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持越山・西目山(防府市大崎) [県央部の山]

先日、桃ヶ浴山から佐波山を縦走した際、持越山(もちこしやま)を中央に、左に西目山、右に294mピークが眺められた。山名が不明ながら形のよい294mピークが気になり、三山をまとめて歩いてみることにした。西目山の一般コース以外は基本的にはヤブであり、特に持越山周辺の稜線上のヤブは濃いので、そのつもりで臨む必要がある。
P1040053西目山.JPG佐波山から三山を望む(左から西目山、持越山、294mピーク)
持越山・西目山.jpeg (クリックで拡大)

県道大内右田線を北上し、一時休館中の玉泉湖温泉に車を置く。玉泉溜池を左に過ごし、新幹線のガード下を抜けると、左に新設の堰堤を見る。
P1040165玉泉池から釿磨山.JPG玉泉池から釿磨山

さらに進むと、石積み堰堤の先で右の林道に入る。
P1040170石積堰堤.JPG石積み堰堤

林道はすぐ先で崩落しているので、沢を渡ると、ササが茂るやや荒れ気味の林道を進む。
P1040174林道崩落部).JPG林道崩落部
P1040175第一堰堤.JPG第一堰堤

左に三つ目の堰堤を過ごすと、砂で埋まった河原で林道が途切れる。
P1040177第三堰堤.JPG第三堰堤
P1040178林道途切れる.JPG林道が途切れる

一旦河原に降りてよく探すと、前方のササヤブの中に林道が続いている。
P1040179河原の先に林道続く.JPG河原の先に林道続く

緩やかな勾配の林道を登ると右に堰堤があり、林道が終わる。
P1040181林道.JPG林道
P1040184最奥堰堤から294mピーク.JPG林道終点から294mピークを望む

ここから支尾根に入るが、踏み跡はなく、シダや雑木のヤブが続くので、右の沢に逃げ込む。
P1040187沢へ逃げ込む.JPG沢へ逃げ込む

高低差があるところは右に高巻きしながら沢を詰めると鞍部に出る。稜線上に出ても踏み跡はない。右折し、まずは294mピークをめざす。
P1040190鞍部.JPG鞍部

尾根上には、ところどころ古いプラスチック杭が残る。雑木ヤブを抜けながら登ると、小岩のある第一展望地に出る。後方を振り返ると、西目山や左に持越山が眺められる。
P1040220雑木ヤブ尾根(294mへの)(逆方向).JPG雑木ヤブ尾根
P1040192小岩(第一展望地).JPG第一展望地
P1040194小岩下部から持越山.JPG小岩下から持越山

さらにヤブを進むと、連続する岩が現れ、第二展望地に出る。岩上に立つと、桃ヶ浴山、佐波山、右田ヶ岳、西目山などが眼前に広がる。
P1040204第ニ展望地(岩).JPG第ニ展望地(岩)
P1040202第二展望地から桃ヶ浴山・佐波山.JPG桃ヶ浴山・佐波山

さらにその先の小ピークで、右の支尾根上に少し進むと、平坦展望地に出て、視界が大きく開ける。楞厳寺山から西目山までぐるりと見渡せ、周辺の山々を満喫できる。
P1040213第三展望地.JPG第三展望地
P1040206第三展望地から右田ヶ岳・西目山.JPG右田ヶ岳・西目山
P1040208大内畑山・猿ヶ岳.JPG大内畑山・猿ヶ岳
P1040211釿磨山.JPG釿磨山

主稜線へ戻り、平坦尾根を進むと、294mピークの山頂に出る。西に少し開け、楞厳寺山や釿磨山を眺められる。
P1040216294m山頂.JPG294mピーク
P1040218山頂から楞厳寺山.JPG楞厳寺山

再び鞍部まで引き返し、持越山をめざす。途中、第二展望地で薄緑色のテープを見つける。上りの際には気づかなかったが、連続する岩場の途中から右の支尾根へテープと踏み跡が続いており、自由ヶ丘団地沢コース方向へ下っているようだ。

鞍部から先は最近人が歩いた形跡はなく、ササ・シダ・雑木のヤブ尾根となっている。ヤブがきつい所は左右に逃げ込みながら進む。
P1040224雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ
P1040225ササヤブ.JPGササヤブ

