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天井ヶ岳・白滝山〈開作周回ルート〉(下関市豊田町殿居) [県西部の山]

前回、前々回と天井ヶ岳、白滝山をそれぞれ歩いたが、両山とも意外に雑木尾根の切開きが残っていた。そこで今回はその両方を開作側から周回してみることにした。いわばいいとこ取りのルートである。
天井ヶ岳への取り付きは苦手の渓谷歩きをできる限り短くし、測量テープを手がかりに急斜面を直登したが、かなり厳しい登りを強いられる。白滝山の四等三角点からの最後の下りは踏み跡が尾根を外れているため、上りのときほど楽ではない。ご馳走をいただくにはそれなりの代償を払わねばならないということだろう。
どちらのルートから上がっても下りに難があるが、天井ヶ岳のルートを下りに取ると渓谷のガケ上で立ち往生する可能性があるので、今回のルート取りの方がよいだろう。(2013.04.29)
P1090491天井ヶ岳.JPG開作峡から天井ヶ岳
天井ヶ岳・白滝山.jpg (クリックで拡大)

地震観測所の先の堰堤横に前回同様車を置く。ここから未舗装林道を終点部までたどる。前回下りの際には感じなかったが、コンクリート張りの暗渠は荒れた林道を少し進んだところにあるため少し分かりづらい。測量テープに導かれて手前の沢を早めに渡り、荒れた平坦地へ出てもよい。
P1090632広場・株山紀念之碑.JPG株山之碑と広場
P1090639スギ林の林道.JPGスギ林の林道
P1090642低木が茂る林道.JPG低木が茂る林道
P1090644荒れ林道.JPG荒れ林道
P1090645渓流沿いの林道.JPG渓流沿いの林道
P1090649堰堤.JPG堰堤
P1090650玄空和尚の墓.JPG玄空和尚の墓
P1090652荒れ林道.JPG荒れ林道
P1090653渡渉地点.JPG渡渉地点
P1090654コンクリート張りの暗渠k.JPG暗渠

右に炭焼窯跡を見て、沢を渡り替えると再び窯跡に出会う。
P1090657山道.JPG山道
P1090658窯跡.JPG炭焼窯跡
P1090659渡渉.JPG渡渉
P1090661窯跡.JPG炭焼窯跡

ガレ場の斜面に付いた道を上ると下方に窯跡と滝を見る。
P1090662ガレ場.JPGガレ場
P1090663下方に小滝.JPG下方に小滝
P1090666下方の窯跡.JPG下方の窯跡
P1090667ガレ場.JPGガレ場

ロープが設置されたへつり箇所を用心しながら通過し、前方に大岩が見えると沢を渡る。(前回の下りの際にはこちらの大岩には気付かなかった)
P1090668へつり部分.JPGへつり部分
P1090669へつり部分のロープ.JPGへつり部分のロープ
P1090670渡渉.JPG渡渉
P1090671大岩.JPG大岩

一升瓶などが散乱する住居跡や窯跡を確認しながら進むと対岸に大岩があり、右の斜面に測量テープが続いている。
P1090674窯跡.JPG窯跡
P1090676取り付き斜面・大岩.JPG取り付き斜面・大岩

沢を渡り、雑木の急斜面に取り付く。かなりの勾配があり気おくれするが、それでもケモノ道がジグザグに付いているので、彼らに負けじと気を奮い立たせてよじ登る。
P1090677取り付き斜面.JPG取り付きの斜面
P1090679斜面.JPG斜面
P1090680斜面(上方から).JPG斜面(上方から下方)

ピンクの測量テープは間遠く付けられており、また必ずしも登りやすい位置に付いてはいないようだ。地形図を読むとこのまま直登しても傾斜が緩みそうにないので、右の尾根へトラバースしならがら向かうことにした。
尾根へ達すると下方にも測量テープがあり、こちらからもテープが続いている。
P1090681尾根(上方から).JPG尾根(上方から)

岩が目立つ尾根を直登し、スギの大木に出会うとやっと傾斜が緩む。
P1090682岩尾根.JPG岩尾根
P1090683岩尾根.JPG岩尾根
P1090686スギ大木.JPGスギ大木

雑木疎林の尾根を進む。切開きはないが疎林のため比較的歩きよい。
途中「森林資源モニタリング調査」の標柱を見る。ピンクテープはこの調査の際付けられたのかもしれない(測量にしてはテープ箇所に測量杭がないので不審に思っていた)。
P1090693雑木疎林尾根.JPG雑木疎林尾根
P1090688森林資源モニタリンぐ調査杭.JPG森林資源モニタリング調査標柱

530mの尾根合流地点に近づいたころ、突然バタバタバタという音とともに前方の茂みからキジが飛び立った。毛が茶色なのでメスだろう。しばらく待ったが後続はなかった。つがいではなさそうだ。キジたちの世界も晩婚化が進んでいるのかもしれない。

平坦尾根となり雑木尾根が続く。
P1090695 500mピーク.JPG550mピーク
P1090699 520mピーク.JPG570mピーク

620m平坦ピークに上がると切開きの雑木尾根となり、まもなく右から先日たどった南尾根のルートが合わさる。分岐には特徴的なものはない。
P1090702 620m平坦ピーク.JPG620m平坦ピーク
P1090703切開き.JPG切開き
P1090704 630mピーク.JPG南尾根ルート合流ピーク

