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天山(下関市豊田町杢路子) [県西部の山]

狗留孫山周辺の山域で次の山行の山を物色していたところ、南に標高394.7mの三等三角点(基準点名「天山(あまやま)」)が目に留まった。横道から杉谷へ越える市道杉谷線は中国自然歩道となっており、峠の八丁坂から天山を経由し、川棚越まで縦走してみた。
八丁坂から三角点まではあまり人が入っていないらしく、前半は荒れた植林尾根、後半は雑木尾根が続く。三角点からは、植林境が続き、枝打ちされたあたりは歩きづらい。後半は防獣ネットが残る植林帯の尾根を下る。
P1060054埜路子側より天山方向.JPG杢路子側より天山方向を望む
天山.jpg (クリックで拡大)

豊浦町川棚の横道集落側から峠まで車で上がるつもりだったが、途中少し荒れたところがあり、中腹で車を置いた。普通車の場合、麓近くに駐車した方が無難。杉谷側からは峠まで上がれる。
スギ植林帯の中、つづら折りの舗装道を登る。
P1050995市道杉谷線.JPG市道杉谷線

谷沿いに詰めると、右にコンクリート製の祠に祀られた石仏を見る。
P1050997石仏.JPG石仏

すぐ先が八丁坂の峠で、三界萬霊の石仏がある。
なお、「八丁坂」は、地形図では旧来から「八坂」と記されているが、地下上申にも出てくる由緒ある地名であり、明らかに誤りと思われる。
P1050998峠の石仏.JPG峠の石仏
P1050999峠.JPG八丁坂

峠からヒノキ植林の尾根に取り付く。しばらくは枝打ちされていない植林尾根が続く。
P1060001植林尾根.JPG植林尾根
P1060003荒れ加減の植林尾根.JPG荒れ加減の植林尾根

右に雑木林が現れると歩きやすくなる。
P1060004植林境.JPG右雑木林

尾根分岐では右に取り、両側雑木林の尾根を下る。
P1060005尾根分岐右へ.JPG尾根分岐右へ
P1060006雑木尾根.JPG雑木尾根

鞍部を登り返し、370mピークで左折する。
P1060007 370m小ピーク.JPG370m小ピーク

次の鞍部で右にトラバースしながら登ると、細尾根の左端に出る。
P1060008鞍部右へ.JPG鞍部を右へ

平坦細尾根を進むと、左の谷にヌタ場を見る。
P1060009 340m細尾根.JPG平坦細尾根
P1060010ヌタ場.JPGヌタ場

尾根分岐を左に取ると、鞍部で境石を見る。
P1060011境石.JPG境石

雑木尾根を登ると、360m平坦ピークで境石と防獣ネット跡に出会う。
P1060012雑木尾根.JPG雑木尾根
P1060013境石・ネット.JPG境石・ネット

右へヒノキ林境をネット沿いに下ると、すぐにネットが終わる。
P1060014ネット跡.JPGネット跡

ややヤブ気味の荒れた尾根を下ると、鞍部で再び境石を見る。この先いくつか境石が続く。
P1060015境石.JPG境石

雑木尾根を登り切ると三角点のある天山山頂に着く。最高部には共同テレビアンテナ跡があり、三角点はその西方向約7mあたりのヤブの中で見つける。
P1060016山頂手前の雑木尾根.JPG山頂手前の雑木尾根
P1060017天山山頂・共同アンテナ跡.JPG天山山頂・共同アンテナ跡
P1060018三等三角点.JPG三等三角点

山頂からの展望は、樹間わずかに北北東方向の山並みが望める程度で、期待できない。
P1060019北北東方向わずかに展望.JPG樹間越しの展望

帰路は、そのまま旧町境を下り、川棚越をめざした。荒れた雑木尾根を下ると、左植林帯となりトラバース気味に進む。
P1060020植林境.JPG植林境のトラバース道

次のピークからヒノキ林に変わり、鞍部から枝打ちされた尾根を登る。
P1060021右ヒノキ林.JPG枝打ちされたヒノキ林

尾根上で右折し植林境を進む。しばらくは枝打ちの尾根が続き、枝の絨毯で歩きづらい。
P1060022枝打ちされた植林境.JPG枝の絨毯を進む

400m小ピークからは南側にやや展望が開け、樹間に水上山や天狗山が望める。
P1060023 400m小ピークから南側の展望(水上山・天狗山).JPG小ピークから南側の展望

