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金比羅山・沓嶽山(山陽小野田市厚狭) [県西部の山]

金比羅山は松ヶ瀬集落の西方に位置する山で、6年前とそれより数年前にも一度登っている。今回が3度目ということになる。山頂近くまで林道が上がっており、山頂は雑木ヤブに囲まれ展望は期待できない。山頂近くに石祠がある。
金比羅山だけではあっけないので、市境尾根を南西側に進み沓嶽(くつだけ)山(267m)をめざした。帰路はヤブの植林斜面を下り、林道と巡視路をたどって戻った。(2014.08.16)
P1170650柳瀬集落付近から267mピーク方向.JPG柳瀬側から沓嶽山
金比羅山.jpg (クリックで拡大)

松ヶ瀬から厚狭川に沿って集落道を湯ノ峠方面へ向かい、途中に路肩が広くなったところへ車を置く。松ヶ瀬側へ少し戻ったところから林道へ入る。
P1170530林道入口.JPG林道入口
P1170531林道.JPG林道

右に通信塔を見て、さらに墓のある空地を過ごすと、左へ大きくカーブしたところにふたつ目の通信塔を見る。
P1170532墓・広場.JPG墓・空地
P1170533通信塔.JPG前方に通信塔
P1170534通信塔.JPG通信塔

歩きやすい林道をたどり、左へ大きくカーブした先の鞍部で林道が分かれる。尾根上にも作業道らしき道があるが、立入禁止となっている。
P1170537植林内の林道.JPG植林内の林道
P1170540林道.JPG林道
P1170541林道分岐.JPG林道分岐

左の林道を取り、植林斜面を巻きながら進む。200mほど先の支尾根を横切る手前で、右の植林境に山道が上がっており、これに取り付く。
P1170544竹林・植林沿いの林道.JPG竹林・植林沿いの林道
P1170546山道取り付き(右).JPG右に山道取り付き
P1170547植林境の山道.JPG植林境の山道

右方向に作業道の終点部を見て、さらに登ると新設作業道へ出る。
P1170548右に作業道終点.JPG右に作業道終点
P1170549シダ被りの山道.JPGシダ被りの山道
P1170550作業道を横切る.JPG作業道に出る
P1170551作業道(右方向).JPG作業道(右方向)

そのまま横切り、植林斜面に付けられた山道を登る。
シダが被り気味の道を進むと平坦地に出て、奥の岩上に石祠がある。
P1170552ヒノキ尾根上の山道.JPGヒノキ尾根上の山道
P1170556平坦地上の石祠.JPG平坦地上の石祠
P1170555石祠.JPG岩上の石祠

山道はここで終わるので、祠の裏側に回り、雑木疎林の尾根を進む。
P1170557雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根
P1170558疎林.JPG疎林

小岩が重なるところを抜けると右斜面が植林帯となる。
P1170560尾根上の岩.JPG尾根上の岩
P1170561右ヒノキ林斜面.JPG右ヒノキ林斜面

左の雑木ヤブを少し分けると、三等三角点(点名:金比羅山)のある小空間へ抜け出る。
雑木ヤブに囲まれ展望は得られない。
P1170562三角点.JPG金比羅山山頂・三角点

さきほどからハチがうるさく付きまとうので落ち着かず、早々に下山を始める。西の市境尾根をめざすつもりが、適当に方向を定めたので、北尾根へ向かってしまい、すぐに修正する。
雑木密生ヤブを抜け、疎林に変わってトラバース気味に下ると、市境尾根で植林帯に出会う。
P1170564雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ
P1170566疎林を左へトラバース.JPG疎林をトラバース
P1170567ヒノキ林境へ出る(上方).JPG植林境へ出る(上方)
P1170568ヒノキ林境(下方).JPG植林境(下方)

植林境を少し下ると作業道へ出る。作業道を左に取ると、山頂方向へ向かい終点となる。山頂から真南に下るとこの作業道へ出るので、この方が近道かもしれない。
P1170569作業道へ出る(左方向).JPG作業道へ出る(左方向)

