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足河内山・天井山(長門市真木) [県北部の山]

「三隅町の歴史と民俗」(昭和48年発行)の「三隅町管内図」に「足河内山」の山名が載っているのを見付け、天井山まで旧市町境を歩いてみた。
長門市真木の奥畑側から「石原峠」に上がり縦走したが、尾根上は一部に植林があるのみで、天井山山頂近くまで、ほとんど雑木の切開きが続く。手こずるようなヤブもない。ただ展望は天井山山頂以外、所々木の間越しに得られるのみで期待できない。
足河内山・天井山.jpg (クリックで拡大)

奥畑集落最奥民家の手前、石祠のある分岐に車を置き、歩き始める。
P1070243石祠.JPG石祠

右手の谷にダムと稜線が見える。
P1070116ダム.JPGダム

民家前の分岐を左に取り、100mほど過ぎたあたりから未舗装林道に変わる。
P1070118最奥民家前の分岐.JPG民家前の分岐
P1070119舗装切れ.JPG舗装切れ
P1070122林道.JPG林道

左にトタン小屋を過ごし、次の谷で林道と別れ、左の山道に入る。左岸側の破線道は潰れているようだ。
P1070123作業小屋.JPGトタン小屋
P1070124分岐.JPG分岐
P1070125山道.JPG山道

下草が被る道を進み、谷を詰めると石組上に句碑を見る。表には「幾とせや…」、裏には「潮見坂」と刻まれている。帰りに図書館で調べたところ、「長門のいしぶみ」(平成12年発行)に句碑の説明があった。
萩出身の赤葍(せきふく)という人の「幾とせや すみれ花さく春のやま」という句らしい。
P1070129句碑.JPG句碑

ここで道を左折し、すぐに右折する。
P1070132山道折れ地点.JPG山道右折点

さらに谷を詰めると、大木と地蔵が待つ峠に着く。
地蔵の台座には、三界萬霊と安政六年の建立であることが刻まれている。「ふるさとの石仏」(平成18年発行)によれば、昔は生活道として行商や通学に使われたようだ。
なお、地形図では「石原峠」とあるが、地下上申の三隅村の項を読むと、どうも位置が違うように思われる。上記「三隅町管内図」では、二条窪から坂水へ越える旧市町境の峠付近を石原峠と記載している。また、「長門のいしぶみ」や「ふるさとの石仏」では、才ヶ峠(さいがたお)と記している。さらに、地下上申の三隅村や槇(真木)村の項には「さやか垰」が出てくる。よって、ここでは「才ヶ峠」を採った。
P1070134峠手前.JPG峠手前
P1070138才ヶ峠(逆方向).JPG才ヶ峠(逆方向)
P1070139地蔵.JPG地蔵

峠から二条窪側へも旧道が残っている。
P1070137二条窪側.JPG二条窪側

ここで、右折し、いよいよ縦走にかかる。310mピークまでは緩やかなアップダウンの尾根が続く。
P1070145雑木尾根の切開き.JPG雑木尾根の切開き

310mピークで二つのコンクリート柱を見る。ひとつは「町有林」と刻まれている。
P1070146 310mピーク.JPG310mピーク
P1070148.JPG雑木尾根

次の320mピークで右折し、平坦尾根を進むと、大木に出会う。
P1070149 320ピーク.JPG320mピーク
P1070150大木.JPG平坦尾根の大木

左へ回り込みながら登ると、アオキが茂る緩い尾根となり、方向がつかみにくい。
P1070153 アオキの緩い尾根.JPGアオキの緩い尾根

平坦尾根に出て、縦走路への分岐を右に過ごすと、すぐに三等三角点(点名「地吉」)のある足河内山山頂に着く。雑木疎林に囲まれ展望はない。
P1070154平坦尾根.JPG平坦尾根
P1070155縦走路分岐.JPG縦走路分岐
P1070156足河内山頂.JPG足河内山頂

少し戻って、コンクリート杭のところから左折し、南へ尾根を下る。
P1070158縦走路下り.JPG縦走路の下り

下り切って緩やかな平坦鞍部に出ると、左の樹間に天井山方面が見える。このあたりから薄いシダが現われる。
P1070160樹間に天井山方面.JPG樹間に天井山方面
P1070161鞍部からの上り・薄いシダ.JPG鞍部からの上り


350mピークを越えると、鞍部で右側スギ林となる。
P1070162 右側スギ林の鞍部.JPG右側スギ林の鞍部

ここで左方向へわずかにそま道状の巻き道があるので、これを進む。
P1070164トラバース道.JPGトラバース道

途中、山道上にヌタ場を見る。
P1070165ヌタ場.JPGヌタ場1
P1070166ヌタ場.JPGヌタ場2

右方向へ巻き加減に下っていくと、右側ヒノキ林の鞍部へ着く。
P1070167トラバース道の下り.JPGトラバース道の下り
P1070168右側ヒノキ林の鞍部.JPG右側ヒノキ林の鞍部

