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弁財天山・新畑山・白土頭・朝か垰山・三頭山(美祢市美東町大田・綾木) [県北部の山]

大田川沿いの県道を通るたび、道路沿いにある三角錐形の山(弁財天山)が気になっていた。
まずはこれに上がり、三頭山まで縦走してみた。
なお、三頭山以外は「美東町史 資料編」(平成16年刊)の地名地図および『防長地下上申』に拠った。 (2015.05.22)
P1250282弁財城山.JPG弁財天山
弁財天山.jpg (1,2クリックで拡大)
高山集落に入り、県道沿いの道路公園らしきミニ公園に車を置く。県道からは見えないが、駐車場に公衆トイレもある。大田川沿いを散策するには便利だ。
P1250102ミニ公園.JPGミニ公園

県道へ出て200mほど北上し、小川と出合うところから右の林道へ入る。
P1250103弁財城山.JPG弁財天山
P1250104林道分岐・399mピーク.JPG林道分岐

林道分岐を左に取る。(どちらを取っても先で合流する)
農作業中の方がおられたので、弁財天山について情報収集する。山頂には城の遺構があり、石垣はないが壕の跡はあるとのこと。地元では単に「弁財」と呼んでいるらしい。山頂へ至る道は山頂の左右にあるが、小谷を詰めて右(北東)側の鞍部へ上がった方がみやすいということなので、これに従うことにする。
耕作地沿いに林道をたどると上方で右からの林道と合流する。
P1250105林道.JPG耕作地沿いの林道
P1250107林道.JPG林道
P1250108植林沿い.JPG植林沿い

小谷の入口あたりに小さな社がありその裏手から野道が続いていると教えていただいたが、見付けられず、仕方なく目星を付けたあたりに踏み跡があったので、草を分けてこれをたどると小谷の入口に出た。
P1250110踏み跡分岐.JPG踏み跡分岐
P1250111踏み跡.JPG踏み跡

古道らしき道の名残りがあり、涸れ谷を登っていくと、掘割り道となり尾根鞍部へ出る。
P1250112古道.JPG古道
P1250114古道.JPG古道
P1250115掘割り道・倒竹.JPG掘割り道・倒竹
P1250116尾根上へ出る.JPG尾根鞍部へ出る

左折し、まずは弁財天山をめざす。雑木疎林の尾根をたどると、尾根上に水平に切られた壕の跡らしきものが段状に続いている。山頂近くまで5、6段続き、中には4、5mの高低差のものもある。
P1250117疎林尾根.JPG疎林尾根
P1250119.JPG疎林尾根
P1250120段状.JPG壕跡
P1250121段状.JPG壕跡
P1250122段(横から).JPG壕跡(横から)

勾配が緩むとまもなく山頂へ着く。雑木に囲まれた平坦ピークで展望は得られない。南西側の尾根にも壕跡があるよぅだ。
P1250123山頂部.JPG山頂部
P1250124山頂.JPG山頂

鞍部まで戻り、そのまま尾根伝いに古道をたどり縦走を続ける。
P1250125尾根上の古道.JPG尾根上の古道

掘割り状の古道が倒木等で荒れているところは左右に逃げながら進むと、210m平坦ピークで右側ヒノキ林帯に出る。
P1250126疎林尾根(右).JPG疎林尾根(右)
P1250127植林側(左).JPG植林側(左)
P1250128 210m平坦ピーク植林(右).JPG210m平坦ピーク植林

植林境右下が段状となったところをしばらく進み、ヒノキ林が竹林に変わったところで尾根上へ上がると220mピークで左側植林帯となる。
P1250129植林尾根沿い(一段下).JPG植林尾根沿い(一段下)
P1250131 220m平坦ピーク・左ヒノキ林境.JPG220m平坦ピーク

明瞭な掘割道が現われ、その後尾根筋を蛇行しながら上方へ続くが、現在は利用されておらず、所々倒木等で荒れるため、これと交差しながら尾根上を忠実に登る。
P1250132掘割り道.JPG掘割り道
P1250134左のヒノキ林尾根へ上がる.JPGヒノキ植林尾根
P1250136左竹林.JPG左竹林境
P1250138掘割道と交差.JPG掘割道と交差

