狗留孫山〈△向ヶ迫・七頭ルート〉(下関市豊田町杢路子) [県西部の山]
地下上申の杢路子村絵図を見ると、奥ノ院川(杢路子川)を挟んで東側に長い尾根が連なり、尾根上のピークに「焼上り山」・「三ツ葉山」の名が記されている。これらが地形図上のどのピークにあたるかは不明だが、地形図には四等三角点「向ヶ迫(むかいがさこ)」・「七頭(しちとう)」の二つがある。
そこで、長尾根の付け根あたりから取り付いて縦走し、旧町境尾根経由で狗留孫山山頂をめざす。
林道が交差する三角点「七頭」あたりの尾根上は、防獣ネットが張られ、尾根境はやや歩きづらい。
帰路は山頂から疎林谷を下り、奥の院経由で林道へ出た。(2015.10.04)
縦走尾根から狗留孫山
(1,2クリックで拡大)
天山橋の先にある「むくろじ公園」の駐車場を借りる。道路を隔てた支谷に取り付く。
むくろじ公園
取り付き
植林谷に小溝様の旧山道があり、これに沿って薄いシダを踏みながら登る。
谷分岐を左に取り植林谷を詰めると植林境の280m鞍部へ出る。
植林谷
溝道
シダ
谷分岐
左の植林谷
植林境尾根へ上がる
この後しばらくは忠実に尾根をたどる。雑木尾根を交えながら片側植林尾根が続く。ピーク等の要所要所に石杭もしくは倒石杭がある。
300m、350mピークを越えると、雑木に囲まれた四等三角点「向ヶ迫」ピークに着く。三角点は標柱が横たわった灌木の茂みの下にある。樹間わずかに狗留孫山方向が望める。
雑木尾根に変わる
300mピーク
倒石杭
雑木尾根切り開き
雑木尾根上り
320m支尾根合流点
植林境上り
350mピークの一角・石杭
350mピーク
植林境鞍部
雑木尾根切り開き
360m手前ピーク・石杭
雑木尾根上り
三角点手前の倒石杭
四等三角点ピーク
灌木の中の三角点
山頂尾根
340m鞍部
340m鞍部・倒石杭
次の410mピークでは主尾根方向を確認して下る。
370m支尾根合流点
雑木尾根上り
390m支尾根合流点
410mピークへの上り
410mピーク
雑木尾根上の432mピークを過ぎ、420mピークで右側ヒノキ植林境となるが、灌木が茂りやや歩きづらい。
420m支尾根合流点
平坦尾根
432mピーク
雑木尾根下り
420mピーク・倒石杭
植林境下り
430mピークを越え、植林境を登ると430mの支尾根合流点で防獣ネットと出合う。ネット越しに狗留孫山が望める。
430mピーク
灌木ヤブの植林境
植林境上り
410mピーク
植林境下り
植林境上り
440m支尾根合流点・ネット出合い
狗留孫山
草被りをよけながらネット沿いに進み、カヤヤブを分けると林道のカーブ地点へ飛び出る。
ネット沿い
林道出合い
林道を右へ少したどり、左カーブ地点から右の雑木疎林斜面へ取り付く。斜面を登ると植林境の平坦尾根へ出る。
林道
疎林斜面取り付き
尾根鞍部へ出る
少し登るとふたたび防獣ネットと出合い、ネットと植林の境を進む。カヤや灌木が茂り歩きづらいところは、植林側の踏み跡へ逃げ込みながら登ると、カヤ被りの510m平坦ピークへ出る。
ネット出合い
510m平坦ピーク
植林境をさらに登るとネット頂部へ出る。鬼ヶ城、室津、浄天山、蓋井島などが望める。
すぐ先の雑木に囲まれたピークに四等三角点「七頭」がある。
山頂への上り
鬼ヶ城
室津・浄天山・蓋井島
ネット頂部へ戻り、ネットと雑木林の境を下ると尾根鞍部の林道広場へ降り立つ。
向かいの尾根上にネット沿いの踏み跡が続くが、ヤブ気味と思われるネット沿いの歩きを避け、次の三角点山頂直下まで林道をたどることにした。
ネット頂部からの下り
林道広場
尾根取り付き
林道は途中で崩落があり車両は通行不能となっている。
林道
林道崩落部
山頂下のカーブ地点に着くと、上方の谷は先ごろの台風や豪雨で小崩壊谷となっている。崩壊は落ち着いているようなので谷を登ることにする。
途中から傾斜がきつくなると、すべりやすい土壌となり、右の灌木に逃げ込むと、防獣ネットと出合う。これに沿いながら灌木ヤブをなんとか抜け、鞍部近くで倒木によりネットが倒壊したところをネットを越え少し登ると、植林境の平坦尾根へ出た。