ヒノキ林境を登り返すと再び雑木尾根となる。
P1070169植林境を登る.JPG植林境を登る
P1070170雑木尾根に変わる.JPG雑木尾根に変わる

稜線上へ出て左方向へ進む。
P1070171稜線に出る.JPG稜線に出る
P1070173雑木尾根.JPG雑木尾根

一旦鞍部へ下り登り返すと450mの平坦ピークに着く。
P1070176 450mピーク.JPG450mピーク

ピーク東端付近で方向を確認し、尾根を下る。切開きが不明瞭だが、所々設置されたコンクリート境界杭を確認しながら鞍部へ下る。この先も随所でコンクリート杭を見る。
P1070177 450mピーク東端からの下り.JPG450mピーク東端からの下り
P1070178 400鞍部.JPG400m鞍部
P1070182境界コン柱.JPG境界コンクリート柱

鞍部で登り返し、440m平坦ピークを越え、登り返すと左前方と右後方へ山道が分かれる。
P1070179 440m平坦尾根.JPG440m平坦尾根
P1070180 440mピークからの下り.JPG440mピークからの下り
P1070181ヤセ尾根.JPG鞍部
P1070183鞍部分岐(前方).JPG山道分岐

さらに登ると、473mピークに着く。
P1070187 473mピーク.JPG473mピーク

ピークで左折し、アップダウンを繰り返しながら小ピークを越え、緩やかな登りを続ける。
P1070188鞍部への下り.JPG鞍部への下り
P1070189雑木尾根・コン柱.JPG雑木尾根
P1070191雑木尾根.JPG雑木尾根
P1070192 510mピーク.JPG510mピーク
P1070193雑木尾根.JPG雑木尾根

山頂が近くなると、疎林のブッシュに突っ込む。
P1070197山頂尾根手前の登り.JPG山頂尾根手前の登り
P1070198ブッシュ.JPGブッシュ

山頂尾根へ出て、イバラが混じる雑木低木ヤブを分けて進むと、まもなくカヤが現われ、天井山山頂へ抜け出る。山名標識と三等三角点(点名「長浴」)を確認する。カヤが生い茂り落ち着かないが、展望が四方に開ける。
P1070199山頂標識・三角点.JPG天井山山頂標識・三角点
P1070200大谷山.JPG大谷山
P1070201三ッ頭.JPG三ッ頭
P1070202草添山・鉄割山.JPG草添山・鉄割山
P1070203仙崎湾.JPG仙崎湾
P1070204日尾山・権現山.JPG日尾山・権現山
P1070208桂木山.JPG桂木山

帰路は大谷本浴を目指して下る。南東方向へ市境雑木尾根を下る。所々雑木低木のヤブとなっているが、境界上には踏み跡があり、これを見失わないように下る。
P1070209縦走路の下り.JPG縦走路の下り
P1070212雑木低木.JPG縦走路下り

鞍部へ出ると、左に伐採谷が開け山道が下っている。
P1070216 440m鞍部東側下山路.JPG鞍部東側の下山路

反対側の右の雑木谷へ下る。
P1070217鞍部西側.JPG鞍部西側

右岸沿いに山道が残っている。
P1070218下山道.JPG下山道

途中炭焼窯跡をいくつか過ごすと、標高350mあたりで道が不明瞭となる。
P1070219炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡

かまわずそのまま右岸を下ると、再び山道が現われ、左に小なめ滝を見る。
P1070222なめ滝.JPGなめ滝
P1070223沢沿いのそま道.JPG沢沿いのそま道

右に炭焼窯跡を見て、すぐ先で連続して沢を渡ると、林道大谷山線の終点部へ出る。
P1070225炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
P1070227林道終点への沢渡り.JPG林道終点手前の沢渡り
P1070228林道大谷山線終点.JPG林道大谷山線終点

舗装林道をそのまま下り、途中のダムあたりから大滝や大谷山が確認できる。
P1070231林道.JPG林道
P1070233炭焼小屋.JPG炭焼小屋
P1070240ダム・大谷山.JPGダムと大谷山
P1070241林道大谷山線(逆方向).JPG林道大谷山線看板
P1070242真木集落から大滝.JPG真木集落から大滝

真木集落から奥畑集落を通り、駐車地へ戻る。

■山名考
足河内山の名は地下上申の三隅村石高境目書に散見され、周辺に同じ名の山がいくつかあるようだ。そのうち地下修補山として正楽寺にあるとされる山が、398.9mピークにあたると思われる。
ただし、点の記には俗称「地吉」とされ、境目書にも二条窪の山として「地吉山」が出てくる。
このため、ここでは「三隅町管内図」の山名に拠った。