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八ツ打山・岩こう山・鳥の子山(美祢市伊佐町山中) [県北部の山]

前回桜山を歩いた際、角石峠の西方にある標高380m平坦ピーク(岩こう山)付近が伐採されているのが見えたので、峠から当ピークをめざすことにし、ついでに鳥の子山まで足をのばしてみた。
平成24年に測量が入ったらしく境界上はひどいヤブこぎはない。数カ所に地籍図根三角点があり、測量のため周辺が伐採されている。
鳥の子山からは巡視路を降りたが、途中伐採箇所や倒竹箇所があり、少し分かりづらい。
一時小雨模様のあいにくの天気で、展望地での視界はよくなかった。(2014.06.28)
P1170184東南麓から.JPG東南麓の清水側から鳥の子山
八ツ打山・岩こう山・鳥の子山.jpg (クリックで拡大)

長谷集落への分岐より少し手前に幅広の駐車スペースがある。分岐を左に取り、集落を抜け峠へ向かったが、林道が終わるあたりから荒れ道となる。新しい地形図では林道らしき表示があるものの測量以外で最近ほとんど人が入った様子はなく、朽ちかけた神社(八幡宮跡?)を確認した後、ほうほうのていで何とか車道へ抜けた。特に目的がなければ最初の分岐を右に取り、集落を通らず峠をめざした方がよいだろう。
したがって、角石峠までは詳述せず写真掲載にとどめておく。
P1170021集落道分岐.JPG集落道分岐
P1170026舗装林道.JPG舗装林道
P1170029簡易舗装作業道.JPG荒れ作業道
P1170030荒地広場.JPG荒れた空き地
P1170033石垣沿いの平坦道.JPG石垣沿い平坦道
P1170034右側植林帯.JPG右側植林帯
P1170035コンクリート壁・幅広道分岐.JPG林道分岐
P1170038ササ道の参道.JPGササ道の参道
P1170039鳥居.JPG石鳥居
P1170040廃社.JPG朽ちかけた社殿
P1170043荒れ林道).JPG荒れ林道
P1170046コンクリート橋.JPGコンクリート橋
P1170047林道.JPG林道
P1170048車道出合い.JPG車道出合い
P1170051台湾村.JPG台湾村
P1170054昭和大典 東厚保村紀念林.JPG東厚保村紀念林石碑
P1170056角石峠.JPG角石峠
P1170057植林境・石杭.JPG峠左側の植林境・石杭

角石峠から少し西へ下ったところから左へ山道が巻き加減に上がっているので、これに取り付く。
P1170058山道分岐(逆方向).JPG山道分岐
P1170059山道.JPG山道

谷を巻くあたりからヤブ気味となるため、右のヒノキ植林斜面をよじ登る。
P1170060ヤブ気味となる.JPGヤブ気味となる
P1170061植林斜面を直登する.JPG植林斜面を直登

支尾根へ出て右に取ると、角石峠から尾根伝いに続いてきたと思われるヒノキ林境の道が右から合わさる。角石峠から植林境を直登した方がわかりやすかったかも知れない。
P1170063支尾根へ出る.JPG支尾根へ出る
P1170064植林境(角石峠方向).JPG峠方向の植林境

左折するとまもなく伐採された八ツ打山(やつうちやま)山頂へ着く。地籍図根三角点と石杭「東厚保林」がある。靄がかかり視界がきかないが、桜山や四郎ヶ原方向にそれぞれ開ける。
P1170065植林境.JPG植林境を進む
P1170066 350mピーク・測量伐採.JPG350m測量伐採ピーク
P1170067地籍図根三角点・石杭.JPG地籍図根三角点・石杭
P1170068桜山方向.JPG桜山方向
P1170069北西方向.JPG北西方向

南西方向へ植林境を下る。
P1170070下降地点.JPG下降地点
P1170071植林境.JPG植林境
P1170072植林境.JPG植林境

鞍部を登り返すと、300mピークの下降地点でふたたび石杭を確認する。
P1170073 300mピーク付近.JPG300mピーク付近
P1170074下降地点・石杭.JPG下降地点・石杭

ヒノキ植林鞍部から次の平坦ピークを右折しながら越えると、下ったところの鞍部で左右へ延びる林道を横切る。
P1170075鞍部.JPG鞍部
P1170076 300mピーク右折地点.JPG平坦ピーク右折地点
P1170077 300mピーク.JPG平坦ピーク付近
P1170078下降地点.JPG下降地点
P1170079鞍部.JPG鞍部(あさじヶ垰)
P1170080林道(左方向)(あさじヶ垰).JPG左方向の林道
P1170081林道(右方向).JPG右方向の林道

登り返して切り開きや植林境を進み、310m平坦ピークを過ぎると、緩い勾配の鞍部へ出る。
P1170082切り開き.JPG切り開き
P1170083植林境.JPG植林境
P1170084切り開き.JPG切り開き
P1170085 310m平坦ピーク.JPG310m平坦ピーク
P1170086鞍部(右方向).JPG鞍部(右方向)

