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捻松山〈寒山溜池、鈩ルート〉(長門市俵山) [県北部の山]

捻松山は過去2回、木津、江ノ峠側から3ルートを歩いたが、今回は西側の岩ノ河内側から歩くことにした。当初、岩ノ河内集落から延びる林道に入るつもりだったが、適当な駐車地がなく、結局、寒山溜池から取り付いた。帰路は、先日三ツ頭縦走の際歩いた574mピーク(鑪(たたら)山?)まで足をのばし、少し戻って鈩側へ下った。
なお、カメラの調子が悪く、捻松山までと、鑪山あたりの写真が撮れなかった。
捻松山・鑪山(11.11.20).JPG (クリックで拡大)

林道分岐付近に車を置き、寒山溜池まで未舗装の林道を歩く。途中、シカ狩りの軽トラ数台に出会った。そのうち1台がそばで止まったので話を聞くと、今日はこっちの方面はやめにしたという。ホッとする。

寒山溜池からは前方の谷間に捻松山の山頂部が望める。堰堤の端から支尾根に取り付いた。ヒノキ植林境を過ぎると踏み跡が不明瞭となり、雑木疎林の中を歩くようになる。植林境に出ても踏み跡は明瞭ではない。
351mピークは雑木に囲まれ展望はない。岩ノ河内から延びる林道を利用すれば、このピークに短時間で着けるだろう。

その先も雑木や植林境の尾根が続く。ヤブを漕ぐほどではないが、歩きやすいところを選びながら樹間を縫うように歩く。大字境ではないせいか、測量関係の杭も殆ど見あたらない。
麓から猟犬の吠えたてる声が聞こえてきた。猪狩りだろうか。鈴を鳴らすことにした。せき立てられるような思いで足早となる。そのうち、猟銃の音が間を置いて2回した。

主稜線の雑木尾根に出ると、やっと歩きやすい感じになる。山頂が近づいたので捻れた松はないか探してみたが、まともなアカマツしか見あたらない。代わりに捻れた木を見付けた。
P1030188山頂近くの捻れ木.JPG山頂近くの捻れ木

山頂は伐採され小広場となっている。最近測量が入ったのか、旗が立てられている。相変わらず展望はない。
P1030189捻松山頂.JPG捻松山頂

鑪山をめざす。南東側に降りると湿地帯の鞍部となる。前回、前々回歩いた時もイノシシの運動場と化していて、一面足跡だらけで圧倒されたが、下草が伸びたせいか、それともイノシシが少なくなったのか、少しの足跡しかない。ここから仙崎方面が望める。
P1030192山頂下鞍部.JPG山頂下の湿地鞍部
P1030193鞍部からの展望.JPG仙崎方面の展望

ピークを二つ越え、植林境の尾根を下っていくと、400m鞍部に着く。江ノ峠集落から延びる林道を終点までたどり、植林谷を詰めると、この鞍部に達する。捻松山の登頂だけをめざすのであれば、このルートが最短だろう。
P1030194雑木尾根.JPG雑木尾根
P1030195植林境尾根.JPG植林境尾根
P1030196植林境尾根.JPG植林境尾根
P1030197 400m鞍部分岐点.JPG400m鞍部

枝打ちされたヒノキ植林境を登り返す。
P1030198ヒノキ植林境尾根(枝打ち).JPG枝打ちされた植林境

446mピークに近くなると、三ツ頭が遠望できる。
P1030201446mピーク付近からの展望(三ツ頭方面).JPG三ツ頭方面の眺望

この先、360mの最低鞍部の先まで枝打ちの植林境尾根が続く。登り返した小ピークあたりからやっと解放され歩きやすくなる。
P1030202ヒノキ植林境尾根(枝打ち).JPG枝打ちされた植林境が続く

字境の443mピークは雑木ヤブとなり展望はない。
P1030207 443mピーク.JPG443mピーク

その先も雑木疎林を主体としたヤブ気味の尾根が続く。
P1030209雑木尾根.JPG雑木尾根

500m小ピークで防獣ネット柵が現れるが、直ぐに終わる。
雑木尾根を登り切ると、先日歩いた三ツ頭への縦走ルートと合流する。左に取り平坦尾根を進むと、標高574mの平坦ピーク、鑪山に着く。前方樹間越しに三ツ頭が望める。

帰路は360m最低鞍部まで戻り、左のスギ谷を下る。踏み跡をたどると、少し荒れた山道が現れる。規模の大きい棚田跡が続く。沢が倒木等で塞がり、棚田上を沢水が流れ、石垣から滝状に流れ落ちている。沢際の道がずれて歩きづらい所がある。
P1030211棚田跡.JPG棚田跡

棚田跡を過ぎると下草が被りヤブとなるが、左に少し上がると林道終点部に出る。
P1030212林道合流部.JPGヤブの林道合流部

前方に堰堤が現れる。
P1030213林道から第一堰堤.JPG林道から第一堰堤

カヤが茂る林道を下り、二つ目の堰堤を左に過ごし、さらに下っていくと、林道鈩大垰線に出る。
P1030214林道分岐.JPG林道分岐

なお、駐車地近くの砂ヶ峠には、文化4年(1807年)建立の「狐封じ地蔵」と呼ばれる地蔵がある。「ふるさとの石仏」(長門郷土文化研究会、H18)によると、「昔、砂ヶ峠に“お梅”という古狐が棲んでいて、夜になるとたびたび通行人を騙した。これを封じるため、『わたや』の先祖が諸国を托鉢して歩き、浄財を集めてこの地蔵を建立した。それ以来狐は出なくなり「狐封じの地蔵さま」といわれるようになった」という。
P1030217狐封じ地蔵.JPG狐封じ地蔵

■山名考

捻松山(ねじれまつやま)の呼び名は「日本山名総覧」(武内正著、1999年白山書房刊)に拠った。大字境ではないためか、「地下上申」や「風土注進案」にもその名が出てこない。比較的新しい山名かもしれない。

鑪山(たたらやま)は、風土注進案にその名が見える。俵山村の「黒河川」の説明書きに、「鑪山より流れ出、…」とあり、また、渋木村の「大垰川」の説明書きには、「多々良山より流れ出、…」とあることから山名を推定した。
「地下上申」の俵山村境目書では「いもきノ頭」といった名も見えるが、現在、麓の地名が「鈩(たたら)」であることから、鑪山の山名を採った。