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足河内・草添山〈林道金台線ルート〉(長門市深川湯本) [県北部の山]

昨年11月に大笹山から足河内まであるいたので、今回は足河内から草添山までつなげてみた。10年ほど前に西麓の奥畑側から歩いているので、東側から取り付いてみることにする。
東麓にはいくつか林道が延びていることから、林道金台線を利用して谷を詰め、雑木疎林の支尾根に上がって、まずは足河内をめざす。支尾根上は測量杭もなくあまり人が入っていないようだが案外歩きやすい。
草添山への縦走尾根は途中からヒノキ植林境歩きとなり、奥畑側からの新コースと合わさると、しばらくはカヤなどが茂り多少歩きづらい。
山頂から少し北の展望台では東側が大きく開け、長門市街地の絶好の展望地となっている。
帰路は山頂の少し北側から派生する支尾根の急斜面を一気に下った。少し荒れたヒノキ植林境で勝負は早いが面白味に欠ける。谷を下り堰堤に出て林道を戻った。(2013.10.26)
P1120029.JPG展望台から長門市街地の眺め
足河内・草添山.jpg (クリックで拡大)

広域農道(みのりロード)から板持川沿いの集落道へ入り、集落が途切れると林道金台線となる。林道金水線を右に分けるとすぐ左にコンクリート橋があり、左折して150mほど未舗装林道を進んだところに駐車地がある。
橋まで戻り、左折して林道を進む。コンクリート舗装が時々途切れながら続く。
P1110928コン橋.JPGコンクリート橋
P1110930林道金台線.JPG林道金台線

まもなく左に井堰を見る(ここにも駐車が可能)。
P1110932井堰.JPG井堰
P1110931左に駐車地.JPG駐車地

すぐ先で右に林道が分岐し、左に堰堤を見る。
P1110933林道分岐.JPG林道分岐
P1110934堰堤.JPG堰堤

右の植林斜面に公社造林看板「御別当左平事業地」を見て、そのまま林道を直進する。
P1110935公社造林看板.JPG公社造林看板
P1110936林道.JPG林道

400mほど進んだところで前方が開け、400mピーク方面が遠望できる。さらに300mほど先で堰堤を見る。
P1110937 前方に400mピーク付近の展望・左に駐車地.JPG前方に400mピークなどの展望
P1110938林道.JPG林道P1110939堰堤.JPG堰堤

やがて渓流沿いを歩くようになり、林道終点広場に着く。
P1110940渓流沿いの林道.JPG渓流沿いの林道
P1110941林道終点.JPG林道終点

広場の奥に山道が続き、左の防獣ネット沿いに山際の道を進む。
P1110943ネット沿いの山道.JPGネット沿いの山道

左に堰堤を過ごすと、沢と出会うあたりでネット際を離れ、右植林斜面に迂回しながら再びネット沿いの道に戻る。いつの間にか右の北西方向へ向かう谷を進んでいる。
P1110946堰堤.JPG堰堤
P1110948ネット越の渓流.JPGネット越しの渓流
P1110949右植林帯斜面へ迂回.JPG右の斜面へ迂回
P1110950斜面の踏み跡.JPG斜面の踏み跡
P1110951ネット沿いの山道へ戻る.JPGネット沿いの山道へ戻る

ネットをくぐり、今度は右がネット、左が沢沿いの道となる。
P1110952ネットをくぐる.JPGネットをくぐる
P1110953右側ネット沿いの山道.JPG右側ネット沿いの山道

谷が右に分岐し、ネットも右の谷方向へ変わるところで、沢を渡る。
P1110955ネットは右の谷方向へ.JPG右の谷方向のネット
P1110957渡渉箇所.JPG渡渉箇所

対岸へ移ると踏み跡が続いている。
P1110958対岸に踏み跡が続く.JPG対岸の踏み跡
P1110959沢沿いの踏み跡.JPG沢沿いの踏み跡

100mほどで谷が分岐するので左のスギ植林の谷へ入る。
P1110960谷分岐・左へ.JPG谷分岐

伐採木等で少し歩きにくそうなので、早々に谷詰めをあきらめ、左の植林境斜面を登る。
P1110961スギ倒木谷.JPGスギ倒木谷
P1110962植林境を登る.JPG植林境を登る

大岩の先で雑木尾根に出る。明瞭な道はないが、疎林で案外歩きよい。測量杭などもなく最近人が入った様子はない。
P1110963岩.JPG大岩
P1110964雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根

鞍部に出ると山道の名残りがあり、尾根上を蛇行しながら上方へ続いている。これをも利用しながら歩きやすいところを登っていくと、標高400mあたりで緩い鞍部を登り返す。
P1110965雑木尾根.JPG雑木尾根
P1110967凹状の旧道が残る.JPG旧道が残る
P1110968緩い雑木尾根.JPG緩い雑木尾根
P1110969鞍部.JPG鞍部
P1110970雑木尾根.JPG雑木尾根

途中右の樹間越しに520mピークやその奥の草添山がわずかに望める。
P1110971樹間わずかに520mピーク・草添山.JPG樹間わずかに520mピーク・草添山を望む