明瞭な測量テープは右の谷方向へ延びているのでこちらへ入り込みやすいが、そのまま前方の雑木疎林の斜面へ向かうと、明瞭な切り開きが現れ、測量伐採地へ出て地籍図根三角点を見る。
P1170087雑木疎林.JPG雑木疎林
P1170088切り開き.JPG切り開き
P1170089 320m測量伐採地.JPG測量伐採地
P1170090地籍図根三角点.JPG地籍図根三角点

ふたたび雑木林の切り開きを進むと、標高290mあたりから前方に大岩が現れ、しばらくは尾根上に平岩などの大岩が続く。
P1170091切り開き.JPG切り開き
P1170092大岩.JPG大岩
P1170094大岩.JPG大岩
P1170095平岩.JPG平岩
P1170097平岩(上方から).JPG平岩(上方から)
P1170096大岩.JPG大岩

尾根が合流する山頂平坦ピークの一角へ出て、左折して進むと、標高380mの「岩こう山」山頂部へ着く。測量杭と石があるぐらいで展望はない。
P1170098尾根合流点(左折).JPG尾根合流点(左折)
P1170099380mピーク手前.JPG380mピーク手前
P1170100 380m平坦ピーク.JPG岩こう山山頂

少し先で地籍図根三角点のある測量伐採地へ出る。北西と南東方向に展望が開ける。
P1170101測量伐採地.JPG測量伐採地
P1170102地籍図根三角点.JPG地籍図根三角点

雑木林に入り切り開きをたどる。倒れた「東厚保林」の石杭などを確認しながら明瞭な尾根道を下っていくと、左右に延びる送電線巡視路へ出る。
P1170106切り開き.JPG切り開き
P1170107倒石柱(東厚保林).JPG倒石杭
P1170109尾根道.JPG尾根道
P1170110巡視路出合い.JPG巡視路出合い

左折し尾根を進み、分岐を左に取ると灌木や下草が茂り始めた測量伐採地に出て、ここでも地籍図根三角点を見る。すぐ右に鉄塔がある。
P1170112巡視路.JPG巡視路
P1170114巡視路.JPG巡視路
P1170115測量伐採地.JPG測量伐採地
P1170116地籍図根三角点.JPG地籍図根三角点
P1170117鉄塔.JPG鉄塔

ふたたび巡視路を下り、分岐を直進すると、すぐに林道へ出る。
P1170118巡視路.JPG巡視路
P1170119巡視路.JPG巡視路
P1170120巡視路分岐(右へ).JPG分岐
P1170121林道出合い.JPG林道出合い

左折し林道を進み、途中から巡視路へ取り付く。雑木林のトンネルを抜けると鉄塔と出会う。
P1170122林道.JPG林道
P1170123巡視路分岐(左へ).JPG巡視路取り付き
P1170126鉄塔.JPG鉄塔

巡視路を下るとすぐに左からの巡視路と出会い、右へ進むと再び林道へ出る。ここで山道が直進方向へ分かれるが、左折し林道を進む。
P1170127巡視路出合い.JPG巡視路出合い
P1170128山道分岐・道標.JPG林道出合い・山道分岐

すぐ左へ清水側へ下る巡視路を分け、さらに山道を横切るところで、小さな木製の道標を見て左の山道へ入る。
P1170129林道・巡視路分岐(逆方向).JPG巡視路分岐(逆方向)
P1170130山道分岐.JPG山道分岐

370m平坦ピークを越え、鞍部を登り返すと山頂部に着く。山頂付近はササが茂るため、左の雑木疎林側へ逃げ込んでまずは狼岩をめざす。
P1170131山道.JPG山道
P1170132 320m平坦ピーク.JPG320m平坦ピーク
P1170133山道.JPG山道
P1170134山頂部のササ.JPGササ原の山頂部

直立した岩壁際に立つと見上げるほどの高さがあり、斜めに傾いているので雨宿りが可能である。すぐ下にもひさし形の少し小振りの岩がある。
P1170136狼岩.JPG狼岩(側面)
P1170139狼岩.JPG狼岩(下部)
P1170137下方の岩.JPG下方の岩

山頂へ上がり、三等三角点(点名:鳥ノ子)を探すとササヤブの中にあった。
P1170141草被りの山頂.JPGササの山頂
P1170142三角点.JPG三等三角点

ササ原の山頂をあとにし、下山に向かう。
山道を戻り、鞍部で左に分かれる山道を下ると林道へ出る。
P1170144鞍部の山道分岐.JPG鞍部の山道分岐
P1170145林道出合い.JPG林道出合い

