So-net無料ブログ作成
検索選択

魚切山・茶園ヶ垰(長門市油谷久富) [県北部の山]

熊野岳の南に三角点「魚切」があり、東麓の林道から取り付くことにした。林道魚切線の終点までは楽に歩ける。稜線までの約400mは植林谷の低木が被る踏み跡をたどる。ヒノキ林境の尾根を登れば三角点山頂へ達する。
西麓から延びる林道までのルートを確認してみたが、距離は短いものの雑木ヤブとシダ被りの植林境で歩きづらい。
帰路は三角点山頂まで戻り、熊野岳へ続く字境尾根を途中までたどってみた。雑木尾根が多いが、シダ被りの濃いところや測量時に伐採された切り株などがあり、やや荒れ気味で案外時間を要する。
292mピーク、253mピークを踏み、西麓の赤滝ノ浴の最奥部となる250mピークまで歩いた。谷からの林道が伸び、尾根に達するところまで広く伐採されている。
縦走尾根を少し戻り、ヒノキ植林斜面を下って林道茶園峠線に出た。(2013.11.30)
魚切山.jpg (クリックで拡大)

有宗集落南外れの林道幅広スペースに駐車。
400mほど南下したところで林道魚切線が右に分かれるので、これに入る。
P1120720林道魚切線入口.JPG林道魚切線入口

コンクリート橋を渡り、舗装林道を進むとまもなく右に堰堤を見る。
P1120722堰堤.JPG堰堤

さらに約100m進むと小滝がある。この先に落差のあるところは見なかったので、この滝が「魚切」の地名の由来だろうか。
P1120723小滝.JPG小滝
P1120724枕木橋.JPG小橋
P1120725林道.JPG林道

コンクリート橋を渡ると、右の谷に堰堤を見る。
P1120726コンクリート橋.JPGコンクリート橋
P1120727右谷の堰堤.JPG右谷の堰堤

流れを左に見ながら進むと、舗装が終わりスギ植林谷に変わる。
P1120728林道.JPG林道
P1120729左に植林帯.JPG左に植林帯

谷が広くなり林道が左に分岐する。
P1120730林道分岐.JPG林道分岐
P1120731林道.JPG林道

小広場を過ぎ谷が詰まってくると堰堤が現われ、その先下ったところの谷分岐で林道が終わる。
P1120732広場.JPG広場
P1120733堰堤.JPG堰堤
P1120735林道終点.JPG林道終点

右の植林谷へ入り踏み跡をたどる。低木が茂るが踏み跡は付いている。
P1120737右谷へ入る.JPG右谷へ入る
P1120738植林谷.JPG植林谷

右に谷が分かれるところで炭焼窯跡を見る。
P1120739炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡

涸れ沢を歩くようになり、谷が詰まってくると、右斜面に上がりながら鞍部をめざす。
P1120740植林谷.JPG植林谷
P1120742稜線.JPG稜線

登り切るとヒノキの植林の尾根に出る。右折し防獣ネットが残る植林境を進む。
P1120744ヒノキ林境の主尾根.JPGヒノキ林境の主尾根

300m平坦ピークで右折し、さらに植林境をたどる。
P1120745300m平坦ピーク.JPG300m平坦ピーク
P1120746ヒノキ林境尾根.JPGヒノキ林境尾根
P1120747植林境尾根.JPG植林境尾根

雑木尾根に変わり登り切ると、赤い境界ポールのある山頂の一角に出る。前方の樹間に熊野岳方面の展望がわずかに得られる。
P1120748雑木切り開き.JPG雑木切り開き
P1120749山頂部・赤プラポール.JPG山頂部・境界赤ポール
P1120759 三角点ピークから樹間展望・熊野岳.JPG樹間展望・熊野岳

四等三角点「魚切」は左6mほどの雑木疎林の中にある。
P1120750四等三角点「魚切」.JPG四等三角点「魚切」

地形図では西麓から林道が西尾根上まで延びているので、林道まで下ってみた。
尾根上は雑木が密生するので左へよけながら進むと、ヒノキ植林境となり、320mピークに着く。
P1120751雑木密生の西尾根.JPG雑木密生の西尾根
P1120752ヒノキ林境.JPGヒノキ林境
P1120753 320mピーク.JPG320mピーク