標高250mあたりから勾配のある植林境尾根となり、左に炭焼窯跡を過ごし登り切ると、320mあたりで右からの支尾根と合わさる。北方向へ少し登ると植林に囲まれた330m平坦ピークへ着く。倒れた赤ポールがある。
P1250139炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
P1250141右雑木.JPG右側雑木林
P1250144植林尾根.JPG植林尾根
P1250145 330mピーク・赤ポール.JPG330m平坦ピーク

植林尾根を下り鞍部へ出ると、上方に新畑山方向が少し開ける。
P1250146植林尾根を下る.JPG植林尾根を下る
P1250147鞍部から新畑山方向.JPG鞍部から新畑山方向

尾根に取り付くが灌木で荒れてくるため、右の雑木疎林帯へ逃げる。
P1250148灌木ヤブ尾根.JPG灌木ヤブ尾根
P1250149右の植林帯へ逃げながら登る.JPG右の植林帯へ逃げる

急な雑木斜面を登り切ると小伐採跡のある尾根へ出る。そばに赤ポールがあり、振り返ると荒滝山が望める。
P1250150雑木尾根.JPG雑木尾根
P1250152尾根へ出る・小伐採ヤブ.JPG尾根上の小伐採跡
P1250153荒滝山.JPG荒滝山

尾根を左に取り灌木ヤブを少し登ると最高所あたりへ出る。「新畑山」山頂である。そばに枯れ松の大木が立つぐらいで特徴らしきものは見当たらない。
P1250154山頂方向の雑木ヤブ.JPG山頂方向の雑木ヤブ
P1250156新畑山山頂.JPG新畑山山頂

尾根を戻り直進方向へ下ると古道が残る鞍部へ着く。
P1250158疎林尾根.JPG疎林尾根
P1250159鞍部・植林境・掘割り道.JPG鞍部
P1250160掘割り道(右側)・プラ杭.JPG鞍部右側の古道

植林尾根を登り返すと支尾根合流点に出る。赤ポールがある。
左へ向かうとすぐに399m平坦ピークの「白土頭」へ着く。植林に囲まれ展望は得られない。
P1250161植林境尾根.JPG植林境尾根
P1250162支尾根合流点.JPG支尾根合流点
P1250164 399mピーク・赤ポール.JPG白土頭山頂

植林境尾根を北へ下り、370mの小ピーク上で北東方向へ主尾根が変わる。
P1250165植林境尾根.JPG植林境尾根
P1250166 370mピーク.JPG370mピーク

鞍部を登り返し角張った石が散在する尾根を登り切ると標高380mの植林平坦ピーク、「朝か垰山」に着く。
P1250167植林境の下り.JPG植林境の下り
P1250168鞍部.JPG鞍部
P1250169植林境・角張った石.JPG角張った石が散在する尾根
P1250170朝か垰山.JPG朝か垰山山頂

山頂部東端の小岩のあるところから石が散在する下りにかかる。緩やかな尾根で尾根筋がわかりづらい。左下に掘割の古道が平行するのを見ながら下ると、行政作成図では「勝陣ノ峠」と記されたあたりの土塁状の平坦鞍部へ出る。なお、地下上申では「陸地垰」・「かち地か垰」、注進案では「勝路垰」の名を見る。
P1250172ピーク東端.JPGピーク東端
P1250173石が散在する下り.JPG石が散在する下り
P1250174掘割道が平行する(逆方向).JPG掘割道が平行する(逆方向)
P1250175植林境.JPG植林境
P1250176土塁状・勝陣垰.JPG土塁状の鞍部

鞍部を進み、古道を横切って下ると、290m鞍部でふたたび古道と出合う。こちらの鞍部が峠風の趣がある。特徴的なものはないかと思っていると、すぐ先に首が落ちた石仏が2体あった。1体は台座から落ちて倒れていたので起こしておいた。
P1250177植林境の下り.JPG植林境の下り
P1250178鞍部.JPG鞍部
P1250180石仏2体.JPG石仏2体