林道途中から山道へ入り、分岐を直進し、ふたたび林道へ出る。
P1170147林道・山道下降地点.JPG山道下降地点
P1170148山道.JPG山道
P1170149山道分岐.JPG山道分岐
P1170150林道出合い.JPG林道出合い

巡視路分岐まで戻り、巡視路を右へ下り、清水側を目指すことにする。
右の巻き道となりタケが現れると、鉄塔に出会う。鉄塔地はタケが茂り、竹林化
が進み始めている。
P1170151巡視路.JPG巡視路を下る
P1170152巡視路.JPG巡視路
P1170153竹林沿い.JPG竹林沿い
P1170154竹林に建つ鉄塔.JPG竹林に建つ鉄塔

ふたたびトラバース道を進み、支尾根上で石杭を確認して支尾根を少し下ると鉄塔地へ出る。
P1170155巻き道の巡視路.JPG巻き道の巡視路
P1170157石杭.JPG石杭
P1170159鉄塔.JPG鉄塔

そのまま巡視路を下っていくと棚田状の平坦地へ降り立つ。まもなく伐採地に出ると、下方に鉄塔が見える。
P1170160巡視路.JPG巡視路
P1170162棚田跡の平坦道.JPG棚田跡の平坦道
P1170164伐採地.JPG伐採地

鉄塔方向へ伐採地の踏み跡をたどっていくと、「火の用心」マークが現れ、まもなく鉄塔へ着く。
P1170165巡視路.JPG巡視路
P1170166鉄塔.JPG鉄塔

竹林を抜け、細尾根上を下っていくと植林帯へ出る。巡視路はそま道状となり、わかりづらくなる。
P1170167細尾根の巡視路.JPG竹林
P1170168巡視路.JPG細尾根
P1170169植林境沿い.JPG植林境沿い
P1170170そま状のトラバース道.JPGそま状のトラバース道

スギ谷を左へ回り込み、沢を渡って巻き道状の巡視路を下っていくと、右からの山道と出会う。
P1170171巡視路.JPGスギ谷
P1170173山道出合い.JPG山道出合い

これが巡視路かと疑いたくなるような倒竹のトンネルとなり腰をかがめながら抜けていくと、耕作地へ出て林道に変わる。
P1170175倒竹林.JPG倒竹のトンネル
P1170176植林沿い.JPG植林沿い
P1170177耕作地・林道へ出る.JPG耕作地・林道へ出る
P1170179桜山.JPG桜山方向

林道を下っていくと集落道に変わり、国道316号へ出る。迂回しながら集落道へ出て、駐車地へ戻る。
P1170180林道.JPG林道
P1170181舗装林道.JPG舗装林道
P1170182林道斜面上にある三角点.JPG林道法面の上にある三角点
P1170185石仏.JPG分岐にある石仏

■山名考

◆ 八ツ打山
『地下上申』山中村境目書に「八つ打山」が見え、「八つ打垰」が現在の角石峠に当たると考えられる。
また、『風土注進案』にも山川之形勢の項に「八ツ打之峯」、枝川の山中本川の項に「八ツ打」が見える。
さらに、『角川日本地名大辞典 山口県』巻末資料「小字一覧」の美祢市山中の項には「八ツ内」が掲載されている。
現在の呼称については確認していない。

◆ 岩こう山
『地下上申』山中村境目書に「岩かう山」が見え、「此山打越五ぶんめより上ハ山中村、五ぶんめより下ハ大嶺村、尤此所ニ鬼かうすと云境之石有之」の説明があり、山頂が境界となっていない。
尾根上が山中・伊佐・大嶺の旧三村の境界点となっているが、現在の境界点は380mピークから100mほど北東側にあると思われ、近くには小岩が散在する。
また北尾根の標高320mあたりに平たい大岩があり(7月5日踏査、後日報告)、東のあさじヶ垰を基準とすれば5合目あたりに位置する。これが「鬼かうす」(鬼が臼の意か?)という境界石の可能性はある。

山名については、『地下上申』によると、山中側では「岩かう山」、大嶺側では「嶽原」、伊佐側では「狼岩山」と呼ばれていたようだが、『風土注進案』ではいずれの呼称も見当たらない。したがって、便宜上ここでは山中側の呼称である「岩かう山」を採った。
「岩コウ山」もしくは「岩ゴウ山」と読むと思われるが、「岩郷山」と綴り、岩が集まった山の意ではないだろうか。

なお、『風土注進案』によれば、鳥の子山も雨乞山、狼岩山と呼ばれたようだが、此の山とは別と思われる。今回歩いた東尾根の標高300mあたりには大岩が並び、狼岩と呼んでもおかしくないような風格がある。伊佐側の呼称はこれに拠ったのかもしれない。

◆ 鳥の子山
地形図では「後山」とあるが、これは北西麓にあった集落の名前で、地元では「鳥の子山」と呼ばれている。これについては『防長山野へのいざない 第1集改訂版』に詳しい。
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