標高440mで支尾根と合流し右折する。プラスチック小杭が所々打たれ、切り開きもやや明瞭になる。
P1110972440m支尾根合流点・小プラ杭.JPG支尾根合流点

平坦尾根から少し登ると主尾根と合わさり、「村有民有堺」の石杭、日置・長門旧市町境の黄色プラスチック杭、公団のコンクリート小杭「5」を確認する。
P1110973雑木切り開き.JPG平坦雑木尾根
P1110974主尾根合流点・石杭等.JPG主尾根合流点
P1110975石杭等.JPG石杭等

ここは一旦左折し雑木尾根を進み、少し登ると小伐採地に出る。四等三角点「点名:足河内」のある標高473.7mピークである。
P1110976雑木尾根切り開き.JPG雑木尾根
P1110978四等三角点.JPG伐採山頂

東側がわずかに開け、鉄割山などが望める。
P1110979鉄割山.JPG鉄割山

支尾根合流点まで戻り、そのまま草添山への縦走尾根を直進する。
一旦下りにかかると右下がスギ植林谷となっている。
P1110982支尾根分岐の先の右側スギ谷.JPG右側スギ植林谷

緩いアップダウンの雑木尾根を進む。ところどころ「日置・長門」の境界杭を確認できる。
P1110983雑木切り開き.JPG雑木尾根
P1110985 430mピーク・黄プラ杭.JPG430mピーク
P1110986 440mピーク.JPG440mピーク
P1110987雑木切り開き.JPG雑木尾根

450mの平坦ピークに出て進むとヒノキ植林境に出る。コンクリート小コン杭などを確認する。
P1110989コン杭・プラ杭・ヒノキ林.JPG450mピーク・ヒノキ植林

そのまま植林境を進むとすぐに下りとなる。鞍部から勾配のある斜面を登り返す。
P1110991ヒノキ林境の下り.JPGヒノキ林境の下り
P1110992ヒノキ林境を急登.JPGヒノキ林境を急登
P1110993防獣網.JPG幹に巻かれた防獣網
P1110994ヒノキ林境を急登.JPGヒノキ林境の急登

上方で再び雑木尾根に変わり、登り切ると尾根合流点の510mピークに出る。石杭「日村有民有堺」などを見る。(その前の石杭は上方の「日」の字が欠けていたようだ。日置の略だろうか)
P1110995雑木林に変わる.JPG雑木林に変わる
P1110996雑木林の切り開き.JPG雑木林の切り開き
P1110997 510mピーク・石杭等.JPG510mピーク・石杭等
P1110998510mピーク(南方向).JPG510mピーク(西南方向)

雑木尾根を進み、次の520mピークは倒木ヤブとなっている。すぐ先でヒノキ植林帯に抜け出る。左下と前方にネットが分かれる。
P1120001雑木尾根.JPG雑木尾根
P1120002コン杭「7」等・520mピーク.JPG520mピーク
P1120003ヒノキ植林境・ネット.JPGヒノキ植林境・ネット

ネット沿いに直進するとすぐにヒノキ林境の下りとなる。
P1120005ネット沿い植林境の下り.JPG植林境の下り

多少ヤブ気味の斜面を下り切ると、草被りの鞍部で突然道標に出会う。下の植林谷から道が上がっており、ロープも設置してある。
道標からすると「千畳里山の会」が新しく開いたコースのようだ。ネット情報にそのようなことが出ていたことを思い出した。
P1120006ヤブの鞍部.JPGヤブの鞍部
P1120007道標.JPG道標
P1120008左下の登山道・ロープ.JPG左下の登山道・ロープ

右にネット、左植林境の尾根道を山頂めざして登る。踏み跡はしっかりしているが時々イバラも交じるヤブ気味の登りが続く。
P1120012ヒノキ植林境・ネット.JPGヒノキ植林境・ネット
P1120013茅藪の登山道.JPGヤブ気味の登山道

途中振り返ると一位ヶ岳、天井ヶ岳、白滝山、原岡山、千畳敷などが見晴らせる。
P1120014 520mピーク.JPG520mピーク
P1120018一位ヶ岳.JPG一位ヶ岳
P1120019天井ヶ岳・白滝山.JPG天井ヶ岳・白滝山が重なる
P1120020原岡山.JPG原岡山

植林の陰になった山道に変わると歩きやすくなる。
P1120021登山道.JPG登山道

道標を見て右のネット下をくぐると標識と二等三角点のある草添山山頂に出る。
東側斜面が少し伐採されており、わずかに東側の展望が得られる。
P1120022山頂部手前のネット.JPG山頂部手前のネット
P1120024二等三角点山頂・山名札.JPG草添山山頂
P1120025大滝・桂木山・天井山方向・.JPG桂木山・天井山など

道標に従い、ネット沿いに北側へ下ったところの展望台へ行ってみる。昔反射板があったところだろう。
東側が大きく開け、長門市街地や周辺の山々が見渡せ、爽快な気分が味わえる。
P1120026 道標.JPG道標
P1120027ヒノキ植林境.JPGヒノキ植林境
P1120028道標.JPG道標
P1120030高山.JPG青海島・高山
P1120031鉄割山.JPG鉄割山
P1120032大滝・桂木山.JPG天井山・桂木山・大滝など