ここから山頂までは前回報告のとおり。
P1090705 切開き.JPG切開き
P1090706 小岩ピーク.JPG小岩ピーク
P1090708切開き.JPG切開き
P1090710 650mピーク.JPG650mピーク
P1090712天井ヶ滝コース分岐鞍部.JPG天井ヶ滝コース分岐鞍部
P1090714市境尾根合流部.JPG市境尾根合流部

天井ヶ岳山頂は今回も人影はない。
P1090715天井ヶ岳山頂.JPG天井ヶ岳山頂

休憩後白滝山への縦走路へ向かう。緩やかな平坦雑木尾根が続く。
P1090717平坦尾根.JPG平坦尾根
P1090719平坦尾根.JPG平坦尾根

620m市境ピークで市境と別れ、左の縦走尾根を下ると豊北峡ルートの分岐となる最低鞍部へ着く。ここで左折すれば、前回の開作峡ルートとなる。
P1090722市境尾根折れ点.JPG市境尾根折れ点
P1090724豊北峡ルート分岐鞍部.JPG豊北峡ルート分岐鞍部

今回はそのまま縦走路を進む。
P1090725縦走尾根.JPG縦走尾根

やがて右手樹間越しにNO.1風車が見えてくるが、立入禁止の管理道へは向かわず、縦走路を続ける。
P1090727風車管理道終点部への踏み跡.JPG右に風車No.1が見える

トラロープが張られており、ロープ沿いの踏み跡をたどる。少し下草が被り気味のところもある。
P1090728ロープ沿いの縦走路.JPGロープ沿いの縦走路
P1090729風車N0.1.JPG風車N0.1
P1090730縦走路.JPG縦走路

コンクリート法面上からの展望を確認して、一旦管理道へ下り、取り付き道を登って雑木尾根を進むと白滝山山頂に着く。
P1090735.JPG法面上からの展望
P1090737取り付け道・管理道.JPG取り付け道・管理道
P1090738白滝山山頂.JPG白滝山山頂

帰路は南尾根を先日とは逆コースで下った。縦走路と分かれヒノキ林境を下るあたりは山道が不明瞭で分かりづらい。
P1090740ヒノキ林境の下降地点.JPGヒノキ林境の下降地点
P1090741ヒノキ林境.JPGヒノキ林境
P1090743ヒノキ林境.JPGヒノキ林境

四等三角点ピークあたりまでは明瞭な雑木尾根の切開きを下る。
P1090746雑木尾根.JPG雑木尾根
P1090748 590mピーク.JPG590mピーク
P1090749雑木尾根.JPG雑木尾根
P1090752岩尾根.JPG岩尾根
P1090754 480mピーク.JPG480mピーク
P1090756雑木尾根.JPG雑木尾根
P1090758支尾根分岐点・石杭ほか.JPG支尾根分岐点
P1090759四等三角点.JPG四等三角点ピーク

三角点ピークからの下りは雑木ヤブのため分かりづらい。上りの時は測量時の踏み跡が比較的たどりやすかったが、下りでは見付けにくい。尾根上はシダ被りが多いので、基本的には右(西)方向に少し外れて踏み跡が付いていてシダも薄い。途中巻き道となり支尾根を横切るあたりはルート取りが難しいので注意を要する。
P1090761疎林ヤブ.JPG雑木疎林ヤブ
P1090763測量杭.JPG測量杭
P1090764巻き道.JPG巻き道

最低鞍部手前の峠で、前回見付けた巻き道を下ってみたが、ヒノキ尾根と合わさるあたりで不明瞭となり、ヤブ漕ぎする結果となった。前回のスギ谷ルートを下る方がわかりやすいだろう。
P1090765峠.JPG
P1090766植林帯の巻き道.JPG植林帯の巻き道

■ 山でのワンショット:「山人の住居跡」
開作峡沿いには炭焼窯跡とともに仮設程度と思われる住居跡が散在する。
中でも大岩に近い住居跡は、かなりの数の一升瓶がころがっていて目を引く。そばには五右衛門風呂風の釜が焚口とともにちゃんと残っていて、思わず笑みがこぼれる。
P1090673住居跡.JPG住居跡の一升瓶など
P1090675五右衛門風呂?.JPG五右衛門風呂?

炭を焼きながら、ほかに楽しみもなく酒浸りの毎日を送っていたのだろうか。他の住居跡には数本程度しかないので、ひょっとしたら一人の大酒飲みの仕業ではなく、一日の仕事を終えると皆がここに集まり、夜な夜なドンチャン騒ぎをやって気を紛らわせていたのかもしれない。

こうした住居跡を見るにつけ、人の一生ということに思いを馳せざるを得ない。
苛酷ではあるが簡素で単調な日々の暮らしの中で、わずかな楽しみを皆で分かち合いながら一生を終えていった山人たちに哀しみとはかなさを覚えるとともに、密かな憧れのようなものも感じてしまうのはなぜだろう。

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