カーブ地点
崩壊谷
倒木
崩壊谷最上部
灌木ヤブ
倒木による倒壊ネット
植林境平坦尾根へ出る
植林境を登り切ると560mピークへ着く。ヒノキ林境の山頂は期待した展望はない。
石杭
植林境上り
植林境の560m山頂
植林境下り
植林境上り
540m小ピークを越え、間伐された倒木の多い植林境を下り、500m鞍部で登り返す。
540m小ピーク・石杭
植林境下り
間伐材が目立つ植林境平坦尾根
510m平坦尾根・石杭
500m鞍部
植林境の上り
石杭「村有林 大正八年」が設置された520mピークを過ぎると、ヒノキ林境が左斜面寄りに続くようになる。踏み跡が不明瞭で歩きづらくなったので、右の雑木尾根上へ上がると、切り開きが続いている。
520mピーク・石杭
植林境
植林境斜面
右の雑木尾根へ上がる
支尾根合流点を二つ過ごし、560m支尾根合流点でコン柱「十条」を見る。
550m支尾根合流点
560m支尾根合流点①
560m支尾根合流点②・コン柱「十条」
黄色のポールが所々打たれた雑木尾根を登り、石杭「境桂」を見るとまもなく600m支尾根合流点に着く。
平坦雑木尾根
平坦雑木尾根
雑木尾根
雑木尾根
石杭「境桂」
600m支尾根合流点
右に進み、最高所と思われる610m地点に黄色ポール、さらに石杭、コン柱「十条」を続けざまに見る。
610mピーク
610mピーク
石杭
コン柱「十条」
次の600m平坦ピークで植林が終わり、雑木尾根に変わる。この先雑木疎林ヤブの平坦尾根となり方向を失いやすいので、しっかりと方向を確認して下る。
600mピーク・植林終わり
雑木疎林尾根
コン柱「十条」
緩い雑木尾根
左植林境の580m平坦鞍部に出て登り返すとコン柱のある590mピークへ着く。直進すると旧町境の590mピークと出合う。
580m鞍部
590mピーク①・コン柱
590mピーク②・石杭
この先狗留孫山山頂までは9月19日の山行と同じルートのため省略する。ピークが入り組んでいるため、2週間ほど前に歩いたルートにもかかわらず何度も現在地確認を強いられた。
狗留孫山山頂・三角点
室津方面の眺望
帰路は山頂から南東方向の谷をへ直降する。『防長山野へのいざない改訂版第1集』でも紹介されたルートだが、12年ぶりに下ってみた。
山頂から杉谷コースへ木段を降りるとすぐに左の雑木疎林の谷へ入る。踏み跡はないがヤブはなく歩きやすい。
下降地点
疎林谷
疎林谷
ガレ石の多い谷となり、立派な炭焼窯跡をいくつか過ごすと、奥の院への参道と出合う。不動明王等や六十七番石仏がある。
炭焼窯跡①
谷出合い
炭焼窯跡②
炭焼窯跡③
植林出合い
不動明王ほか(逆方向)
67番石仏
奥の院へは上下二つの道がわかれる。
参道分岐
奥の院
奥の院案内板
背後の直立岩
上方参道の石仏
六十七番石仏のところまで戻り、参道とわかれ谷へ下る山道に入る。
まもなく作業道終点広場へ出て、道幅が広くなる。
山道分岐
山道
作業道終点部
途中暗渠を二つ渡りながら下っていくと林道へ出る。
作業道
対岸の炭焼窯跡
露わになった暗渠①
石垣の平坦地・石段
暗渠②
作業道
林道出合い
そのまま下ると県道狗留孫山公園線へ出る。
林道
堰堤
暗渠・車止めチェーン
県道出合い
そこで、長尾根の付け根あたりから取り付いて縦走し、旧町境尾根経由で狗留孫山山頂をめざす。
林道が交差する三角点「七頭」あたりの尾根上は、防獣ネットが張られ、尾根境はやや歩きづらい。
帰路は山頂から疎林谷を下り、奥の院経由で林道へ出た。(2015.10.04)

天山橋の先にある「むくろじ公園」の駐車場を借りる。道路を隔てた支谷に取り付く。
植林谷に小溝様の旧山道があり、これに沿って薄いシダを踏みながら登る。
谷分岐を左に取り植林谷を詰めると植林境の280m鞍部へ出る。
この後しばらくは忠実に尾根をたどる。雑木尾根を交えながら片側植林尾根が続く。ピーク等の要所要所に石杭もしくは倒石杭がある。
