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上田山(岩国市美川町南桑、美和町下畑) [県東部の山]

P1140547.JPG長浴大橋より上田山
上田山.jpg (クリックで拡大)

上田山(じょうでんやま)は平成10年11月、22年4月と過去2回歩いている。最初のときは美和町側の長浴(ながえき)から巡視路を利用し往復した。2回目は美川町側の小伊田川沿いに遡り、林道終点から谷沿いに北側の鞍部へ上がり南下、帰路は見錆集落へ下った。
2回目に歩いた後はさすがに「もう登ることはないだろうな」と思っていたが、こうしてまた歩いてしまった。展望もなく山頂もこれといったところもないが、なんとなく気になる山のひとつだ。
上りは山代湖を周遊する道の途中から巡視路に取り付く。一旦四等三角点「見錆」まで往復し、巡視路を離れ、451mピークを越え、高低差が小さいアップダウンを繰り返しながら上田山まで縦走する。451mピークから次の430mピークまでの約300mの間がブッシュで荒れているほかは特に気になるヤブはない。
帰路は2回目のときと同じ道で長浴へ向けて下る。山頂から南東方向へ派生する尾根に下るあたりが不明瞭なので注意を要する。一旦右の巻き道を取り尾根に戻れば、あとは明瞭な山道と巡視路が麓まで続く。(2014.02.15)

駐車地~巡視路取り付き~鉄塔No.30~鉄塔No.29~四等三角点「見錆」
生見川ダムのところにトイレ付きの駐車場がある。山代湖(ダム湖)の周遊道の途中、左上の谷へ向かって巡視路があり、これに取り付く。
P1140420生見川ダム.JPG生見川ダム
P1140423巡視路取り付き(逆方向).JPG巡視路取り付き(逆方向)

急勾配の道を沢沿いに詰め、タケが現れると右の巻き道に変わる。
P1140425巡視路.JPG巡視路
P1140426巡視路.JPG巡視路
P1140427スギ谷沿い.JPGスギ谷沿い
P1140428小ナメ滝.JPG小ナメ滝
P1140432棚田の石垣?.JPG棚田跡の石垣
P1140434タケ現る.JPGタケが現る
P1140435右の巻き道に変わる.JPG右の巻き道に変わる

鉄塔標柱を見て尾根を左折すると「錦川第三線」の鉄塔No.30に出会う。
P1140436尾根に出る・中電標柱.JPG尾根に出る・中電標柱
P1140437鉄塔No.30.JPG鉄塔No.30
P1140438鉄塔地より妙見山.JPG樹間越しに妙見山

気持ちの良い雑木尾根を登り、巻き道に出会うと巡視路が左右に分岐する。左折しまずは鉄塔No.29をめざす。
P1140441雑木尾根上の巡視路.JPG雑木尾根
P1140442アカマツ・雑木尾根.JPGアカマツ尾根
P1140443巻き道の巡視路と出会う(左方向).JPG巻き道の巡視路と出会う(左方向)
P1140444巡視路.JPG巡視路
P1140445標柱.JPG雑木尾根上の標柱

主尾根と合わさり鞍部へ下ると、右下に山道が分岐する。標柱を確認し雑木尾根を進むと鉄塔No.29の広場へ出る。樹木に囲まれ展望は得られない。
P1140446鞍部・右に山道分岐.JPG鞍部で右に山道分岐
P1140448雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140449鉄塔No.29.JPG鉄塔No.29

そのまま雑木主尾根上の踏み跡をたどると、保護石に囲まれた四等三角点「見錆」を路傍に見る。展望はほとんど得られない。
P1140451尾根道.JPG尾根道
P1140452三角点ピーク.JPG三角点ピーク
P1140453四等三角点「見錆」.JPG四等三角点

四等三角点「見錆」~451mピーク~上田山
巡視路を451mピーク手前まで戻り、主尾根へ取り付く。倒木でつぶれているので、少し先まで巻き道の巡視路を進み、左斜面へ上がる。潅木が茂るがヤブは濃くない。
P1140455451mピーク.JPG451mピーク
P1140456451mピークへの尾根取り付き.JPG主尾根取り付き
P1140457荒れ気味の雑木尾根.JPGヤブ気味の雑木尾根
P1140458雑木尾根から石童山(逆方向).JPG尾根上から石童山(逆方向)

451mピークはこれといった特徴もない平坦ヤブだ。うっかりするとそのまま尾根を直進しそうになるが、主尾根方向を確認して雑木ヤブを下る。ケモノ道が雪の中に巻き道風に続いていて、これが参考になる。ただ彼らは小さい穴でもくぐって進めるが、こちらはそういう訳にはいかず、わが身の不自由さを実感させられる。
P1140460 451mピーク.JPG451mピーク
P1140463ケモノ道(巻き道).JPGケモノ道(巻き道)