さらに枝打ちの植林境を進む。鞍部から右の巻き道を取ると、次の鞍部で再びヌタ場を見る。
P1060024枝打ち.JPG枝打ちの植林境
P1060025420mピーク手前鞍部のヌタ場.JPGヌタ場

すぐ先でこの山域最高点の420m小ピークに着く。「村有林 大正八年」と刻まれた境石がある。
P1060027 420mピーク・境石「界」.JPG420mピーク・境石

ピークからは西方向に風力発電の風車が間近に望める。
P1060028 420mピークから西側の展望(風力発電所).JPG420mピークからの展望

ヒノキ林境を下り、登り返すと390m平坦ピークで倒れた境界石柱を見る。この先要所要所で境石がある。
P1060031右ヒノキ林.JPG右ヒノキ林
P1060032 390mピーク・倒石柱.JPG390mピーク・倒石柱

右折し、ヒノキ林境を下る。
P1060033右ヒノキ林.JPG右ヒノキ林

鞍部の先で左に折れ、尾根伝いに登ると、370m小ピークで右側ヒノキ林となる。
P1060034ヒノキ林・尾根分岐.JPGヒノキ林・尾根分岐
P1060035右ヒノキ林・ネット跡.JPG右ヒノキ林

次の380m小ピークで「界」と刻まれた境石を見て、右折し、両側ヒノキ林の細尾根を進む。尾根上にはネット跡が続く。
P1060036境石「界」.JPG境石
P1060037ヒノキ林尾根・ネット跡.JPGヒノキ林尾根・ネット跡

標高370mの尾根分岐点は右に取る(左の植林境を取っても可と思われる)。
P1060038尾根・植林境分岐.JPG尾根・植林境分岐

境石とネットを目印に、ヒノキ林を急降下で下っていくと、旧町境のひとつ西側の支尾根を下ることとなる。
P1060039右ヒノキ林.JPG右ヒノキ林
P1060040ヒノキ林尾根・急降.JPGヒノキ林尾根・急降



谷へ下り切ると、前方に国道491号のガードレールが現れる。
P1060041下降地点(逆方向).JPG下降地点(逆方向)
P1060042国道が見える.JPGガードレールが見える

沢を渡り、斜面の踏み跡をたどってよじ登ると、国道のカーブミラー近くへ出る。
P1060043国道合流点.JPG国道合流点

川棚越からは川棚側へ下って戻った方が近道であるが、杢路子側経由で戻ることにした。
天山橋のすぐ先には「むくろじ公園」というミニ公園がある。山頭火の行乞記の一文が刻まれた石碑があり、もみじの木陰で一休みできる。
P1060047天山橋.JPG天山橋(逆方向)
P1060048むくろじ公園・山頭火記念碑.JPGむくろじ公園

途中、一ノ鳥居橋のところから林道経由で近道しようと思ったが、荒れているようなので諦めた。
P1060051一ノ鳥居橋.JPG一ノ鳥居橋

榎ノ木原橋の先の荒地で、仲良く餌をあさっている鹿2頭を見た。
P1060058榎ノ木原橋.JPG榎ノ木原橋
P1060059荒地の鹿2頭.JPG餌をあさる鹿

■山名考
「天山」は三角点の基準点名であり、字名でもある。「角川日本地名大辞典 山口県」巻末「小字一覧」の豊田町大字杢路子の項にも「天山」の名がある。また東麓には杢路子川に架かる「天山橋」がある。
地下上申杢路子村の隣村境目書を見ると、「両山」(雨山の誤りと思われる)が記され、絵図にも「雨山」がある。
「あまやま」は点の記のふりがなに拠った。