
雑木疎林の平坦尾根を進み、コン杭を過ごすと、だだっ広い雑木疎林の中に四等三角点「粟野嶽」を見る。雑木に囲まれ展望はまったく得られない。
宝蔵山をめざし縦走を続ける。尾根を東へ進むとすぐ左方向にピンクのビニールテープが小刻みに付けられている。『防長山野へのいざない第4集』で紹介された北尾根からの直登コースだろうか。
さらに東方向へ進むと丸に団の字のコン杭を過ごし、両方向へネットが張られたヒノキ植林の頂部へ出合う。
左側の植林境を下る。ネットは既に役目を終え、ところどころ倒壊しているので、歩きやすいネットと植林の境を歩くことにする。
コン杭を確認しながら植林境を下っていくと190m鞍部に降り立つ。ここから膝高のシダが現われる。
植林作業の踏み跡をたどりシダ被りを分けながら登っていくと、裸地状の200mピークに出て360度の展望が広がる。
方向を変え下りにかかると、枝打ちされたばかりの小枝やシダ刈り後のシダが絨毯のように積まれ、とても歩きづらい。鞍部で一旦解放されるが、次の190mピークも同様のようなので、斜面上の踏み跡をたどって右へトラバースしながらふたたび尾根上へ出る。
しばらくはヒノキ幼木の平坦尾根上をネット跡沿いに進む。標高180mあたりで左からの支尾根と合流すると植林境の上りとなる。ヒノキ林が高木となるので、まもなくシダが薄くなり歩きやすくなる。
220mピークを越え、次の220mピークでネットと植林境が東方向へ変わるので、ネット外側にコン杭「二十三」を見るあたりでネットをくぐり北方向へ向かう。
やや荒れたヒノキ林を抜け、210m鞍部から雑木尾根を登り返す。
山頂尾根の一角へ出て、右折し、雑木疎林を少し進むと宝蔵山の山頂小広場へ着く。
中央に角が欠けた三等三角点「宝蔵」を見る。展望はほとんどなく、東南東方向の樹間わずかに望める程度である。
帰路は取りあえず登山道を下る。登山道が整備されて年数が経ち登山者も少ないせいか、多少荒れが目立ち一部不明瞭なところもある。
標高160mの尾根分岐点まで登山道を下り、ここで北方向の雑木疎林尾根へ向かう。
最初は切開きが不明瞭だがすぐに明瞭な切開きが現われる。一部シダ被り箇所があるが右に迂回すればよい。
標高100m地点で地籍多角プラ杭を見ると右ヒノキ林と出合い、植林沿いに尾根を少し下る。
標高80mあたりで植林が終わり、右の踏み跡を下る。
トラバース気味に下り、尾根上で明瞭な古道となる。
溝道となり、30m鞍部で右の谷へ下り、谷沿いに進むと分岐に出る。
右に下るとひどい倒竹ヤブに入るので引き返し、左道を少し登ると尾根上で墓地に出合う。
ヒノキ尾根上の山道を少し下ると墓地跡に出る。山道を右へ下り、溜池沿いに進むと民家横へ出て、その先で集落道と出合う。
ここから一旦国道へ出て駐車地へ戻るのがみやすいが、古道をたどって二つの峠を越えながら駐車地へ戻る。前半の林道横畑線に出合うまではやや荒れて分かりにくいところもあるが、概ね明瞭な道が残っている。
2016-01-05 22:26
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