ここから次の430mピークまでがひどいブッシュとなっており、今回一番の正念場だ。ところどころ「美川町」と刻まれたコンクリート杭を見る。旧町境ではないはずだが町有林境だろうか。途中休憩がてらリュックから前回(4年前)の記録を取り出してみたら、この間を「伐採尾根ヤブ」と記録していた。状況は変わっていないようだ。
P1140464雑木密生ヤブの主尾根.JPG雑木密生ヤブ
P1140467雑木密生ヤブ.JPG雑木密生ヤブ
P1140468コン杭「美川町」.JPGコン杭「美川町」

430mピークでやっとブッシュから解放される。ピークからは西方向樹間越しに石童山が望める。
この先は雑木を主体とした緩いアップダウンの尾根が続く。ヤブも少ない。ところどころコン杭「美川町」を見る。
P1140472 430mピーク.JPG430mピーク
P1140473樹間の石童山.JPG樹間に見える石童山
P1140474雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140476450mピーク・コン杭.JPG450mピーク

450mピークを越えた鞍部で左に山道を分ける。
P1140477雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140478左へ山道分岐.JPG左へ山道分岐

440mピークで右から支尾根を合わせ、次の420m支尾根分岐ピークでヒノキ林と出合い、右に取ると上田山山頂手前の鞍部に着く。
P1140480雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140482 440m支尾根合流部.JPG440m支尾根合流部
P1140484雑木尾根.JPG雑木尾根
P1140485 420m支尾根分岐・ヒノキ林.JPG420m支尾根分岐・ヒノキ林

左に巻き道が分かれるが、そのまま雑木尾根を登る。切り開きが不明瞭でやや荒れ気味だがそれほどのヤブではない。山頂手前の尾根で振り返ると、西方向に石童山が望める。
P1140486左ヒノキ林.JPG左ヒノキ林
P1140488雑木疎林尾根.JPG雑木疎林
P1140491山頂手前.JPG山頂手前
P1140489右下に大代湖・長浴大橋.JPG右下に山代湖・長浴大橋

登り切ると、コンクリート杭を見て、少し先に三角点測量の標柱がある。平坦な山頂は雑木に囲まれ展望は得られない。
三角点が見えないので周辺を探しまわったら、倒木のそばの落ち葉の下に三等三角点(点名「小滝」)が埋もれていた。
P1140493上田山山頂.JPG上田山山頂
P1140494三等三角点.JPG三等三角点

上田山~巡視路分岐~鉄塔No.34~鉄塔No.5~大歳神社
帰路は南東に派生する尾根を下り、長浴集落をめざす。鞍部への雑木斜面が荒れており、切り開きが不明瞭なので、方向をよく確認して下る。
P1140496下山方向・切り開き?.JPG不明瞭な下山方向
P1140497鞍部.JPG鞍部

450m平坦ピークを過ぎて右の巻き道を下るとジグザグの山道となる。テープが巻かれたところで山道が数方向へ分かれる。その先テープが消えるので、どの道を取るか判断に困るが、やや不明瞭な直進の道を取る。
P1140498450mピーク.JPG450mピーク
P1140499右の巻き道.JPG右の巻き道
P1140500ジグザグの巻き道.JPGジグザグ道
P1140502分岐(逆方向).JPG分岐(逆方向)
P1140504直進方向の巻き道(入口がややヤブ気味).JPG直進方向の道

巻き道から尾根鞍部へ出ると、さらに明瞭な山道となり、その後は小ピークを左右に巻いたりしながら下る。
P1140505そま道.JPG巻き道
P1140506巻き道.JPG巻き道
P1140507分岐(逆方向).JPG分岐(逆方向)
P1140508雑木尾根道.JPG雑木尾根道
P1140509右巻き道.JPG右巻き道
P1140510左巻き道.JPG左巻き道

左側ヒノキ林に変わり、一旦山道を離れ、右の植林境を登って406mピークを踏む。植林のため展望は期待できない。
P1140511左ヒノキ植林境.JPG左ヒノキ植林
P1140512右406mピーク分岐.JPG右406mピーク分岐
P1140513406mピーク.JPG406mピーク

