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山惣津山・大遠(上関町祝島) [離島の山]

室津漁港午前6時発の船に乗る。八島の時と違い風も弱く、30分ほどの快適な船旅だった。島内を巡るには予め祝島観光パンフレットを入手しておくとよい。全島マップと集落マップが掲載され、島の見所が分かり便利だ。(2011.03.19)
祝島.jpg (クリックで拡大)

まずは島の最高地357.4mピーク(基準点名「祝島」)をめざす。防長地下上申の岩見島、小名の項には「山僧都ノ岡」、防長風土注進案には「山惣津山」の名が見える。観光マップを参考に石積みの練塀の路地を抜け、集落南端の宮戸八幡宮に立ち寄ってから、島の中腹を巡る舗装道を登る。
P1010672練り塀.JPG石積み練り塀
P1010676宮戸八幡宮.JPG宮戸八幡宮
P1010678漁港東側.JPG漁港東側

すぐに棚田への道を左に分け、次の分岐を右に取る(行者堂の道標あり)。
P1010679棚田分岐.JPG棚田分岐
P1010680行者堂道標.JPG行者堂道標

主尾根に出て果樹園沿いに進み、「行者堂」の道標に従い右折し山道に入る。
P1010681行者堂道標.JPG行者堂道標

まもなく「平家塚まで200m」の道標を見て進むと、小木に白テープを見付け、左斜面の踏み跡をよじ登るとすぐに平家塚と呼ばれる石積みがある(平景清の墓との言い伝えがある)。
P1010682平家塚道標.JPG平家塚道標
P1010683平家塚取り付き.JPG平家塚取り付き
P1010685平家塚.JPG平家塚

道に戻り、さらに200mほど進んだ小ピークに行者堂が建つ。
P1010687石灯籠.JPG石灯籠
P1010690行者堂.JPG行者堂
P1010692鳥居.JPG石鳥居

一旦下り、荒れた山道を100m足らず進むと、右斜面の木に古いテープが巻かれてあるので、これを見逃さず、斜面に取り付く。ヤブの中をテープに導かれて進むが見失いやすい(連続して付けている訳でもない?)。アオキなどの疎林ヤブとなり、段状のだだっぴろい緩斜面の尾根を進むと、樹木が途切れた開けた荒れ地に出る。
P1010693山頂手前の開けた荒れ地.JPG開けた荒れ地

この西端沿いを進み再びアオキの樹林帯に入り、最高部と思しきあたりのヤブでテープが消える。三角点が見あたらないので、倒木をよけ大きく北側に回り込んだら二等三角点を見付けた(基準点名「祝島」)。雑木ヤブに囲まれ展望は全くない。
P1010696山惣津三角点.JPG山惣津山三角点

そのまま尾根伝いに323.8m三角点ピークをめざすつもりだったが、踏み跡もなくアオキのヤブが続きそうなので諦め、西側の342.7mピーク(基準点名及び付近の小字名は「大遠(おおとお)」)をめざすことにした。舗装道まで戻り西へ進む。
P1010698大遠方面.JPG大遠方面

カタイ溜池に向かう舗装道と分かれ、左の未舗装道に入る。
P1010699カタイ溜池.JPGカタイ溜池
P1010700未舗装道.JPG未舗装道

347mピーク手前付近から山道に変わり下草が茂る道となる。
P1010702山道.JPG山道

500mほどで鞍部に達し分岐を左に取る。すぐに踏み跡程度となり石垣沿いに巻き道を進むが、それも不明瞭となり、尾根に達するあたりで右の斜面に取り付く。テープ類はない。ヤブを分け岩の多い尾根を登っていくと、水溜めの石組みを見て、すぐ先に四等三角点を見付ける。
南東の海側がわずかに切り開いてある。霞んで島影は見えない。(帰ってネットで調べたところ、周辺に線画が刻まれた石や石組みがあるようだが確認していない)
P1010704大遠三角点.JPG大遠三角点

元の道へ戻り、西岸の三浦方面へ出る道を探したが、ヤブで潰れているので諦め、「平さんの石積み棚田」に立ち寄ることにした。カタイ溜池近くから山道に入り近道を取ったが、途中かなり荒れたり不明瞭な所があり、道標もないので、ルートファインディングが求められる。
P1010705八島を遠望.JPG八島を遠望
P1010708荒れ道.JPG荒れ道

棚田へ通じる道は約300m手前まで舗装化が進んでいる。
P1010709コンクリート舗装道.JPG新設のコンクリート舗装道

親子二代にわたって城壁のような石積みの棚田を築いておられ、下に立つと圧倒される。
P1010710平さんの石積み棚田.JPG平さんの石積み棚田
P1010713平さんの石積み棚田.JPG

帰路、農作業中の老夫婦に出会い立ち話をした。三角点の山を二つ登った話をしたら、「わしら地元のもんでもよう登らんのに、よう登ったのぉ」と言われた。お爺さんによると「東の山は山惣津と言っちょるが、一番たけーのは西のハンノキじゃろ(春ノ木、329mピークと思われる)」とのこと。前に笠戸島で懲りたので、「地形図によると…」などと野暮な知ったかぶりはやめ、「ほうほう」とおとなしく相づちを打っていたら、お婆さんからポンカンを一ついただいた。
最終便までまだまだ時間があるので、町の周辺をぶらぶら歩きして時間を潰した。ザックを背負って歩いていると、あちこちで「こんにちは」と声をかけられ(特にお婆ちゃんから)、にわか島民になった気分を味わった。次の機会には島の西と北側を歩いてみたい。