作業道右に取って下ると、上りの際の新設作業道と合わさる。合流点の少し手前から右下方向へ分岐するので、これを下る。
P1170572作業道分岐.JPG作業道分岐
P1170573作業道.JPG作業道

右上に市境尾根、左下に林道を見ながら平行に下っていくと、左へ大きくカーブする手前で右の植林斜面へ取り付き、すぐ上の市境尾根へ出る。
P1170574作業道.JPG作業道
P1170576下方谷の作業道.JPG下方谷の作業道
P1170577植林斜面取り付き.JPG植林斜面取り付き

植林境を進み200mピークを越え鞍部へ下ると、右の美祢市側は栗園となる。
P1170578植林境.JPG植林境
P1170580 200mピーク部.JPG200mピーク部
P1170581クリ園.JPGクリ園

次の210mピークで石杭を見て下ると、次の鞍部から道が不明瞭となる。
P1170582 210mピーク.JPG210mピーク
P1170584植林境の下り.JPG植林境の下り
P1170586鞍部の石杭.JPG鞍部の石杭

雑木疎林を抜けていくと旧山道と思われる溝状の道を横切る。さらに登ると鉄塔N0.36と出会う。
鉄塔地からは北西方向の展望が得られる。
P1170588雑木疎林.JPG雑木疎林
P1170591旧山道を横切る.JPG旧山道を横切る
P1170592鉄塔No.36.JPG鉄塔No.36
P1170593北西方向の展望.JPG北西方向の展望

鉄塔の標柱を確認して巡視路を右に取る。雑木尾根上を進むとすぐに標柱があり、巡視路は右の巻き道に変わるが、ここは直進方向の雑木尾根へ取り付く。
P1170594標柱.JPG標柱
P1170596巡視路.JPG巡視路
P1170597標柱・巡視路.JPG標柱

ややヤブ気味の尾根を進み、巻き道状の公社林境をたどると、250m小ピーク地点で左に平坦小岩を見る。
P1170599雑木疎林尾根.JPG雑木尾根
P1170600巻き道上のプラ杭・ヒノキ境木.JPG巻き道
P1170602平坦岩.JPG平坦岩
P1170603岩上の倒石柱.JPG岩上の倒石柱

さらに尾根をたどり、ヤブ気味のところは右に避けながら進む。P1170605鞍部・巻き道.JPG鞍部・巻き道
P1170606ヤブ気味の雑木林.JPGヤブ気味の雑木林

小岩が重なるところを過ぎると前方に大きな岩塊が現われる。
岩上へは楽に上がれ、平坦ピークとなっており、ここで市境は東方向へ折れ込む。
P1170608岩.JPG
P1170609大岩.JPG大岩
P1170611 250mピーク.JPG250mピーク

そのまま雑木の疎林尾根を直進すると標高267mの平坦ピーク(沓嶽山)に着く。
P1170615疎林尾根.JPG疎林尾根
P1170616 267mピーク.JPG沓嶽山山頂

すぐ先の左斜面がヒノキ植林帯となっており、ここから斜面上に残る踏み跡をたどって下ってみることにする。
P1170617ヒノキ植林境尾根.JPGヒノキ植林境尾根
P1170618植林斜面.JPG植林斜面

踏み跡はそのうち不明瞭となり、シダヤブなどで歩きづらくなる。
歩きやすそうなところを左右に選びながら下っていくと、山道に出合いホッとする。
P1170619踏み跡を下る.JPG踏み跡を下る
P1170620シダヤブ斜面.JPGシダヤブ斜面
P1170621山道と出会う.JPG山道と出会う

やや草被りの山道を下っていくと道幅が広くなり作業道に変わる。
途中かの左へカーブするあたりからシダやカヤが茂り歩きづらくなり、鞍部の小広場まで続く。
P1170622作業道となる.JPG作業道となる
P1170624シダ・カヤヤブの林道.JPGシダ・カヤヤブの作業道
P1170626鞍部小広場.JPG鞍部小広場