ヤブが薄くなると、西目山とつなぐ尾根上に出る。左折して平坦雑木尾根を進むと、樹木が途切れた展望地に出て、294mピークや楞厳寺山が眺められる。

P1040235山頂手前展望地と29c4mピーク.JPG山頂手前展望地
P1040228山頂手前展望地から294mピーク.JPG展望地から294mピーク

すぐ先が山頂である。山頂は測量杭以外特徴的なものはない。雑木に囲まれ、展望は樹間に西目山がのぞける程度である。
P1040233持越山頂.JPG持越山山頂

次は西目山をめざす。シダ・ササ・雑木のきついヤブが再び続く。主尾根を外さないよう何度も方向を確認しながら下ったにもかかわらず、鞍部より少し西側の谷へ下りてしまった。
P1040237ササヤブ.JPGササヤブ
P1040239土留め.JPG土留め
P1040242鞍部.JPG鞍部

鞍部から西目山への尾根は雑木ヤブが続く。
P1040243雑木ヤブ.JPG雑木ヤブ

二つ目の支尾根が左から合わさると、突然、明瞭な山道に抜け出る。勝坂コースである。
P1040245勝坂コース.JPG勝坂コースと合流
P1040246展望尾根から294mピーク(左楞厳寺山、右釿磨山).JPG展望尾根から294mピーク(左楞厳寺山、右釿磨山)
P1040248持越山(手前).JPG持越山(手前)

少し先で右に自由ヶ丘団地コースを分け、さらに進むと、電柱の建つ三角点山頂に着く。三年ぶりに山頂からの展望を楽しむ。
P1040249自由ヶ丘団地コース分岐.JPG団地コース分岐
P1040250西目山山頂.JPG西目山山頂

帰路は分岐を左に取り、自由ヶ丘団地コースを下る。ロープ箇所があるものの、明瞭な道が支尾根上に続く。
P1040257自由ヶ丘団地コース山道.JPG団地コース山道

尾根コースを左に分けて間もなく、沢に降り、滑沢沿いに下る。

P1040259尾根コース分岐.JPG尾根コース分岐
P1040261沢.JPG
P1040262滑沢(逆方向).JPG滑沢(逆方向)

新設された2基を含め、4基の堰堤を過ごすと、開発記念碑の建つ団地コース登山口に出る。
P1040265堰堤.JPG四つの堰堤
P1040270自由ヶ丘団地コース登山口.JPG団地コース登山口

■山名考
持越山は、「地下上申」では高井村の項に、領主立山として、「持越シ山 鯖山垰麓之西ニ有り」と記載がある。また、「風土注進案」の高井村荒図にも山名が記されており、注進案本文にも数箇所出てくる。
ところが、荒図では村境に位置しているにもかかわらず、百年ほど遡る「地下上申」の隣村境目書には山名が見えない。境目書の記述から判断すると、「大谷ノ頭」が持越山あたりを指すものと思われる。このことから、村境から離れたところにあった御立山の持越山が、その後、村境までを含む山名に変わったのではないかと推測してみたが、どうだろう。

西目山の山名は、「地下上申」にはまったく現れず、同書境目書の記述から、「下山」が西目山に当たると思われる。御立山として、「地下上申」では「下山」と「持越山」、「風土注進案」では「西目山」が挙げられている(「持越山」は山野として記載がある)ことからも、このことが推測できる。
また、持越山と同様、注進案の高井村荒図にその名が記され、注進案本文にも数箇所記載がある。ただし、荒図によると村境には位置していない。したがって、荒図の山名位置を書き誤ったか、村境を含む広い地域の山名であったのではないかと推測する。

なお、注進案の大崎村荒図によると、大崎側では、「持越山」は「タラタラ山」(少し位置がずれるようだが)、「西目山」は「水落山」と呼ばれていたと思われる。「たらたら」(しずくが落ちる表現?)も「水落」も水に関係している言葉であるのは偶然だろうか。

294mピークは形のよい独立峰であるにもかかわらず、村境に位置していないせいか、他のニ山と比べ山名が定かでなく、不当な扱いとなっている。高井村荒図に「クエリクシ」(?)と小さく書かれているあたりかと思われるが、はっきりしない。第三展望地からの眺めはすばらしいので、山名がほしいと思うのは私だけではないだろう。