So-net無料ブログ作成
検索選択

聖山・八久保山(岩国市美和町下畑) [県東部の山]

P1140671聖山.JPG足谷橋から聖山
聖山・八久保山.jpg (クリックで拡大)
前回の上田山から約3km北方にある二等三角点ピーク(八久保山)をめざす。
取り付きは足谷側から尾根伝いにたどり、人丸神社跡、四等三角点「下畑」(聖山)を経て旧村境に出る。主尾根を進み、道祖ヶ垰から登りかえすと二等三角点「南桑村」(八久保山)山頂部へ着く。旧村境を北へ下り、途中から鉄塔巡視路を歩き、峠で林道小杉北原線に出る。途中近道をを取り、渋谷集落を経由し駐車地へ戻る。
山道は、取り付きの人丸神社跡までと後半の巡視路以外はやや荒れ加減だが、旧道もところどころ残っており、これを参考にしながら歩くと多少楽だ。植林沿いを歩くところは案外少ない。尾根上のアカマツや雑木を残し植林されているところが多いからかもしれない。
中腹にある人丸神社は、地元の古老によると山へ上がることが少なくなったので、麓へご神体を下ろしたとのこと。帰路新しい人丸神社へ立ち寄ってみた。また同古老から三角点ピークの山名が「聖山(ひじりやま)」と呼ぶことを教えていただいた。(2014.02.22)

●駐車地~人丸神社跡~聖山
足谷橋を北へ渡り、適当な駐車地が見当たらないため、足谷集落へ通ずる林道へ少し入ったところで駐車。
地元の古老に人丸神社へ上がる参道取り付きを教えてもらう。県道沿いにコンクリート舗装された小道が上がっており、そばに小さなトタン小屋がある。
P1140562取り付き.JPG取り付き

ヒノキ林の中を進み、巻き道に変わると、まもなく左の小尾根へ山道が分かれるので、これに取り付く。登り切ると尾根上に出る。
P1140564ヒノキ林.JPGヒノキ林
P1140565山道分岐.JPG山道分岐
P1140566ヒノキ林小尾根・山道.JPG小尾根・山道
P1140567巻き道.JPG巻き道

右折しシダ被りの緩い雑木尾根を登っていくと、左に巻き道が分かれる。
前方に笠木などが倒壊し柱だけになった石鳥居が現われる。ヤブを分けて境内へあがると、人丸神社の神殿が現われる。かなり痛んではいるが倒壊は免れている。
P1140569シダ被りの尾根道.JPGシダ被りの尾根
P1140572倒壊石鳥居・人丸神社跡.JPG倒壊石鳥居
P1140574人丸神社跡.JPG人丸神社跡
P1140576神社本殿跡.JPG本殿跡

●人丸神社跡~聖山
踏み跡をたどって本殿左の灌木ヤブに取り付く。
P1140578荒れ気味の尾根.JPG荒れ気味の尾根

シダ被りの緩やかな雑木尾根を進んでいくと、標高340mあたりで左右に巻き道が分かれる。
P1140579シダ尾根.JPGシダ尾根
P1140580雑木・シダ尾根.JPG雑木・シダ尾根
P1140582左にヒノキ林.JPG左にヒノキ林
P1140583巻き道分岐.JPG巻き道分岐

そのまま尾根を直進し、標高370m小ピークあたりで勾配が緩むと、まもなく左にヒノキ林が現れる。
P1140584雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140585 370m小ピーク.JPG370m小ピーク
P1140586左ヒノキ林.JPG左ヒノキ林

一旦雑木尾根となり再び左ヒノキ林となる。ヒノキ林境を上り、灌木ヤブを少し分けると聖山山頂に着く。
P1140587雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140588左ヒノキ林.JPG左ヒノキ林
P1140589山頂手前の登り.JPG山頂手前の登り
P1140590山頂部.JPG聖山山頂部