帰路は山頂すぐ北側の支尾根を下ることにする。
ヒノキ植林境の急斜面となっており、ネットとの間の踏み跡を一気に下る。
しばらくはイバラ交りの下草が被り歩きにくいが、そのうち多少歩きやすくなる。
P1120034ヒノキ植林境・ネット.JPGヒノキ植林境・ネット
P1120036ヒノキ植林境・ネット.JPGヒノキ植林境

時々方向を確認しながらどんどん下っていくと、いつしかスギ植林に変わり、鞍部に降り立つ。
P1120038スギ植林・ネット.JPGスギ植林

鞍部からは、左のスギ谷の方に踏み跡があったので降りてみた。
P1120039左のスギ谷.JPG左のスギ谷

途中から左へ巻き道があったのでたどってみたところ、少し上り加減になったのでこれはと思ったがそのままたどるとヒノキ林の尾根となり鞍部へ出た。
P1120041巻き道.JPG巻き道
P1120043ヒノキ植林尾根.JPGヒノキ植林尾根

ここでふたたびネットに出会い、ネット沿いに下ると、さきほどのスギ谷の下部の沢に出る。そのままスギ谷を下った方が近道だったようだ。
P1120044ネットに出会う.JPGネットに出会う

ネットをくぐり、広い谷を沢沿いに下る。なぜか明瞭な踏み跡はなくなった。
P1120046沢沿いを下る.JPG沢沿いを下る

下っていくと右からの支谷と出会い、ナメ滝を見る。先日来の雨で水量がある。
P1120047右の谷にナメ滝.JPG右谷のナメ滝

そのまま左岸側を下ると堰堤に出会う。ここで踏み跡は終わる。
P1120048堰堤.JPG堰堤

道は対岸にあるようなので、谷分岐まで戻る。沢を渡って右岸側へ移ると、山道と出会った。右の谷方向から続いているようだ。340m鞍部で右の谷へ下った方がよかったのかもしれない。
P1120049対岸の山道.JPG対岸の山道

堰堤を左へ過ごすと、林道終点へ出る。
P1120050堰堤.JPG堰堤
P1120051林道.JPG林道終点部

コンクリート張りや暗渠で何度か渡り変えながら、林道を下っていくと、林道金台線へ出る。
P1120052.JPG林道
P1120053コンクリート張り.JPGコンクリート張り
P1120054コンクリート張り.JPGコンクリート張り
P1120055林道.JPG林道
P1120056林道.JPG林道

◆山のエピソード
草添山山頂から植林境を急降下で鞍部に降り立つと、ネットに幹のようなものが倒れかかっているのが見える。いぶかしく思いながら近づくと、思わず声をあげた。鹿の死骸だ。雄鹿の成獣だろう。角がネットに絡まり抜けられなかったようだ。必死でもがいた様子が目に浮かぶ。まだ体は崩れておらず、死後数日ぐらいと思われる。
実は、先日の花尾山西尾根でも鹿の死骸を見た。これもまだ形があった。これまでも何度かネットに絡まった死骸を見たが、いずれも白骨化していた。こう立て続けに見るとお祓いでもしようかという気になる。木々も成長しネット自体は既に役目を終えていると思われるので、どうにかならないものだろうか。
おとなしそうな鹿たちの目を見ていると、どうしても人間の方が悪者に思えてしまうのだが…。

◆山名考
『防長風土注進案』日置上村の山川形勢の項を見ると、「…南ハ俵山村境山野嶺尾續き草添 兎ヶ垰 足河内 土山 安田垰 國木垰 釜ヶ垰 詰角 御預山 堂所物限、…」とあり、また『山口縣風土誌』の「日置中村」の字地・小字地・小名の項に、「足河内」・「艸添」の名が記されていることから、「草添」・「足河内」は日置側からの呼称であることがわかる。
一方、注進案深河村之一の大山の項に、「板持嶽の山 又西山とも申し候、高八九丁、南は湯本村の内沼赤の谷山並大寧寺山續き、…」とあるように、深川側では「草添山」は、昔から「板持山」もしくは「西山」と呼ばれていたようだ。
また四等三角点山頂の「足河内」については、上記にもあるように深川側では「沼赤ノ谷山」と呼ばれていたと思われる。『防長地下上申』深川村においても、山に関する記述の中に「沼赤ノ谷」の名を見ることができる。
ただ、注進案深河村之一の地下山の項に修補山として「沼山」「赤ノ谷山」の名が見え、また大河枝川小川の項の「沼川」の説明に「沼山より東流、柿木原にて大寧寺川に入、凡拾町、幅三尺」とあるように、「沼赤ノ谷山」は「沼山」と「赤ノ谷山」のそれぞれ別の山とも思われる。
このことから、二つの近接する山があり、個別に称する場合と二つを総称する場合があったのではなかろうか。
私見では、標高473.7mの四等三角点の山を「沼山」、その約400m南西方向の460mピークを「赤ノ谷山」と推定している。