尾根上を進むと勾配のある尾根に変わり、左側植林帯となる。下側はササが被る。
植林帯を抜け雑木疎林となり、平坦地で右から尾根が合わさる。
P1250183植林境・ササ.JPG
P1250186雑木尾根.JPG雑木尾根

その先の410m小ピークを右に取り植林境を進むと、416m平坦ピークへ着く。
P1250187410mピーク.JPG410mピーク
P1250189 416mピーク.JPG416mピーク

平坦尾根を東方向へ進み、植林尾根の上りになり、小岩をいくつか右に過ごしながら登り切ると、430m小ピークへ出る。
P1250191鞍部.JPG平坦尾根鞍部
P1250192植林尾根上り.JPG植林尾根上り
P1250193岩.JPG小岩
P1250194岩.JPG小岩
P1250195 430mピーク・赤ポール.JPG430mピーク

赤ポールを確認しながら雑木尾根を登り返すと、440mピークで赤ポールと境界標の小コン杭を確認する。
P1250197ピーク北端・赤ポール.JPG430mピーク北端
P1250198鞍部・赤ポール.JPG鞍部
P1250199雑木尾根.JPG雑木尾根
P1250200 440mピーク・赤ポール・境界標.JPG440mピーク

植林の平坦鞍部で町有林コン杭を見て、いよいよ三頭山への登りにかかる。
スギ植林の緩い尾根から勾配のある植林境尾根に変わる。P1250202平坦植林鞍部.JPG平坦植林鞍部
P1250205植林尾根.JPG植林尾根
P1250206植林境尾根.JPG植林境尾根

大岩を左に回り込みながら植林境を登り切ると、平坦尾根へ出て、さらに進むと、右からの尾根と合わさる。そばにプラ杭を見る。
P1250207岩.JPG大岩
P1250208植林尾根.JPG植林境尾根
P1250209雑木平坦尾根.JPG雑木平坦尾根
P1250210 520m支尾根合流点・プラ杭.JPG520m支尾根合流点

アオキなどが茂る雑木ヤブ尾根を進むと、右側スギ植林帯となり、まもなく三等三角点を見る。三頭山頂である。すぐ先に小伐採跡がある。樹木に遮られ展望は得られない。
この山頂をはじめて踏んだのはかれこれ20年近く前になる。薬王寺側から谷詰めで峠へ出て、尾根伝いに山頂をめざした。当時山頂付近は植林境ヤブとなっており、三角点を探しあぐねていると足下にコツンと固いものが当たり、それが三角点だった。
二度目は7年前、周防陣から尾根伝いに縦走した。「山頂の小伐採地から樹間越しに西鳳翩山が見えた」と当時の山行記録に記している。
P1250211雑木尾根.JPG雑木尾根
P1250212灌木.JPG灌木
P1250213右植林境.JPG右植林境
P1250216三頭山山頂・三等三角点.JPG三頭山山頂・三等三角点
P1250217山頂の小伐採.JPG小伐採跡

帰路は北側の峠へ出て、西麓の秋谷側へ下ることにする。
緩やかな植林境の明瞭な切り開きが続く。
P1250218植林境.JPG植林境
P1250219雑木林・右トラバース道.JPG雑木林・右トラバース道
P1250220左植林尾根.JPG左植林尾根

尾根分岐で町有林コン杭等を確認し、左道を取る。
P1250221支尾根分岐点・町有林コン杭・境界標.JPG支尾根分岐点
P1250222雑木尾根.JPG雑木尾根

植林帯の下りとなり、やがて下方の峠が近くなると作業道らしきものが見えてくる。
植林用の林道や作業道が新たに整備されたらしく、鹿よけのネットも張り巡らされている。左の秋谷側にも新しい林道が下っている。
P1250225植林尾根.JPG植林尾根
P1250226峠・新設林度・作業道.JPG峠・新設道
P1250227東側.JPG峠東側の谷
P1250228峠・下降地点(東側より).JPG峠・下降地点(東側より)