谷沿いの道となり、左が竹林に変わるとまもなく林道と出会う。
P1170627作業道.JPG作業道
P1170629竹林沿い.JPG竹林沿い
P1170630林道出合い.JPG林道出合い

左折し林道を下ると前方に鉄塔No.37が見えてくる。
P1170631保安林・看板.JPG保安林看板
P1170632前方に鉄塔No.37.JPG前方に鉄塔No.37

途中、作業道を左に分けながら進む。
P1170633林道分岐.JPG分岐
P1170634作業道分岐・山火事注意木柱.JPG分岐・山火事注意木柱

上方の鉄塔No.37を過ぎたあたりで、巡視路分岐に着く。標柱はなく黄色の「火の用心」札が目印となる。
右折し巡視路を下ると、すぐ左に「厚狭高校学校林」の古い木柱を見る。
P1170635巡視路分岐(両方向).JPG巡視路分岐(両方向)
P1170636「厚狭高校学校林」標柱(逆方向).JPG学校林木柱(逆方向)

ふたつ目の標柱で左に鉄塔No.38への巡視路を分ける。
P1170637巡視路.JPG巡視路
P1170638標柱.JPG標柱
P1170639標柱・巡視路分岐.JPG標柱・巡視路分岐
P1170640鉄塔No.38.JPG鉄塔No.38

どんどん下っていき、支尾根を左へ回り込み、金属製の小橋で沢をわたるとまもなく集落道が眼下に現われ、ササが刈られた斜面を下ると集落道へ降り立つ。
200mほど左へ歩けば駐車地へ戻る。

P1170641竹林沿いの巡視路.JPG竹林沿いの巡視路
P1170643スギ林沿い.JPGスギ林沿い
P1170644金属製小橋.JPG金属製小橋
P1170645車道出合い.JPG車道出合い
P1170646標柱・電柱(逆方向).JPG標柱・電柱(逆方向)

■山名考

◆金比羅山
『地下上申』の境目書からは山名が特定できなかったので、「点の記」に拠った。山名は山頂近くにある石祠に由来すると思われる。また、麓を巻く林道の名称も「金比羅林道」である。

◆沓嶽山(267mピーク)
『地下上申』鴨庄村境目書には北側から「大かめ岩山(大狼岩山)」、さだとう山、立石山、くつ嶽山」の名が見える。最初の三山は厚保村下山の上方の山、くつ嶽山は同村土器(どけ)の上方の山とされていることから、下山側に面した最初の三山のいずれかが267mピークにあたると思われる。
ところが、『風土注進案』厚狭村の山川之形勢の項には「ただし当村にして強いて高山と申は無御座、村中にして高山之部は沓嶽御立山而已(のみ)、…」とある。旧厚狭村の最高峰は北東の村境にある厳昌寺山(327.9m)だが、次に高いのが267mピークである。したがって267mピークが沓嶽山にあたると推測され、上記地下上申の記述と矛盾する。
また、注進案厚狭村の御立山の項を見ると、福正寺村及び赤川村の山として「沓嶽山」が記されている。地形図を見ると、現在赤川は福正寺の対岸の地名であるが、福正寺集落の南に山田集落、沓(久津)集落があり、両地名は赤川村の小名であることから、当時は福正寺、赤川の両村とも267mピークの南麓にあった集落と考えてよいと思われる。
よって注進案の記述を根拠とし沓嶽山を267mピークの山名として採用した。
なお、山名は南麓の沓集落の地名に由来するのかもしれない。

(追記)
「沓嶽山」でネット検索したら、井上孝夫さんの「寝太郎伝説の深層構造」という論文の中に沓嶽山鉱山に関する次の記述を見つけた。

山口県教育委員会の採鉱・冶金にかかわる調査報告書によれば、「金属鉱山で、発見および採掘の時期が江戸時代かそれ以前にさかのぼるもののうち、所在不明の遺跡」として、厚狭村の「鴨庄」鉱山の名前が挙げられているし、また同報告書に収められている「近世防長銅山分布表」には厚狭郡鴨庄「沓嶽山」鉱山の名前が挙げられている(山口県教育委員会,1982:14,97)。



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