シダが被るヒノキ林の尾根を南西へ下り、西へ方向を変えると林道へ降り立つ。明瞭な林道が左右へ続いている。
P1120754西の植林尾根.JPGヒノキ植林尾根
P1120756林道下降部(逆方向).JPG林道下降部(逆方向)
P1120755林道へ出る.JPG林道

山頂まで戻り、字境の尾根を北方向へたどる。
P1120761北東尾根(逆方向).JPG北東尾根(逆方向)

緩やかな勾配の雑木尾根が続く。シダ被りの濃いところはよけながら進む。測量時に伐採されたと見られる切り株や伐採木もあり、やや歩きづらい。踏み跡はあるもののほとんど人が入っていないようだ。数ヶ所の尾根分岐で方向を確認しながら進む。所々赤い境界ポールがあり目印となる。
P1120762山頂北西部の平坦シダ尾根.JPG平坦シダ尾根
P1120763 320mピーク.JPG320mピーク
P1120764 尾根分岐点.JPG尾根分岐点
P1120765シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120766切り開き・310mピーク.JPG切り開き・310mピーク
P1120768 346mピーク~熊野岳.JPG樹間展望(346mピーク~熊野岳)
P1120769シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120771平坦尾根.JPG平坦尾根
P1120772平坦シダ尾根.JPG平坦シダ尾根
P1120774平坦尾根.JPG平坦尾根
P1120775平坦シダ尾根.JPG平坦シダ尾根

280m小ピークを過ぎると左にヒノキ林が現れ、ネット跡をくぐると292mピークに着く。樹間に原岡山がわずかにのぞく。
P1120776 280mピーク.JPG280mピーク
P1120777左ヒノキ林.JPG左ヒノキ林
P1120778 292mピーク手前・ネット.JPG292mピーク手前・ネット
P1120779 292mピーク.JPG292mピーク
P1120780 樹間に原岡山.JPG樹間に原岡山

雑木切り開き尾根を下る。このあたりから境界の目印と思われるヒノキがところどころ立っている。
P1120781雑木尾根・ヒノキ.JPG雑木尾根・ヒノキ

鞍部から260mの尾根分岐を過ぎると次第にシダ被りが濃くなり、方向を定めながら植林斜面を下り切ると200m鞍部に着く。ここが「茶園ヶ垰」と思われる。右のスギ谷方向へ踏み跡がある。
P1120782260m鞍部.JPG鞍部
P1120783 260m分岐ピーク.JPG260m分岐ピーク
P1120784シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120786シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120787シダ尾根(逆方向).JPGシダ尾根(逆方向)
P1120788シダ・ヒノキ斜面(逆方向).JPGシダ・ヒノキ斜面(逆方向)
P1120789 200m鞍部.JPG

ヒノキ林尾根からすぐに雑木尾根に変わり、登り切って左へ進むとシダ被りの253mピークに着く。
P1120790ヒノキ尾根.JPGヒノキ尾根
P1120791シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120792雑木尾根・ネットの名残り.JPG雑木尾根・ネットの名残り
P1120793シダ尾根.JPGシダ尾根
P1120794 253mピーク.JPG253mピーク
P1120795 樹間展望.JPG樹間展望

方向を確認して北方向のシダ尾根を下る。前方の赤滝ノ浴に伐採斜面が広がっているのが望める。腰高のシダコギを強いられ難渋する。何とか下り切ると雑木の平坦尾根となる。
P1120796シダヤブの下り.JPGシダヤブの下り
P1120797雑木平坦尾根.JPG雑木平坦尾根
P1120798雑木平坦尾根・境界ヒノキ.JPG雑木平坦尾根
P1120799樹間展望・伐採谷.JPG樹間展望(伐採谷)P1120800雑木シダ尾根.JPG雑木シダ尾根