300m、350mピークを越えると、雑木に囲まれた四等三角点「向ヶ迫」ピークに着く。三角点は標柱が横たわった灌木の茂みの下にある。樹間わずかに狗留孫山方向が望める。
次の410mピークでは主尾根方向を確認して下る。
雑木尾根上の432mピークを過ぎ、420mピークで右側ヒノキ植林境となるが、灌木が茂りやや歩きづらい。
430mピークを越え、植林境を登ると430mの支尾根合流点で防獣ネットと出合う。ネット越しに狗留孫山が望める。
草被りをよけながらネット沿いに進み、カヤヤブを分けると林道のカーブ地点へ飛び出る。
林道を右へ少したどり、左カーブ地点から右の雑木疎林斜面へ取り付く。斜面を登ると植林境の平坦尾根へ出る。
少し登るとふたたび防獣ネットと出合い、ネットと植林の境を進む。カヤや灌木が茂り歩きづらいところは、植林側の踏み跡へ逃げ込みながら登ると、カヤ被りの510m平坦ピークへ出る。
植林境をさらに登るとネット頂部へ出る。鬼ヶ城、室津、浄天山、蓋井島などが望める。
すぐ先の雑木に囲まれたピークに四等三角点「七頭」がある。
ネット頂部へ戻り、ネットと雑木林の境を下ると尾根鞍部の林道広場へ降り立つ。
向かいの尾根上にネット沿いの踏み跡が続くが、ヤブ気味と思われるネット沿いの歩きを避け、次の三角点山頂直下まで林道をたどることにした。
林道は途中で崩落があり車両は通行不能となっている。
山頂下のカーブ地点に着くと、上方の谷は先ごろの台風や豪雨で小崩壊谷となっている。崩壊は落ち着いているようなので谷を登ることにする。
途中から傾斜がきつくなると、すべりやすい土壌となり、右の灌木に逃げ込むと、防獣ネットと出合う。これに沿いながら灌木ヤブをなんとか抜け、鞍部近くで倒木によりネットが倒壊したところをネットを越え少し登ると、植林境の平坦尾根へ出た。
植林境を登り切ると560mピークへ着く。ヒノキ林境の山頂は期待した展望はない。
540m小ピークを越え、間伐された倒木の多い植林境を下り、500m鞍部で登り返す。
石杭「村有林 大正八年」が設置された520mピークを過ぎると、ヒノキ林境が左斜面寄りに続くようになる。踏み跡が不明瞭で歩きづらくなったので、右の雑木尾根上へ上がると、切り開きが続いている。
支尾根合流点を二つ過ごし、560m支尾根合流点でコン柱「十条」を見る。
黄色のポールが所々打たれた雑木尾根を登り、石杭「境桂」を見るとまもなく600m支尾根合流点に着く。
右に進み、最高所と思われる610m地点に黄色ポール、さらに石杭、コン柱「十条」を続けざまに見る。
次の600m平坦ピークで植林が終わり、雑木尾根に変わる。この先雑木疎林ヤブの平坦尾根となり方向を失いやすいので、しっかりと方向を確認して下る。
左植林境の580m平坦鞍部に出て登り返すとコン柱のある590mピークへ着く。直進すると旧町境の590mピークと出合う。
この先狗留孫山山頂までは9月19日の山行と同じルートのため省略する。ピークが入り組んでいるため、2週間ほど前に歩いたルートにもかかわらず何度も現在地確認を強いられた。
帰路は山頂から南東方向の谷をへ直降する。『防長山野へのいざない改訂版第1集』でも紹介されたルートだが、12年ぶりに下ってみた。
山頂から杉谷コースへ木段を降りるとすぐに左の雑木疎林の谷へ入る。踏み跡はないがヤブはなく歩きやすい。
ガレ石の多い谷となり、立派な炭焼窯跡をいくつか過ごすと、奥の院への参道と出合う。不動明王等や六十七番石仏がある。
奥の院へは上下二つの道がわかれる。
六十七番石仏のところまで戻り、参道とわかれ谷へ下る山道に入る。
まもなく作業道終点広場へ出て、道幅が広くなる。
途中暗渠を二つ渡りながら下っていくと林道へ出る。
そのまま下ると県道狗留孫山公園線へ出る。
2015-10-08 23:49
コメント(2)
坊獣→防獣
そろそろ、撃たれないようにお気をつけください
by yamakan (2015-10-15 20:28)
いつもご指摘ありがとうございます。
最近とみに老眼が進みまして…。
さっそく訂正しました。
by gomen (2015-10-16 19:19)