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足河内〈林道野間線ルート〉・大寧寺垰山(長門市深川湯本) [県北部の山]

今回は林道を利用して足河内へ大寧寺側から歩いてみた。林道野間線に入り山頂近くまで谷を遡るつもりだったが、小さな滝の高巻き箇所で断念し、支尾根伝いに登頂。
帰路は、そのまま大字境を伝い、大寧寺垰山を経由して峠へ下る。峠からは車道を避け、近道の旧赤間ヶ関街道を歩いて戻る。(2013.11.02)
足河内・大寧寺峠山.jpg (クリックで拡大)

柿ノ木原で県道下関長門線沿いにあるチェーン装着場に駐車。旧街道でもある集落道へ入り、コンクリート橋を渡る。手摺りに「旧街道入口」の看板がある。
P1120068県道から赤ノ谷入口方向.JPG県道から赤ノ谷入口方向
P1120069コンクリート橋.JPGコンクリート橋
P1120207旧街道出入口看板.JPG旧街道道標

すぐ先で右へ林道赤ノ谷線が分岐するのでこれに入る。
P1120071林道入口.JPG林道入口
P1120072林道赤ノ谷線.JPG林道赤ノ谷線

右に渓流を見ながら進むと井堰があり、すぐに右へ林道野間線が分岐するので、コンクリート橋を渡ってこれに入る。
P1120074井堰.JPG井堰
P1120075右に林道野間線分岐.JPG右に林道野間線が分岐

左に堰堤を過ごすと、右に大岩があり左に小滝を見る。林道は角張った石が多く、重機類でないと入るのは難しいと思われる。
P1120076堰堤.JPG堰堤
P1120077林道.JPG林道
P1120078左に小滝.JPG小滝

左に大きくカーブするところで、左にナメ滝が現れ、コンクリート橋を渡って対岸へ移る。
P1120080林道.JPG林道
P1120081ナメ滝.JPGナメ滝

炭焼窯跡を見て、すぐ先で再びコンクリート橋を渡り右(左岸側)へ移る。
P1120083炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
P1120084コン橋.JPGコン橋

沢がナメ滝状となり、10mはある段状の滝を左に見ながら、沢沿いに石垣を組んで作られたへつり状の道を進む。
P1120085ナメ滝.JPGナメ滝
P1120087二段の小滝と沢沿いの山道.JPG二段の滝と沢沿いの山道
P1120088小滝上部.JPG滝上部

まもなく沢を渡り、左の対岸へ移る。さらにその先で右へ渡る。
P1120089渡渉箇所.JPG渡渉箇所
P1120090右岸の山道.JPG右岸の山道
P1120091渡渉箇所.JPG渡渉箇所

支谷からの沢を渡り、右へ谷が分かれるところで、右上へ向かう道が分岐する。
P1120092支谷の沢を渡渉.JPG支谷の沢を渡渉
P1120093道分岐.JPG右へ山道分岐

次に右へ谷が分岐するあたりで幅広の山道(林道)は終わり、沢沿いのそま道程度の道となる。
沢を何度か渡り変え、沢上を歩いたりしながら遡上すると、広い谷の右へりを歩くようになる。
P1120094渡渉箇所.JPG渡渉箇所
P1120095渡渉箇所.JPG渡渉箇所
P1120097右岸の踏み跡.JPG右岸の踏み跡
P1120098沢上を歩く.JPG沢上を歩く
P1120099左岸へ渡渉.JPG左岸へ渡渉
P1120100谷のへりを進む.JPG谷のへりを進む

右に谷が分かれるところで炭焼窯跡を見る。
P1120103窯跡.JPG窯跡

さらに沢沿いに谷を詰めると、前方に小滝が見え高巻きを余儀なくされる。右の雑木疎林斜面へ取り付き高巻きを始めたが、踏み跡も怪しく苦手意識も手伝って早々にあきらめ、そのまま雑木斜面をよじ登って支尾根上へ出る。(あとで谷の上方に出たら植林帯があったので、もう少し高巻きを頑張れば抜けられたのだろうが、対岸の方に道が付いていたのかもしれない)
P1120105沢沿いの踏み跡.JPG沢沿いの踏み跡
P1120106沢沿いの踏み跡.JPG沢沿いの踏み跡
P1120107小ナメ滝.JPG小滝
P1120108高巻き箇所.JPG高巻き箇所
P1120109谷方向.JPG谷方向の斜面