250m平坦ピークを過ごし、二つ目の250mピーク手前で左に大きく伐採斜面が広がる。振り返ると、天井が岳や白滝山が望める。
P1120801 250mピーク(一つ目).JPG250mピーク(一つ目)
P1120802伐採谷.JPG伐採谷
P1120807天井ヶ岳・白滝山.JPG天井ヶ岳・白滝山

再び雑木尾根を進むとすぐに250mピークに着く。シダヤブの中に境界標と赤いポールがある。
P1120806 250mピーク(二つ目).JPG250mピーク(二つ目)
P1120808境界標.JPG境界標

ここから北西と東の各尾根上に防獣ネットが張られており、境界部もシダ被りなどで荒れているようなので引き返すことにする。
P1120809ネット・東尾根方向.JPG東尾根方向・ネット

平坦尾根まで戻り、左のヒノキ斜面へ出て、歩きやすそうなところを選びながら下る。
P1120810下降地点.JPG下降地点
P1120811植林斜面.JPG植林斜面
P1120812.JPG植林支尾根
P1120813植林谷.JPG下方の植林谷

植林谷へ降り立ち涸れ沢沿いに下る。
P1120814植林谷.JPG植林谷

堰堤を左に過ごし、やや荒れた管理道下ると林道茶園峠線に合流する。
P1120817堰堤.JPG堰堤
P1120818堰堤管理道.JPG管理道
P1120820林道(右方向).JPG林道(右方向)

ここで一旦右折し、林道終点を確認する。
植林谷を200mほど進むと堰堤のところで林道が終わる。
P1120821 左谷の堰堤.JPG左谷の堰堤
P1120822堰堤.JPG堰堤

堰堤の右へ続く踏み跡をたどると、谷分岐に着く。右の谷を詰めたところが峠である。
P1120823植林谷(鞍部方向).JPG植林谷(鞍部方向)

引き返し、明瞭な林道をたどって駐車地まで戻る。
P1120825林道広場.JPG小広場
P1120826コンクリート橋.JPGコンクリート橋
P1120827林道合流・コンクリート橋.JPG林道合流・コンクリート橋
P1120828庚申塚.JPG路傍の庚申塚
P1120829熊野岳.JPG熊野岳

■山名等考
◆魚切山
「魚切山」の山名は、『防長地下上申』の久富村覚書、『防長風土注進案』河原村・新別名村・久富村の地下修補山の項に見える。
また、『油谷町史』(平成2年刊)に掲載の「大字久富地区地名図」(字名とその範囲を図示したもの)と地形図とを照合してみると、字魚切は、林道魚切線から北側の山の斜面、および西は標高341.6m三角点ピークの南にある300m平坦ピークあたりから292mピークあたりまでの稜線に囲まれた範囲と思われる。ここでは最高点の三角点ピークを山頂とした。
◆茶園峠(茶園ヶ垰)
茶園峠の名は林道名以外、地下上申や風土注進案には見えない。また上記の「大字久富地区地名図」には、字魚切の北側に隣接する字名として「茶園ヶ垰」が見える。
地名図と地形図を照合すると、林道茶園線の両側斜面、及び西は292mピークから標高200mの鞍部、253mピークとつなぎ、今回歩いた250mピークあたりまでの稜線に囲まれた範囲と思われる。
これらから林道が延びる茶園峠谷の源頭部である鞍部を茶園峠と判断した。
なお、地下上申の久富村覚書には、深山であったが現在は柴山として「牛地山 さやの垰山 魚切山 長藪山 原山」と記され、また、地下上申の河原村由来覚書境目書には、「同東ノ方久富村との境ハ、熊野か嶽山よりさやか垰のやうに嶺尾通り、碇か浴の嶺尾まて」と記されている。
これらから熊野岳の南の稜線上に「さやか垰」もしくは「さやの垰」があったと推測できる。
そこで、「茶園」は「さえん」と読み、「さやの」が「さえの」、さらには「さえん」となまり、茶園と記されるようになったのではないかと推測してみた。
したがって、「さやの垰山」は253mピークではないかと考える。また魚切山(341.6mピーク)は河原村側では「碇か浴の嶺」と呼ばれていたと思われる。