山道へ戻り、どんどん下っていくと、375mピークを右へ巻きながら下ったところで、巡視路が右下の斜面と直進方向の二つに分かれる。初回登ったときは右の急斜面を下っている。
P1140514左巻き道.JPG左巻き道
P1140515カヤ等が茂る尾根道.JPGカヤ等が茂る鞍部
P1140516雑木尾根道.JPG雑木尾根道
P1140517山道分岐(逆方向).JPG山道分岐(逆方向)
P1140519雑木尾根道.JPG雑木尾根道
P1140522左375mピーク分岐.JPG左375mピーク分岐
P1140523巡視路分岐・標柱.JPG巡視路分岐・標柱

直進し巻き道から尾根に出たところで鉄塔No.34に出会う。
P1140524鉄塔No.34.JPG鉄塔No.34

さらに下り、左ヒノキ林に変わると、巡視路が左右に分かれる。右道を取り下っていくと共同テレビアンテナに出会う。
P1140526左植林.JPG左ヒノキ林
P1140527巡視路分岐.JPG巡視路分岐
P1140528共同TVアンテナ.JPG共同TVアンテナ

さらに進むと鉄塔No.5に出会う。こちらは別の電線路で「岩国美和線」に変わる。
P1140529雑木尾根・ケーブル.JPG雑木尾根・ケーブル
P1140530鉄塔No.5より長浴大橋.JPG鉄塔No.5より長浴大橋

ヒノキ林に変わって下っていくと、墓に出て前方が開ける。すぐ下は民家である。
墓地と茶園沿いの山道を下っていくと、標柱を見てすぐにコンクリート舗装の小道へ出る。左折し、民家を回り込んでバス停「長浴」に出る。
P1140532ヒノキ林.JPGヒノキ林
P1140533墓地・茶畑.JPG墓地・茶畑
P1140535巡視路・山道取り付き(逆方向).JPG巡視路取り付き(逆方向)
P1140536長浴バス停横の駐車地.JPG長浴バス停横の駐車地

山側に大歳神社があるので、立ち寄る。
P1140542バス停・大歳神社鳥居.JPGバス停・大歳神社鳥居
P1140538大歳神社.JPG大歳神社
P1140541妙見山.JPG妙見山

大歳神社~長浴大橋~駐車地
長浴大橋を渡り、森ヶ原トンネル前で大代湖沿いの周遊ルートを選び、駐車地へ戻る。
P1140543長浴大橋.JPG長浴大橋
P1140545大橋より451mピーク.JPG大橋より451mピーク
P1140549森ヶ原トンネル.JPG森ヶ原トンネル
P1140550長浴大橋.JPG長浴大橋

◆山名考
初めてこの山を歩いた際、地元の方から山名は「ウエダヤマ」ではなく「ジョウデンヤマ」と読むのだと教えられた。『日本山名総覧』(武内正著、1999年発行)では「ウエダヤマ」となっているが、根拠が示されておらず確証には至らなかった。
今回再訪したところ、地元老人から山名はやはり「ジョウデンウヤマ」だと教わった。地元では「ジョウデンヤマ」の名が一般的のようだ。

◆山のエピソード
麓へ降りて大歳神社の下で写真を撮っていると、そばの駐車場へブルブルと音を立ててバイクが止まり、80歳くらいのおじいさんがニコニコしながらこちらへやってきた。

「何かね?」
「いえ、ダムからこの上の山に上がって降りてきたとこです」
「どこから来たんかね?」
「○○○です」
遠方からこんなところへわざわざやって来るのは、よほどの変わり者だと思ったらしく、
「まあ山登りもええが、このへんはクマが出るよ。この間もそこの橋んとこへ出た。何年か前には人がやられた。なんか音の出るものを持っていった方がええ。ラジオがええ」
「鈴と、それに今日は忘れてきましたがトウガラシのスプレーを持ってます」
すると、
「ありゃあ子ども騙しじゃあ」と一蹴された。
「そうですけどぉ、気休めにはなりますけぇ…」
形勢が悪くなりそうなので、話題を変えようと、
「あのう、この山はウエダヤマでいいんでしょうか?」
これだからシロウトは困るといった顔つきで、
「ウエダっつうのは人の名前じゃろう。山はジョウデンヤマいね」
何をいまさら、山の名はジョウデン以外にあるはずがないといった風情である。
「はぁ、以前来たときもそう教わったんですが、どの本にもジョウデンと書いたものがなくて…」
「地図にはちゃんと載っちょる」
「でも、ふりがながないんで、読み方はわからんのですが…」
これ以上続けると笠戸島の二の舞になると思ったので、ここらへんで切り上げることにする。
「あのう、この神社はなんですか」
ほんとに何も知らん奴だと思われたのか、
「大歳神社いね」
「そうですかぁ、いろいろ教えていただき助かりました」とお礼を言ってわかれる。

後方でエンジンがかかる音がし、主人同様元気な音を立てて遠ざかっていった。

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