雑木疎林の支尾根は測量杭等は一切ないが、ヤブこぎをするほどではない。
P1120110雑木疎林の支尾根.JPG雑木疎林の支尾根

勾配が緩むと両側ヒノキ林の鞍部へ出る。
P1120111ヒノキ林鞍部.JPGヒノキ林鞍部

シダがやや被るヒノキ林の尾根を登ると、まもなく雑木疎林尾根に変わる。
P1120112ヒノキ・シダ斜面.JPGヒノキ・シダ斜面
P1120113雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根

そのまま登っていくと、前回林道金台線を詰めて支尾根上へ出た地点より100mほど東側のところへ出た。
P1120115支尾根合流点・黄プラ杭・赤小プラ杭.JPG支尾根合流点

左折し雑木切り開きの尾根を進むと、主尾根へ合流する。境界の石杭やプラ杭を確認し、左折して足河内山頂へ向かう。
P1120116雑木切り開き.JPG雑木切り開き
P1120117主尾根合流点・石杭・コン杭「5」・プラ杭.JPG主尾根合流点
P1120118雑木切り開き.JPG雑木切り開き

山頂に着くと、コンクリート製の四等三角点を確認する。少し南に離れた箇所に、旧長門・日置市町境のプラスチック杭があり、そのそばに前回横たわっていて気付かなかった「日町有民有堺」の石杭を見る。
P1120127山頂(逆方向).JPG山頂(逆方向)
P1120123四等三角点.JPG四等三角点
P1120125石杭・旧市境プラ杭.JPG石杭・旧市境プラ杭

山頂からの東側の展望はやや霞がかかり、鉄割山が朧に見える程度だ。
P1120124鉄割山方向.JPG鉄割山方面の展望

帰路は大字境の尾根を大寧寺峠まで下ることにする。
山頂から南西側に切り開きの道を進むと、緩いアップダウンの尾根が続く。
P1120126切り開き.JPG切り開き
P1120128雑木尾根(下り).JPG雑木尾根の下り
P1120129雑木尾根.JPG雑木尾根

二つ目の460m小ピークで石杭と黄色の旧市町境プラ杭を確認する。ここで旧日置町境とわかれ、南方向の俵山との大字境を下る。
P1120130 二つ目の460mピーク手前.JPG二つ目の460mピーク手前
P1120131 460mピーク・石杭.JPG二つ目の460mピーク
P1120132雑木尾根(下り).JPG雑木尾根の下り

雑木尾根の切り開きが続き、鞍部から登りかえすと、平坦な460mピークに付く。展望はない。
P1120133平坦尾根.JPG雑木尾根
P1120134 460mピーク・赤ノ谷山?.JPG460m平坦ピーク

広い尾根の下りとなり、鞍部で登りかえすと420mピークで前方ヒノキ植林帯に出会う。
P1120135だだっ広い尾根の下り.JPG広い尾根の下り
P1120136ヒノキ林に出会う.JPGヒノキ林

ヒノキ林境を左に向かうと、直進方向が両側ヒノキ林尾根の410m小ピークに出るので、左の植林境を進む。この先しばらく支尾根分岐が多く地形が複雑なので注意を要する。
P1120137植林境尾根.JPG植林境尾根

すぐ先の支尾根分岐で右方向のヒノキ林境を取る。
P1120138支尾根分岐・地籍多角プラ杭(黄).JPG支尾根分岐

次の400m小ピークのヒノキ植林境の支尾根を右に送り、直進方向の少し荒れた雑木尾根に入る。
P1120139支尾根分岐・ヒノキ林境と分かれる.JPG支尾根分岐・ヒノキ林境と分かれる
P1120140雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根