北西方向に延びている林道を確認のため歩いてみたところ、地形図に記載の林道と合流した。作業道がいくつも枝分かれしている。
P1250230林道.JPG新設林道

峠へ戻り、林道を秋谷側へ下ってみた。このまま麓まで続いているのではと期待したが、300mほど下ったところで、自然歩道と分かれ、左へ回り込みながら上方へと続いていた。
P1250229新設作業道(西側).JPG新設林道
P1250235西側林道.JPG新設林道
P1250237林道分岐・右自然歩道.JPG林道分岐・右自然歩道

仕方なく分岐まで戻り、自然歩道を下りにかかる。すぐに背丈状の密生した草ヤブとなり、前方の谷が一面草被りとなっているので茫然となる。わずかな踏み跡が下方へ向かっていたので、たどってみるとまもなく消滅。元へ戻り、前方によく目を凝らすと、草ヤブに覆われながらも水平方向に平坦道が続いているようだ。
以前逆方向から自然歩道を歩いたことがあるが、そのときはこれほどまで荒れてはいなかったと思う。この時期進むのを憚られたが、やむなく突破することにした。
P1250240草が密生する自然歩道.JPG草が密生する自然歩道
P1250241.JPG同上

谷を横切る形で背丈状の草を分けながら進むと、100mほど先で植林帯沿いの林道へ抜けた。そばには苔むしたベンチが忘れられたようにあった。
P1250242植林沿い.JPG植林帯沿い
P1250243苔むしたベンチ.JPG苔むしたベンチ

しばらくは木段や標識もあり、自然歩道らしき明瞭な山道が続く。
P1250244木段.JPG木段
P1250245自然歩道標識.JPG自然歩道標識
P1250246自然歩道.JPG自然歩道

やがて下草が多くなる。大岩を過ごし、道標を見て、コンクリート用水路沿いの道に出ると、ササが現われる。
P1250248草被り.JPG草被り
P1250250大岩.JPG大岩
P1250251道標.JPG道標
P1250253ササ.JPGササ
P1250255草被り.JPG草被り

左のスギ植林側が少し歩きやすそうなので逃げ込みながら下るとコンクリート橋に出合う。(逆方向から見ると、ここまではササ道もそれほどまで荒れてはいないようだ)
P1250257ササ被りを避け左の植林側を下る.JPG左の植林側へ逃げる
P1250260ササ道(逆方向).JPGササ道(逆方向).
P1250261コン橋.JPGコン橋

コン橋を渡るとすぐにササや灌木の密生ヤブとなる。我慢してヤブを突破していくと前方にコン橋が現れホッとする。
すぐに舗装林道の終点へ抜け出る。
P1250262ササ道.JPGササ道
P1250263.JPGササ道
P1250265コン橋.JPGコン橋
P1250266舗装林道終点部.JPG林道終点

舗装林道をたどって秋谷集落へ下り、国道へ出て、途中往還道松を観賞。大田川沿いの散歩道を歩いて駐車地の公園まで戻る。
P1250267林道.JPG舗装林道
P1250269林道から朝か垰山.JPG林道から朝か垰山
P1250272雨乞山.JPG雨乞山
P1250274往還松案内板.JPG往還松案内板
P1250275往還道松.JPG往還道松
P1250281川沿いの遊歩道・オオキンケイギク.JPG大田川沿いの散策道

■弁財天山
『防長風土注進案』綾木村の項には「藤の丸の城山 杉迫ニあり」とあり、以下の記述がある。

「大内家臣藤田丹後守城跡にて、門前、口屋ノ前、臺なし場抔申所あり、山の峯ニ五畝面ほと平地あり、中ほとにから堀の形チ詳にして、夫より十丁餘隔り止笑原と申所ありしハ落城の砌切腹のところと申伝へり」

また同書大田村の項には、以下の記述がある。

「辨財山の城跡

大内家の臣藤田丹後守政秀の旧跡也、陶全姜(晴賢)と戦し事蹟大田父老談ニ見へたり、其邊に笑止原と云所あり、丹後守運盡て落城し、其一族近臣此原に集り敗軍嗚呼笑止なりと云て不残自殺せり、依て其名を得る、又辨財より艮に當て凱陣山(俗ニ勝路垰といふ大田より山口へ之近道也)といふあり 陶方の軍兵辨財の城を攻略し、此嶺に登り勝鯨波を揚ケて帰しよりして號くといふ」

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