山頂には小社か祠らしきものがあったと思われ、瓦数枚と木片が数個の石の上に残っている。古老の話にはこのことは出ず、何を祀ってあったかは不明。
そこから数メートル東方向に四等三角点がある。雑木疎林に囲まれ展望はほとんど得られない。
P1140594倒壊小社跡?.JPG倒壊小社跡?
P1140593四等三角点.JPG四等三角点
P1140592南東側樹間展望.JPG南東側の樹間展望

●聖山~441mピーク~道祖ヶ垰
北西方向の尾根をめざし下りにかかる。最初は雑木ヤブで切り開きが不明瞭なため方向を確認しながら下る。
P1140595雑木疎林尾根の下り.JPG雑木疎林尾根の下り
P1140596尾根から八久保山方面の展望.JPG八久保山方面の展望

倒木等でやや荒れた平坦尾根になり、鞍部から西へ方向を変えながら登る。
P1140597雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140599鞍部からの上り.JPG鞍部からの上り
P1140600雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140601右奥にヒノキ林.JPG右奥にヒノキ林

410mピークを越え、鞍部で左からの巻き道が合わさると道が明瞭となる。
P1140603 410mピーク.JPG410mピーク
P1140604雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140607左から巻き道が合わさる(逆方向).JPG左から巻き道(逆方向)

まもなく右の巻き道に変わり、さらに左からの尾根道と合わさり、北方向へ進むと主尾根上に出る。
主尾根上ではところどころ「美和→」の小コン杭を確認できる。
P1140608雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140610右の巻き道.JPG右の巻き道
P1140611山道合流部(逆方向).JPG山道合流部(逆方向)
P1140612巻き道.JPG巻き道
P1140613尾根道.JPG尾根道
P1140614雑木尾根・小コン柱.JPG雑木尾根・小コン柱

441mピーク手前で左に巻き道が分かれる。そのままヤブ気味の尾根を直進すると、右にヒノキ林が現われ、まもなく441mピークとなる。
P1140615左へ巻き道分岐.JPG左へ巻き道分岐
P1140616右ヒノキ林.JPG右ヒノキ林
P1140618 441mピーク・小コン杭.JPG441mピーク・小コン杭

小コン杭を確認し北西方向へ下る。さらに小コン杭「美和」を確認し北方向へ下ると、溝状に大きくえぐられた道祖ヶ垰へ着く。左右の方向に山道が下っている。左は伊田川、右は道祖ヶ垰の各集落へ下ると思われる。
P1140619尾根分岐点・小コン杭.JPG尾根分岐点・小コン杭
P1140620雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140621道祖ヶ垰.JPG道祖ヶ垰
P1140622垰(西方向).JPG垰(西方向)
P1140623右(東方向)の巻き道.JPG右(東方向)の巻き道

●道祖ヶ垰~八久保山
尾根を直進し、雑木ヤブ尾根がしばらく続く。
P1140625雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ
P1140628雑木疎林尾根.JPG雑木疎林

まもなく右へそま道程度の巻き道となる。ふたたび主尾根へ出て、雑木疎林のやや荒れた平坦尾根をたどる。尾根の少し右に旧山道がなんとか残っており、これを時々利用しながら進むと少しは楽かもしれない。
P1140629右の巻き道.JPG右の巻き道
P1140631鞍部.JPG尾根へ出る
P1140632旧道の名残り.JPG旧道の名残り
P1140633旧道の名残り.JPG旧道の名残り
P1140635前方樹間に八久保山.JPG前方樹間に八久保山

土塁状の鞍部を登りかえし、500m小ピークへ着く。少し下ってふたたび登りかえすと山頂一角の尾根合流点に出る。
P1140636鞍部・小コン杭.JPG土塁状鞍部
P1140637雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140639 520m支尾根分岐部.JPG520m支尾根合流部