すぐ先で測量テープが分かれるので、北方向の右尾根に入る。
P1120141支尾根分岐・筆界基準杭(赤).JPG支尾根分岐
P1120142雑木切り開き.JPG雑木尾根

鞍部で右側スギ植林谷となる。
P1120143右スギ植林境鞍部.JPG右スギ植林谷の鞍部
P1120144右の谷方向・スギ植林.JPG右の植林谷

登りかえして切り開きを進むと、387mピークの小空間に着く。図根三角点と思われる黄色のプラスチック杭がある。
P1120145切り開き.JPG雑木切り開き
P1120146 387mピーク.JPG387mピーク

東側の樹間にわずかな展望があり、鉄割山などが望める。
P1120147 東側の展望(鉄割山).JPG東側の展望

東方向の勾配のある雑木尾根へ下り、一旦平坦尾根となり下り切ると、左スギ谷、右ヒノキ谷の鞍部へ着く。
P1120148切り開き.JPG勾配のある雑木尾根
P1120149平坦やせ尾根.JPG平坦やせ尾根
P1120150鞍部(左スギ谷・右ヒノキ谷).JPG鞍部

尾根上に残る雑木林の切り開きを登り返し、平坦尾根を右に取ると340mピークに付く。
P1120151切り開き.JPG切り開き
P1120152 330mピークから右方向.JPG330mピークから右方向
P1120153340mピーク.JPG340mピーク


切り開きの雑木尾根を進み登り切ると、前方がヒノキ植林の350mピークに出る。
P1120154切り開き.JPG雑木切り開き
P1120155ピーク手前の切り開き.JPGピーク手前の切り開き
P1120156 350mヒノキ植林境ピーク・筆界基準杭(赤).JPG350mヒノキ植林境ピーク

植林境を右に進むと、先端部で下へ測量テープがニ方向へ分かれるので、右の新たに切り開かれたと思われる狭い雑木の切り開きを下る。
P1120157植林境尾根.JPG植林境尾根
P1120158 測量テープ分岐.JPG測量テープが分岐
P1120159切り開き.JPG右の切り開き

左ヒノキ林の鞍部へ出る。
P1120160ヒノキ植林境.JPGヒノキ植林境の鞍部

シダが少し被るヒノキ林境を登る。上部でシダが濃くなると、右の雑木林に切り開きがありそれをたどると370mピークに出る。
P1120161ヒノキ・シダ植林境.JPGヒノキ・シダ植林境
P1120163右の雑木に切り開き.JPG右の雑木に切り開き
P1120164370m小ピーク・地籍多角プラ杭(黄).JPG370m小ピーク

そのまま南方向へ緩いアップダウンのヒノキ林境の尾根を進む。
P1120165 次の370mピーク・ヒノキ林境.JPGヒノキ林境尾根
P1120166ヒノキ林境.JPGヒノキ林境尾根

左からの支尾根が合わさる380mピークに出るとヒノキ林が終わり、右折して切り開きの雑木尾根を進む。
P1120167 380mピーク・筆界基準プラ杭(赤).JPG380mピーク
P1120168雑木切り開き.JPG雑木切り開き

登り切ると山頂部の一角に出て、その先で標高414.9mの三等三角点(点名:「小原」)のある大寧寺垰山山頂に着く。
P1120169山頂部.JPG山頂部
P1120170三等三角点・大寧寺垰山.JPG大寧寺垰山山頂
P1120173三等三角点.JPG三等三角点

山頂は小空間となり、北東方向わずかに長門市街地などが望める。
P1120171北東方向の展望.JPG北東方向の展望

大寧寺垰山には以前北小原側から登ったことがあるが、その時は南西側の尾根を下り、途中から右方向に折れ、堰堤のある谷側へ出た。
やはり南西方向に切り開きがあったが、今回は南東方向の大字境を下ることにした。
P1120172南西尾根の切り開き.JPG南西尾根の切り開き

