So-net無料ブログ作成
検索選択

石仏山・讃岐坊(岩国市美川町添谷) [県東部の山]

15年ぶりに讃岐坊(望)を歩いた。ついでに西に対峙する石仏山(477.1m)も歩いてみた。(2011.08.07)
讃岐坊.JPG (クリックで拡大)
西谷と東谷との分岐に「添谷地区現況マップ」の案内板があり、参考になるので予め見ておくとよい。

山へgomen … 山口県の山歩き記録 添谷地区マップ

山へgomen … 山口県の山歩き記録 椋蔵集落上部から讃岐坊

まずは石仏山に向かう。市道椋蔵線を上がり集落を抜けると、林道に変わる。山道分岐を見逃さず取り付き、道なりに登るとヤブこぎもなく尾根鞍部に着く。


山へgomen … 山口県の山歩き記録 山道への分岐

山へgomen … 山口県の山歩き記録 山道

右手に庚申塚風の石があり、これが風土注進案の小川添谷村の項に記された「佛蔵石」かと推測するも確証はない。近くに炭焼き窯跡もある。

山へgomen … 山口県の山歩き記録 仏蔵石?(正面)

山へgomen … 山口県の山歩き記録 (側面)

左折し、尾根を巻くようにそま道が付いているので、これをたどると山頂に至る。三角点があるのみで、雑木に囲まれ展望は全くない。


山へgomen … 山口県の山歩き記録 石仏山山頂

鞍部まで戻り、北東方向に続く尾根にわずかに踏み跡があるのでたどってみたが、緩やかなピーク上で消失したので、元の道を戻った。


中腹に付けられた市道と林道をつないで、そのまま讃岐坊をめざした。山頂手前まで林道が付いており、終点からヤブ気味の踏み跡を西に少したどれば、山頂に着く。三角点は少し北側にある。植林帯に囲まれ展望は得られない。


山へgomen … 山口県の山歩き記録 讃岐坊山頂

帰路は西南西側の尾根に明瞭な踏み跡が続いているので、これを下ってみた。まもなく共同テレビアンテナ用と見られる架線ケーブルが現れ、踏み跡はこの管理道であることを知る。現在は使用されていないためか、下るにつれてヤブ加減となる。


山へgomen … 山口県の山歩き記録 旧ケーブル管理道

山へgomen … 山口県の山歩き記録 旧ケーブル管理道

いよいよ道が不明瞭となり、ヤブを分けると、突然林道に抜ける。この林道を下り、東谷に抜ける道に出て、駐車地へ戻った。


■地名考など


「峯鳴」(ミネノナル)は、地形図上では「椋蔵」の西側の高地にその名が記されているが、現況マップの案内板では、地形図に「西谷」と記されたあたりに「峯鳴」が記されている。風土注進案の「村内小名之事」の記述から推測しても、案内板に記された位置の方が正しいと思われる。現に、地形図上の「西谷」の西側高所の集落にあるバス停名は「峯鳴」である。「西谷」はこの地区の総称だろう。


「椋蔵」という地名が地下上申や風土注進案に出てこないので不思議に思っていたが、地下上申には「仏蔵」、風土注進案には「佛像」、「佛蔵石」の名が出てくる。そこで、「ブツゾウ」が訛って「ムクゾウ」に変わったのではないか(あるいはその逆)と思い当たった。注進案には「佛像」の地名の注釈として、「このあたりとして西谷と唱ふ」や「このところ山の岡に佛蔵石といふあり」と記されている。鞍部の石が「佛蔵石」とすれば、佛蔵(又は佛像)=椋蔵である可能性が一段と高くなる。いささか牽強付会かもしれないが、素人なりに推測してみた結果である。


石仏山の山名は「防長山野へのいざない」第2集に拠ったが、三角点の名称は「大佛蔵」であり、この地の字名から取ってある。

この三角点ピークは、添谷・府谷・四馬神の大字境となっており、地下上申によると、添谷・四馬神側の「くわとき山」、府谷側の「水ヶ浴頭」にあたると思われる。石仏山はこれよりひとつ北東側のピークと思われ、府谷・添谷のいずれの側からも石仏山と呼ばれていたようである。

したがって、本来の石仏山は、三角点ピークではなく、標高420mの緩やかなピークではないかと思われる。

鞍部の石が「佛蔵石」であるとすれば、石仏山の山名もこの石に因んだ名称であると考えられる。なお、420mピーク付近を歩いた限りでは、特徴的な石は見あたらなかった。