左折し踏み跡のある雑木平坦尾根を進む。右にヒノキ林が現われ、灌木ヤブを少し抜けると二等三角点のある八久保山へ出る。
山頂は北側がヒノキ林、その他は雑木疎林に囲まれ、展望は得られない。
P1140640尾根道.JPG尾根道
P1140641右ヒノキ林.JPG右ヒノキ林
P1140642二等三角点.JPG山頂・二等三角点

●八久保山~鉄塔~林道小杉北原線
尾根分岐まで戻り、方向を確認し、旧村境を下る。
P1140644雑木尾根.JPG雑木尾根

やがて雑木に杉・ヒノキが交り、切り開きが不明瞭なだだっ広い尾根となる。溝状の道が現われ、下っていくと、左から鉄塔巡視路と合わさり、ここからは巡視路の歩きやすい道となる。
P1140645だだっ広い尾根.JPGだだっ広い尾根
P1140646巡視路合流点(逆方向).JPG巡視路合流点(逆方向)
P1140648巡視路・尾根道.JPG巡視路・尾根道

右、左に道を分けながら平坦尾根を進む。
P1140649右下へ山道分岐.JPG右下へ山道分岐
P1140650アカマツ尾根.JPGアカマツ尾根

434mピークを左に巻く道となり(植林斜面を右に登り、434mピークへ上がってみたが、ヒノキ林に囲まれ展望はない)、まもなく鉄塔の建つ広場へ出る。東西に開け、周辺の山々の展望が得られる。 
P1140651 434mピーク.JPG434mピーク
P1140652高圧線鉄塔.JPG高圧線鉄塔(南側法面から)
P1140653.JPG南側法面から西方向の展望(馬糞ヶ岳、長野山、水尾山)
P1140655.JPG東方向の展望

平坦尾根を進み、左に通信施設を過ごすと、右へ巻き加減の下りとなり、林道小杉北原線へ降り立つ。
P1140658巡視路・右ヒノキ林.JPG平坦尾根
P1140659通信施設.JPG通信施設
P1140660車道へ合流点.JPG舗装林道への合流点
P1140661巡視路下山口.JPG巡視路下降地点(逆方向)

●林道小杉北原線~渋谷集落~県道~駐車地
右折し舗装林道を下る。途中近道を取るため、分岐道を右に取り渋谷集落へ下る。
駐車地へ戻る途中、柿木原で麓へ移転された人丸神社に立ち寄る。小振りな社殿となり、「寄江柿本大明神」と書かれた額が架かっている。
なお、この神社の由来については下記のサイトが詳しい。
「人丸社祠探訪記」

P1140667.JPG人丸神社

◆山名考
●聖山
地元の古老から山名を教わり、調べてみると、『防長風土注進案』下畑村の山野の項にその名が出てくる。また、旧跡の項には次のように山名の由来が記されている。

「聖屋敷     柿ノ木原西ノ丘にアリ
中古高野山より道徳堅固之聖来たりて爰(ここ)の山丘を闢(ひら)き一宇の坊を建立して卜居す、此僧口に世路を語らず、専ら直言を誦し毎に渓間に下りて阿伽を汲(くみ)て行法を修す
その徳化四方に溢れて道俗共に奉事す、世人其名をしらず、只(ただ)聖々と呼ときく、村落に頭陀を行して巡行し、若(もし)又食乏きときは木の実を拾ふて飢を凌ぐ、老将(まさに)至ときに至りては坊舎を捨て飄然として去る、その後不知所有云云(うんぬん)、其(その)坊舎の蹤(あと)を聖屋敷と唱へ又其山を聖山と唱へ申候」(本文一部修正)

無名ながら高潔で飄々とした聖の人柄を偲ばせる一文である。

●八久保山
この山名は南桑側からの呼び名と思われ、『地下上申』では「八久保の穴」、『防長風土注進案』では「八久保山」の名がある。山の南側が「鉢窪」(すり鉢状)になっていることに由来すると思われる。
『地下上申』によると、下畑側では「木屋のうち堂山」もしくは「きやうら堂山」、波野側では「大日裏山」と呼ばれていたようだ。
コメント(0)