下るとすぐに右側ヒノキ林となり、植林境を急勾配の下りとなる。測量テープが所々あり目印になる。シダが濃いところは動物たちに見習って左の雑木疎林へ逃げ込みながら下る。
P1120174雑木切り開き.JPG雑木尾根の下り
P1120175ヒノキ林境.JPGヒノキ林境
P1120176シダ被りの植林境.JPGシダ被りの植林境
P1120177植林境.JPG植林境

一旦勾配が緩み、再び急勾配になると途中から両側ヒノキ林となり、さらに勾配がきつくなったので、慎重に急坂を下ると、スギ植林の支尾根鞍部に付く。テープに従って降りたが、途中から大字境を外れたようだ。
P1120179植林境・シダ.JPG勾配が緩む
P1120181植林境.JPG植林境
P1120182両側ヒノキ林.JPG両側ヒノキ林
P1120183ヒノキ林斜面(逆方向).JPGヒノキ林斜面(逆方向)

そのままシダ被りのスギ尾根を下り切ると、旧街道の平坦地付近に出た。
P1120185シダ尾根.JPGスギ尾根
P1120186旧街道下降部.JPG下降部(逆方向)

小学校か子供会が作製したと思われるユーモアのある木製の標識があちこちに立ててある。
P1120189.JPG標識

標識に従って旧街道の出口を探したところ公社造林「大寧寺峠事業地」看板の先で藪となった。
P1120191荒れ加減の旧街道終点部.JPG荒れ加減の旧街道終点部

戻ってユーモア標識どおり「あっち」「こっち」周辺を探索したら、最終地点を示すゴール標識が倒れていて、その先の斜面に付いた踏み跡も怪しくなっていた。今の状態では道案内人がいないと迷うかもしれない。
P1120194.JPG道標P1120195.JPG道標
P1120192道標.JPG倒れた道標

出口を確認して旧街道を戻ることする。萩往還道と比べると、ところどころ荒れてはいるが、かえって旧街道の趣があってよい。石垣を築いて道普請されたところや炭焼窯跡もある。最後は意外に高低差のある小滝(標識によると名前はないらしい)との出会いなどがあり、結構長い道のりだったが飽きずに歩けた。
P1120193旧街道道標・赤間関海道北道筋.JPG旧街道道標
P1120200炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
P1120201石垣.JPG石垣
P1120202旧街道.JPG旧街道
P1120204細滝.JPG細滝
P1120205.JPG滝の標識


◆山名等考

林道野間線の「野間」について、『角川日本地名大辞典 山口県』の小字一覧などを見てもその名が出てこないが、「野間」は「沼」と同じ由来ではないかと考えた。
『防長風土注進案』深河村ノ一の大川並枝川小川の項に記されている「沼川」が現在の「赤ノ谷」とすれば、その上流端の山が「沼山」となる。この山が四等三角点山頂の「足河内」に当たると推定すると、赤ノ谷より一つ北にある谷に延びる林道が林道野間線であり、その谷の上流端が足河内すなわち沼山であることとなり、「野間」と「沼」がつながる。

また、標高414.9mの三等三角点山は「大寧寺垰山」と考える。「大寧寺垰山」は注進案の御立山や合壁山の項にもその名が見える。
同書大山の項の「板持嶽の山」の記述の中に「…南は湯本村の内沼赤の谷山並大寧寺山続き、…」とあり、「大寧寺山」の名が見えるが、これは「大寧寺垰山」の誤記と思われる。
一方大寧寺山の名は「猪尾野川」の説明の中にあり、「大寧寺山より東北流、猪尾野にて本川(深川川)に入、凡拾町幅貳間」という記述から、この山は猪尾野集落の南西側に位置し、大寧寺の裏山でもある標高400mピークの山を指すものと考えられる。おそらく寺社境内山であろう。注進案の寺社境内の項には、大寧寺々敷として百八拾町を越える山の面積が記載されている。また、「谷川」の説明には、その上流の山として、大寧寺川を挟んで南に位置すると思われる「南大寧寺山」の名も見える。